2000人に聞きました

Vol.3 「最初のバイト・おいしいバイト」第3回

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どうせ働くのだから、いろいろとメリットがあった方がいい。バイトに関して、そんなことを考えている人は少なくないと思う。前回はバイトと「モテ」との関係性を、先輩2000人(社会人/学生・各1000人)へのアンケート結果から検証してみた。結果はあまりパッとしなかったが、そのデータをひもといているうちに、あることに気がついた。それは、バイトへの満足度と就活との関係性だ。

 

満足度の高いバイトほど、就活にも役に立つ!

まずはこのデータから。20代の社会人1000人へのアンケートの中から「バイトに関する満足度」を5段階で評価してもらい、加重平均法(値を単純に平均するのではなく、値の個数を加味して平均する方法)でスコア化した。左から「やってよかったバイト」「やらなければよかったバイト」「その差」の順で並べてみた。結果は一目瞭然である。

 

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やらなければよかったと後悔しているバイトほど、就活に役に立ったという実感がない。逆にやってよかったというバイトは就活に役立ったと満足しているという結果になっている。これを見ると「就活を意識しだしてからのバイトをやってよかったと思っているだけじゃないのか」という声が聞こえてきそうだ。そこで、特に「就活に役立った」と満足している人たちのデータをピックアップして、どの時期からバイトを始めたのか調べてみた。

 

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これを見ると、就活を意識してバイト選びをした結果、就活に役に立ったと満足度も高くなった、というわけではなく、まだ就活を意識していない時期からやっていたバイトが「結果として」就活に役に立った、というように解釈するのが妥当だろう。どのくらいバイトを続けたのか、というデータでは2年から3年の間にデータが集中している。つまり、早く始めて長く働くバイトほど就活には役に立つといえそうだ。

 

就活に役立つバイトは、ほかにもいろいろと満足?

では、就活に役に立ったと満足したバイトに関して、ほかの指標の満足度はどのくらいあるのか、先ほどの特に「就活に役立った」と満足している人たちのデータを、スコア化してみた。

 

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もちろん、就活に役立った満足度は最高の5である。が、よく見てみると、そのほかのスコアも軒並み高い(3が平均でそれ以上だと満足度が高いという見方をしてほしい)。就活に役立つバイトは「もうかる」し「探しやすい」可能性が高そうだ。残念ながら「異性」という項目は、ここでも満足度は高くない。ただし「友達が増える」という指標での満足度は高いので、実際には、楽しいバイト生活である可能性もうかがえる。

 

社会人の先輩たちのリアルなコメントをちょっとご紹介!

では、実際に「就活に役に立った」という先輩たちのリアルな声を少しだけご紹介しよう。彼らの声の中に、コレを読んでいる皆さんのバイト選びの指針となるキーワードが隠されているかもしれない。

 

仕事内容/電話での営業、アンケートのお願い、商品の受注
選んだ理由/時給のよさと電話応対のスキルを身につけられると思った。
就活にどうして役立ったのか?/電話応対に慣れるし、敬語表現や話し方の研修もあったから。
(勤務時間/17:00~21:00/時給1300円/愛知淑徳大学交流文化学部卒・男性)

 

#研修制度が充実していて、それが就活に役立ったという意見はほかにもたくさんありました。

 

 

仕事内容/薬局での処方箋の受付と入力、調剤補助
選んだ理由/なんとなく
就活にどうして役立ったのか?/社員さんが尊敬できる人ばかり。あんな大人になりたいと思った。
(勤務時間/18:30~22:00/時給860円/京都薬科大学薬学部卒・女性)

 

#なんとなくという理由で選んだバイト先だったのに、結果として尊敬できる人たちとたくさん出会って就活にも役に立ったとは、強運なのかも!

 

 

仕事内容/ファミリーレストランのキッチン
選んだ理由/家と学校の間で便利だったから
就活にどうして役立ったのか?/新人教育までやっていたので、自分のアピールポイントになった。
(勤務時間/22:00~翌2:00と12:00~22:00/時給938円/長崎大学経済学部卒・男性)

 

#バイトでも一定レベルの権限を与えられて仕事をしていると、それが就活に役に立つというケースは少なくないようです。

 

仕事内容/知的障害のある方の移動支援(ガイドヘルパー)
選んだ理由/福祉の現場を知りたいのと、経験を積みたかったため
就活にどうして役立ったのか?/コミュニケーション能力や臨機応変に対応するための行動力などが身についた。また、福祉の職場の場合、現場での即戦力になった。
(勤務時間/ヘルパーの利用者によってまったく異なる/時給900円/桃山学院大学社会学部卒・男性)

 

#卒業後の進路を見据えた上で、早く実務経験を積む手段としてバイト先を選んだ場合、就活に役立つことは間違いなさそうです。

 

 

バイト満足度と就活役立ち度の相関性について、アンケート結果をもとにいろいろと検証してみた。第3回のレポートは、これにて終了。簡単なまとめを書き添えておいたので、参考にしてほしい。さて、次回は「結局、学生とバイトの関係性ってどうなっているの?」という視点から。いろいろとデータを掛け合わせて、さらに掘り下げてみたい。お楽しみに!

 

 

ちょびっとまとめ

・「やってよかった」と満足度の高いバイトは「就活に役立つ」バイトである可能性が高い
・そのバイトの多くは「大学1年」から開始して「2、3年」は継続しているケースが多い
・就活役立ち度の高いバイトは、ほかの満足度も相対的に高くなる傾向

※写真は、本文とは関係ありません。

 

▼次回予告・第4回 文字通りの「おいしい」バイトを徹底的に探してみる!

 

構成・文/サカタカツミ 撮影/西山武志

 

【調査概要】
期間:2013年3月26日~28日 対象:大学入学後にアルバイトを経験した大学・大学院に在籍している全国の学生1000人(うち男子学生475人、女子学生525人)、学生時代にアルバイト経験のある全国の20代の社会人1000人(うち男性519人、女性481人) 協力:株式会社クロス・マーケティング
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