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ユニーク新人研修カタログ

Vol.5 グローリー株式会社

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企業PROFILE
金融機関やスーパーマーケット、駅などで使用されている通貨処理機(紙幣硬貨計数機、オープン出納システム、両替機、レジつり銭機など)、情報処理機、自動販売機、カードシステムなどの開発・製造・販売・メンテナンスを行うパイオニア。近年は、コア技術である認識・識別技術を応用して「生体認証(バイオメトリクス)技術」や「会話保護システム」を開発するなど、非現金分野にも事業領域を拡大。創業は1918年。兵庫県姫路市を本社に、全国に89拠点を展開。

研修内容

グループ会社を含めた全新入社員を対象とした2週間の研修で、グローリーの社員として活躍する基礎を習得。開発部門に配属された技術系社員は、さらに約1カ月間、座学で講義を受けたのち、39日間の設計演習に参加する。設計演習は2012年から導入を開始し、14年からはピンポン玉を回収する供給車のソフトウェア製作と、供給車が集めたピンポン玉を受け取って約6メートルの凹凸のあるコース上の白線をたどって運び、ゴールにシュートするライントレースカーのハードウェアとソフトウェアの製作を行っている。与えられる条件は、期間39日間(平日の就業時間/8:30~17:15)と予算2万円。各チームに、機械設計を担当するメカ系、回路設計を担当する電気系、プログラム開発を担当するソフトウェア系の人員を配置し、それぞれの専門性を生かして製作に当たる。5~7名のチームに分かれて製作を行い、最終日には、5分間でピンポン玉を何個シュートできたかをチームで競う。

 

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凹凸のあるコースで、白線をたどりながらピンポン玉を落とさず運べるかどうかをテストする。

 

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試験走行を終えて、メンバーと課題について話し合う。立って話しているのが後藤さん。

 

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供給車がピンポン玉を拾うためのプログラミングも課題の1つ。

 

体験者インタビュー

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PROFILE
後藤隆浩(ごとう・たかひろ)●開発本部 第一開発統括部 スタッフ。岡山大学大学院 自然科学研究科 機械システム工学専攻修了。2014年4月入社。大学院での専門を生かして精密機器の設計に携わりたいと考え、メーカーを中心に就職活動。担当者が設計の最初から最後までかかわることができる点に魅力を感じ、現社に入社。現在は、海外向け紙幣整理機のシステム設計に携わる。

参加者は18名で、ソフトウェア系が私を含めて4名、メカ系が2名、電気系が1名の7名のチームでした。最初は、どんな製品にするかという構想を出し合うことに。プログラミングは、機械などのハードが完成しないと着手できない部分が多いため、ハードからの作り直しにならないよう時間をかけました。

 

実は、私はリーダーに立候補したんです。なぜなら、本配属になったら、リーダーになるチャンスなど当分来ないから。主な役割は、スケジュールと予算の管理。予算は楽々クリアできましたが、大変だったのはスケジュール管理。私にはメカや電気のことはわからないし、誰もが初めての経験なので必要日数が読めない。結局、納期から逆算し、予測で計画を立てるしかありませんでした。電気系は1人しかいなかったので、予定日に遅れそうなときは、ほかのメンバーでできることを手伝うなどしてカバーしました。

 

テスト走行では、なかなか思い通りに動かず、苦労しましたね。本業なら実験機を製作するのに、これはぶっつけ本番。その上経験もないので、原因を探っては作り直す作業の繰り返しでした。私は、シュートを打つソフトウェアをプログラムしたのですが、命中率が思ったより悪くて…。結局、構想に問題があることが判明し、できる範囲で改良を加えて命中率をアップ。本番では10個以上シュートを決めて、優勝しました。その時にできる最善を尽くして優勝できたので、達成感は大きかったですね。

 

この設計演習を通して、技術の基礎だけでなく、スケジュール管理を学ぶことができました。その時に使ったスケジュール管理ツールは、現在の業務でも利用しています。リーダーとして、メカや電気など専門分野外の仕事も広く知ることができたこともラッキーでした。開発は、いろいろな分野の人たちと協力して行う仕事なので、いい経験になりましたね。

 

学生の皆さんへのアドバイスは、いろんな知識を広く学ぶこと。研究者になるなら別ですが、1つの分野について深く追究したことが、必ずしも会社に入ってから生かせるとは限りません。いろいろなことに広く関心を持って、学ぶよう心がけてください。

 

人事インタビュー

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PROFILE
山﨑雅史(やまさき・まさふみ)●開発本部 開発企画部 グループマネージャー。1989年に入社し、3年間開発管理部にて、技術資料の整理や設計者への展開を担当。技術推進部に異動してCADの運用管理を経験後、2011年より現部署にて、開発者の人材教育などに携わる。人材教育はモノではなく人が相手の業務なので、相手と対面で話すことを心がけている。

設計演習は、技術者向けの講義で学んだ知識を活用し、実際の開発ステップに沿って製品を作り、思い描いた通りに動くかどうかを体験するもの。予想外のことが必ず起きるので、そういうときの対処法も経験してほしいと思っています。

 

ポイントは、最初にどんな製品を作りたいのかをしっかりと決め、途中段階での設計変更を少なくして納期内に仕上げること。最初に、開発プロセスの手順、設計書や仕様書などの書き方は指導しますが、あとはスケジュール管理や予算管理も含めて、トラブルがない限りは一任します。

 

自社製品とは関係のないライントレースカーを製作させるのは、楽しみながらチャレンジし、開発ステップを学んでほしいから。思い描いた通りの製品に仕上げるのは簡単ではありませんが、駆動させるメカ系の技術、センサーを働かせる電気系の技術、ソフトウェアのプログラミング技術は、その後の自社製品づくりに十分生かせるものです。

 

技術の基礎はもちろんですが、メカ、電気、ソフトウェア担当者で力を合わせて製品を作るチームワークの重要性を学ぶことも大切。なぜなら、設計開発はチームで行うものだからです。この設計演習で、技術力と人間力の両方を学んでほしいので、クルマが動かなくて沈滞ムードが漂っているチームには、相手の立場で考え、自分の考えを伝えてコミュニケーションをとるようアドバイスすることもあります。

 

開発に携わる人にも、ヒューマンスキルはとても重要。凝り固まった考えを捨て、年代やジャンルを超えて多くの人と会って話し、コミュニケーション力を高めてください。それから、若いうちに壁にぶつかり、乗り越える経験をしておくといいですね。社会人になると必ず壁にぶつかりますし、それを乗り越えないと一人前にはなれませんから。

 

取材・文/笠井貞子 撮影/笹木淳

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