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特集

有名大学出身者の「就活懺悔(ざんげ)録」 

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先輩たちはどこで失敗し、何を後悔しているのか? リアルな声を紹介

有名大学の学生の中には、「ウチの大学は有名だから、きっと就活も楽勝でしょ!?」と甘く考えている人がいるようです。でも、ちょっと待って! 有名大学であることにあぐらをかいて準備を怠った結果、満足のいく結果を得られなかった先輩たちは実は多いのです。そんな先輩たちの「懺悔録」をご紹介。彼らの失敗談を反面教師にしてみては?

 

【Case 1】

「難関大学だし、1社ぐらいは内定が出るはず」
と企業を絞った結果、内定ゼロで就職留年をする羽目に…。

男性/20代前半/早稲田大学政治経済学部卒業予定/IT関連企業内定/Y・Sさん

 

難関大学だし、そんなに準備をしなくても名の知れた企業から最低1社は内定がもらえるだろう…と本気で思っていました。しかし、結果的には18社ほど受けたのにどこからも内定をもらえず、就職留年することになってしまいました。

音楽イベントやフリーペーパーの制作などを手掛ける、企画系サークルに所属していたので、サービスや商品を企画する仕事がしたいと思っていました。そこから選んだ志望業界は、システムインテグレータと自動車メーカー。システムインテグレータでは提案型営業が基本だと聞いたことがあったので、仮に企画職ではなくて営業職に就いたとしても、企画力が磨けると思ったんです。自動車メーカーは、単純に車が好きだったから。また、中小メーカーの商品企画は、理系出身者が多いけれど、大手なら文系でもチャンスがあると聞いたので、大手しか見ていませんでした。今考えれば、もっと視野を広げるべきでしたが、当時はこの2業界にほぼ絞っていました。

しかし、まず筆記試験でつまずきました。周りの友人は筆記試験用の本を3~4冊買って勉強していたのに、私は「勉強しなくても何とかなるだろう」と思っていたんです。ですので、特に本などは買いませんでした。その結果、非常に苦労しました。

また、面接に進んでも、志望動機をしっかりと答えられずにあいまいな返答に…。「なぜ当社を志望するのか」と面接担当者に聞かれても「御社は○○に強みを持っていて…」などホームページでわかる範囲のことしか言えず、「なぜそう思うのか」と突っ込まれると、答えに詰まってしまいました。志望している企業のホームページを見るのは基本。私はこれだけで業界・企業研究をしたつもりになっていました。そして、それに加えてOB・OG訪問もしていれば、その企業の強みや魅力などがつかめただろうと思いました。そこでこれらの反省を生かし、2年目の就活ではOB・OG訪問に力を入れると共に、志望業界も広げて、無事にIT関連企業から内定を頂くことができました。

私が就活で感じたことは、入学時の大学の難易度に関係なく、何の準備もしていない学生よりも、徹底的に自己分析、業界・企業研究をして、本気で選考に臨んでいる学生の方が、企業から見れば断然魅力的だということ。「大学名でなんとかなるだろう」と思っていたことに後悔しています。

また、企業の知名度にこだわるのもNG。私の周りには選考に落ち続け、手持ちの駒がなくなっても、「この企業は知名度が低いから」と応募先を増やすことができない仲間も大勢いました。企業は「自分が本当にやりたいことができるのはどこか?」という視点で選ばないと、応募先が増やせないし、面接担当者の心にささる志望動機も言えません。就活は本番よりも準備が何より大切なのだ…と、反省を込めて思います。

 

【Case 2】

「どこか受かるだろう」と事前準備をせず、玉砕…。
仕方なく内定が出た企業に就職するも、1年で退職。

女性/20代後半/青山学院大学経営学部卒業/Web関連企業勤務/M・Tさん

 

今考えると、就活を安易に考えすぎていました。そこそこ有名な大学だし、準備なんかしなくても希望している数社のうち1社には行けるだろうと、何の根拠もなく思い込んでいたんです。

漠然と広告・出版業界に憧れを持っていましたが、準備をまったくしていなかったのでエントリーシートがなかなか書けませんでした。延ばし延ばしにしていると、今度は複数の企業の提出が重なって期日ぎりぎりに徹夜をして書いたり、選考が始まってから慌ててOB・OG訪問したり…。時間がなく、あきらめた企業も多数ありました。

