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海外駐在員ライフ

Vol.356 【韓国編】強制的に海外で働かされるくらいの環境を選ぼう

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Reported by FOX
韓国で行われている日系企業参加プロジェクトでエンジニアを務める。現地での楽しみは、毎日の家族との団欒(だんらん)と、週末の韓国料理店巡り。

漠然とした海外志向は年を取るとしぼむもの

こんにちは。FOXです。今回は、海外駐在を経験したい皆さんに伝えたいメッセージをお話しします。

 

海外で働いてみたいと考えている皆さんに言いたいのは、「就職する会社を選ぼう」ということです。私は今、40代ですが、年を取るにつれて、自分がどんどん保守的になっていくことを感じます。若いうちから海外に出ている私ですらそうなのですから、そうした経験がないままに年を取り、それから海外に行くのは、正直、大変だと思います。

 

だからこそ、少しでも海外への志向があるのなら、若いうちに強制的に海外に行かされるくらい、海外でのビジネスを重視している会社を選ぶべきだと思うのです。「海外で仕事をしたい」と漠然と思っていて、「海外支社がある会社だし、海外駐在の機会もあるんじゃないかな?」くらいの期待値で会社を選び、仕事を始めてしまうと、機会を自分で作らない限り海外駐在のチャンスもなく、年を取ってしまいがち。気づいた時には海外に飛び出す勇気もエネルギーもないということになりかねません。そうならないように、就活の時点でしっかりと会社選びをするべきだと思います。個人的には、自分を鍛えてくれるような環境を選んで、その中に身を置いてみる、くらいの気持ちで臨んでほしいと思っています。

 

私自身、「日本ではないフィールドで自分を試してみたい」「自分にとって未知の世界を見てみたい」という思いで、海外駐在の機会が非常に多い当社を選びました。チャレンジングな場所で仕事をしたかったので、韓国駐在が決まった時は、ほかの赴任地と比べてあまりにラクな環境なので拍子抜けしたくらいです。

 

とはいえ、韓国でも、マナーや食事の仕方などに文化の違いを感じるといった駐在員ならではの貴重な経験は大いに享受できています。そして、職場の同僚や別のセクションのマネージャーなど、韓国人の友人もたくさんできました。皆、親切にいろいろなことを教えてくれるし、「飲みに行くぞー!」と誘ってくれます。韓国語ができなくても、英語と日本語を組み合わせれば、十分、会話を楽しむことができます。こうした現地人の友人がいなければ、隠れ家的な韓国料理店で家庭料理を味わうことはできなかったでしょう。

 

海外への耐性を見極めよう

学生時代は、モラトリアム(猶予期間)として、研究などの学業や、その時にやりたいことをやっておけば良いと思います。海外旅行にも行っておくと良いと思いますよ。特に、バックパッカーとして興味のある国々を巡るような旅は、社会人になったらまずできなくなりますから。その時に自分の目で世界を見て、「やっぱり自分には海外は無理」と思うのか、「海外、面白い!」と思うのか。そうした経験を通じて、自分の海外生活への「耐性」を見極めることもできるのではないでしょうか。また、研究室にいる外国人の留学生などと話をしておくのも、自分の「海外耐性」を判断する材料となるでしょう。

 

繰り返しになりますが、最初にどんな会社を選ぶかは、その後の方向性をある意味、決定づけることにもなります。入社後、何年かしてから転職するにしても、なんだかんだ言って最初に選んだ会社のフィールドの中での転職となることが多いもの。そういう意味でも、最初の選択は重要です。「こういう会社の方が自分は成長できる」と思えるような会社選びを、ぜひともしてほしいと思います。

 

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韓国語の教材。韓国語は、「市場で店の人と『これ、いくら?』『安くしてよ』ぐらいの会話ができればいいな」くらいの気持ちで独学を続けており、バスでの通勤中、文節ごとに区切ったテキストを目で追いながら聞き流し教材を聴いている。

 

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韓国語学習用に作った手帳サイズのノート。日常的に使うような会話を書きつけておき、必要なときに取り出して話すようにしている。

 

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現地人の友人に連れていってもらった隠れ家的な料理店。店内の壁には、料理やサービスの感想が書かれた付箋が大量に貼られており、店主のオモニ(年配の女性を親しみをこめて「お母さん」と呼ぶ呼び方)のプロフィール写真も並んでいる。

 

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隠れ家的料理店の、大鍋にインスタントラーメンとムール貝が入れられているだけの豪快な料理。店主のオモニいわく「料金はお気持ちで」とのことだった。

 

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韓国では、いちご狩りもできる。気候のせいなのか、フルーツは日本よりも甘く感じる気がする。

 

構成/日笠由紀

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