その結果、夏の時点で内定をもらえたのは「仕事内容がきついと評判で、離職率も高い」A社のみ。どうしても行きたくなくて、通常の選考よりさらに狭き門の秋採用にまで挑戦しました。しかし、私の周りの友人は就活を終えている人ばかり。自分だけ終わっていない焦りと、みんなのように遊べない悲しさでひたすらつらかったですね。結局、そんな気持ちのままだったので秋採用もうまくいかず、A社に入社したものの、1年待たずに退職しました。

今思うと、なぜ広告・出版業界に行きたかったのかも自分でよくわかりません。なんとなく聞こえがいいから、みんなが行きたいと思う業界だから、そんな単純な理由で決めていたように思います。安易な気持ちで面接に臨んでも、受かるはずありませんよね? 自己分析からしっかり準備を行い、自分なりの「将来への答え」を持っておけば、行きたい業界や企業もおのずと定まっただろうし、志望動機にも厚みが出たはず。行きたくない企業にしぶしぶ入社することもなかったのに…と後悔しています。

サブ1

 

【Case 3】

業界研究、企業研究は万全!
しかし自己分析ができておらず、ツメの甘さから途中敗退の嵐。

男性/30代前半/慶應義塾大学総合政策学部卒業/IT関連企業勤務/M・Sさん

 

就活当時、私が志望していたのは「モテる企業」。ネームバリューがあって、年収が高くて、かつ周りが「すごいね!」とうらやましがるような。そのため業界はほとんど絞らず、総合商社や広告代理店、金融、メーカー、不動産などの「業界No.1とNo.2」の企業ばかりに応募しました。

大学の先輩が軒並み「就職偏差値」の高い企業に入社していて、「あんな企業に入れてすごい!」と称賛されていたんです。私もみんなに「すごい」と言われたいし、先輩たちが当たり前のように入社できているならば自分にもできると思い込んでいました。

就活において、行動量は人一倍多かったと思います。「業界No.1とNo.2」ばかりとはいえ、さまざまな業界にアプローチしたので応募企業は多かったですし、企業研究も「マニア」になるほどやりました。OB・OG訪問にも力を入れていて、150人以上の先輩にお会いしたと思います。それで就活準備を「人よりもやっているつもり」になっていました。

私に欠けていたのは「自己分析」でした。自分の強みや得意なことは何か、自分がやりたいこと、なりたいものは何か…この視点が圧倒的に足りなかったのです。だから、志望企業の魅力はいくらでも語れるものの、企業が求める人材像と自分の共通点を語ることができませんでした。だから企業に今一つ自分の魅力や熱意が伝わらず、ほかの学生に競り負けてしまったのだと思います。

また、たまたまなのか業界トップクラスの企業ばかりに応募していたからなのか分かりませんが、面接日がバッティングしてしまったのも敗因の一つでした。複数の企業の面接が同じ日に入ってしまうこともしばしばあり、頑張ってOB・OGに会いに行き、時間をかけてエントリーシートを書いたのに、面接に行けない企業も多数ありました。

ちゃんと自己分析をして、自分の強みが生かせて、なりたい自分に近づける業界や企業を考え、志望業界や企業を絞っていたら、こんなことにはならなかったはず。学生の皆さんには、ぜひ「自分の強みは何か?」「何のために働くのか?」「この企業で何をしたいのか?」をじっくり考えて、就活に臨んでほしいですね。

サブ2

 

【Case 4】

薄いコネなのに「入社できる」と勘違いして自己分析も業界研究も省略。
出版業界にこだわりすぎて、後悔ばかりの就活に…。

女性/30代前半/早稲田大学人間科学部卒業/ECサイト運営企業勤務/A・Cさん

 

周りの友人がみんな一流企業に就職していたので、自分も大丈夫だろうと思い込んでいました。第1志望は出版社。当時出版社にほんの少しコネがあったのですが、それだけで「入れるのでは?」と勘違いもしていました。

そのため、すっかり就活準備を怠ったことを、今でも後悔しています。時間はたくさんあったはずなのにインターンシップに参加しませんでしたし、せっかく出版社にコネがあったのに積極的にOB・OG訪問をしませんでした。また、「自分が好きな業界、向いている業界は出版業界に違いない!」と決めつけて、狭い範囲でしか就活をしませんでした。結果的には、出版社からは内定をもらえず、何となく受けて内定をもらえた情報関連企業に就職し、営業職に就くことになりました。しかし、就職後に異業界でイキイキと働く友人の話を聞いて「この業界も受けておけばよかった…」と何度も後悔させられましたね。

そして…恐ろしいことに、自己分析や業界研究・企業研究もほとんどしませんでした。初めて最終面接まで進んだ企業があったのですが、この期に及んでも「何とかなるだろう」という気持ちがあり、何の準備もしないまま臨んでしまいました。しかし、部屋に入るやいなや、自分の父親と同じくらいの年齢の役員たちがずらっと並んでいる光景に頭が真っ白になってしまい…散々な結果に終わってしまいました。今でも、「あの時きちんと準備をして、しっかり自分の言葉で話せていたら、人生変わっていたかも…」などと考えてしまいます。

学生時代はイメージだけで志望業界・企業を決めがちですが、実際に働いてみるとイメージとは違うケースがほとんど。気になる業界・企業があれば、社員に会って実際の仕事について話を聞いてみればよかったと思います。また、企業の採用担当者はたくさんの学生に会っているので、うわべだけの話や自分をよく見せようとしても必ず見破られるもの。きちんと自己分析をして、ありのままの自分を魅力的に伝える訓練をするべきだったなと思います。

 

【Case 5】

「受験も何とかなったから、就活も何とかなるだろう」と準備ナシ、
行き当たりばったりで挑み、落ち続ける…。

女性/40代前半/早稲田大学文学部卒業/IT関連企業勤務/M・Hさん

 

サークルの先輩たちは大手商社や金融、広告代理店に就職していたので、当時就職氷河期だったにもかかわらず、就活をとても簡単に考えていました。「受験も何とかなったんだから、就活も何とかなるだろう。有名企業に入れなくても、欲を出さなければどこかには行けるだろう」という、根拠のない妄想を抱いていたんです。

さらに、単位が足りなくて卒業できるかどうか微妙だったので、「もしダメだったら就職留年すればいいや」という甘い気持ちもありました。そのため、「自分に向き合ってやりたいことを考える」とか、「OB・OG訪問して具体的な話を聞く」などといった、“考える・調べる”という準備時間を持たずに、「とりあえず就活しておくか」と突っ走ることになったのです。その上、4年なのに単位取得のためにフルで授業を入れていたため、学業も忙しく、何もかもが後手後手に。応募企業も行き当たりばったりで決めていたし、選考でも出たとこ勝負。面接では「何も考えてきていない」ことがバレバレだったと思います。面白いぐらい、どんどん落ちましたから。結局、1社も内定をもらえなくて、最終的には父親の知り合いの企業に入れてもらいました。

今思えば、すべてにおいて「受け身」だったと思います。どこかには入れるだろう…と甘く考えていて、入ってから目の前の仕事に向き合えばいいやと思っていました。だから「仕事とは? 働くとは?」を真剣に考えることをせず、入社後のイメージもゼロ、主体性もゼロ。当然ながら、面接で「どんなことをやりたいか」とか、「自分の強みをどう仕事に生かす」みたいなことを聞かれても、全然答えられませんでした。「何とかなるだろう」ではなく、「何もわかっていない」ということにもっと早く気づき、危機感を持てていたら…つくづく反省しています。

 

【Case 6】

高倍率の人気企業ばかりに応募しては落ち、気づけば持ち駒がなくなっていた。

女性/40代前半/日本大学文理学部卒業/出版社勤務/R・Iさん

 

子どものころから本や雑誌が大好きで、「大人になったらマスコミに行く」と決めていました。早くからマスコミ各社の採用情報を集め、同じマスコミ志望の友人と作文の添削をし合うなど、準備も怠りませんでした。ただ、マスコミ以外の業界は一切シャットアウト。「練習のため」に友人の付き合いで航空業界の企業など数社を受けましたが、たとえ受かっても行く気はありませんでした。

本命のマスコミは、大手出版社や新聞社などに片っ端から応募。準備のかいあって、第1志望の出版社・A社の選考がとんとん拍子で進み、いよいよ最終面接までたどりつきました。エントリーシートの提出から最終面接まで約3カ月間と選考期間が長かったので、もう意思確認ぐらいだろうと思っていたのですが…まさか最終面接で半数が落とされるとは。「お祈りメール」が来た時には、ショックで寝込みましたね。

A社の選考に懸けていたので、選考が進んでいたそのほかの企業は途中で辞退していました。気づけばもう、募集しているマスコミは中小ばかり。慌てて応募し、最終的には小さな業界専門誌に編集として入社しました。かなり不本意でしたが…。

当時を振り返り、もっと視野を広げるべきだったなと思います。本や雑誌が好きで、その世界で自分のアイデアを発揮したい、個性を表現したいと思っていましたが、ほかの業界や企業でもできたんじゃないかと。マスコミばかりに固執して、ほかの業界には目もくれませんでしたが、就活はいろいろな業界、企業を幅広く見られる貴重な時期。業界研究してみたり、会社説明会に足を運んでいたりすれば、思わぬ出会いがあったかもしれません。その可能性を自らつぶしていたんだなあ…と今さらながら残念に思います。学生の皆さんには、広い視野を持つことの大事さを知ってほしいですね。

サブ3

 

後悔しない就活をするために大切な2つのこと

1. 大学名だけで採用されるほど、就活は甘くない。「自分自身を知ること」が何より大切

重い口を開いて、今回懺悔してくれた先輩たちの多くは、「自分の大学ならきっと何とかなるだろう」という根拠のない自信を持っていました。その結果、就活を安易に考えてしまい、後悔する羽目に。確かに、有名大学に入学をすることは簡単ではありません。自信を持つのは当たり前とも言えます。しかし、それが就活でも通用するとは限らないのです。

大切なのは、「根拠のある自信を持つ」こと。就活での根拠のある自信とは「自分自身の持ち味を生かして、こんな仕事に就きたい」という自分の思い。自分の強みや持ち味は何か、自分はどんな働き方をしたいのか、どんな仕事に興味を持っているのか、将来どんなことを成し遂げたいのか…じっくり自分自身に向き合う時間を持ち、自己分析を行いましょう。自己分析を通して、「この持ち味を生かしてこんな仕事に就きたい」などという自分の思いが見えてくれば、その思いが熱意となり、やがて根拠のある自信へと変わります。

 

2. 業界・企業選びは「何となく…」ではなく「自分と合うこと」が大切

後悔している先輩の中は「何となくあの業界、あの企業に行きたい」と思っていた人も多いよう。「誰もがうらやむ有名企業に行きたい」と名の知れた企業に片っ端から応募し、企業研究もそこそこに面接に挑み、ホームページを参考に通り一遍の志望動機を伝えては落ちる…という悪循環に陥った先輩もいるようです。

「自己分析」の次のステップとして、「業界・企業研究」を行うことが大切です。世の中にはあなたの知らない業界・企業がたくさんあります。また、同じ業界の中でも企業によって雰囲気や風土も違います。そこで、まずは関心のある業界、少しでも気になる業界について調べ、業界がある程度定まってきたら自分の持ち味に合いそうな企業、やりたい仕事ができそうな企業を探し、OB・OG訪問をしたり、インターンシップに参加してみましょう。OB・OG訪問からは働く先輩たちの「生の声」から仕事内容や企業特有の雰囲気がわかりますし、インターンシップを通じて自分自身の適性に気づけたり、インターンシップ先のリアルな情報が得られたりするからです。
エントリーシートや面接では、「あなたの強み、持ち味」とともに、「それがなぜうちで生かせると思うのか」を必ずといっていいほど問われます。業界・企業研究をしっかり行っていれば、何を問われても自分の言葉でしっかり答えられるようになるでしょう。

Case5に登場してくれたM・Hさんは、現在の勤務先で採用面接をする立場にあるそうですが、「当社のことをよく調べた上で、『御社のこの点が素晴らしいと思う。こういう部分で力になりたい』とアピールしてくれた学生に感動して採用したケースがあった。思いがあるから仕事ぶりも丁寧で愛があり、貴重な戦力になっている」とのこと。面接担当者の心を動かし、印象に残すためには、業界・企業研究が必要不可欠なのです。

 

取材・文/伊藤理子

 

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