【最新版】大学生のインターンシップ事情

Vol.6 中京大学 4年 河野優奈さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こうの・ゆうな●英語圏の文化を学ぶために国際英語学を専攻。父親の経験とアドバイスを参考に、自分の将来設計「結婚、出産、そして子どもの手が離れたときにも自分の仕事を持っていたい」という希望がかないそうな保険業界とブライダル業界合わせて3社にエントリー。異なる業界でインターンシップを体験し、自分の希望がかなう業界を確信する。

想定していなかった業界に参加して、職場の雰囲気を実感

インターンシップデータ
参加企業の業界
:ブライダルプロデュース会社 参加のきっかけ:大学の友人から誘われて保険業界以外も見てみようと参加 エントリ方法:リクナビから応募 選考方法:エントリーシート提出 プログラム期間:1day 報酬:なし

企業規模が大きくて女性が活躍できる業界、そして夏休みに体験できるというところを探していました。候補が保険業界に偏りがちだったので、友達に誘われて、大学3年の7月にブライダル業界のインターンシップを体験してみることに。誘われるまでは、ブライダル業界はまったく想定していなかったのですが1日のだけのプログラムでしたし、スケジュールも空いていたので参加しました。

 

保険業界のインターンシップや会社説明会なら、男女比はほぼ半々でしたが、ブライダル業界の会場は主催者側も参加者も女性だけ。とても華やかな雰囲気でした。社員のあいさつやお辞儀の仕方など、立ち居振る舞いがとても優美で、サービス業ならではのおもてなしの極意が垣間見え、「自分も身につけてみたいな」と思いました。

 

プログラムはまずブライダル業界の説明から始まり、会社の特長や取り扱っているウエディングの形態の説明からスタート。その後、インターンシップ参加者全員が自分のウエディングをどんなふうにしたいかプロデュース案を作成し、最後に先輩社員からの意見をもらうといった内容でした。

 

こんな機会だからと、私は豪華なウエディングプランを作成したところ、「予算も考慮した方が、現実的かもしれないね」というアドバイスをもらいました。また、先輩社員の話などから華やかな面だけでないことも実感。一生に何度もすることのないウエディングで、要望が多くなってしまいがちな花嫁さんの希望に全力で応えていくという、この仕事の大変さを感じました。ですがこれが、やりがいにつながる仕事なのだということもわかりましたね。

 

服装の指定はオフィスカジュアルということだったのですが、一応スーツで行きました。40名ほどの参加者のほとんどはスーツでしたが、中には明るい髪の色で私服参加の人もいて、金融業界のインターンシップ参加者とのギャップを感じました。

 

5日間のグループワークを通して、自分の強みを発見できた

インターンシップデータ
参加企業の業界
:損害保険会社 参加のきっかけ:就職活動の大変さを心配した父親が、インターンシップの体験を勧めてくれたこと エントリ方法:リクナビから応募 選考方法:Web適性試験を受けて プログラム期間:5日間 報酬:なし

父の友人が損害保険会社の人事部に勤務していること、また、父が自動車販売会社で営業をしていることから損害保険会社の評判を聞いていました。業界的にも安定していて、結婚、出産などのライフイベントや、子育て支援に対して手厚い取り組みをしている企業が多いと聞いて、大学3年の8月に損害保険会社のインターンシップを体験してみることにしました。

 

インターンシップ先を選ぶ際には、大学で勧められた数社の就活準備サイトを利用しましたが、結局、検索するときに自分の希望条件を細かく設定できるのが便利だったリクナビで探しました。エントリーやWebによる適性検査も、スマートフォンからでも操作しやすかったので、授業の合い間などを活用できて良かったです。

 

インターンシップの期間は5日間で、参加人数は約30名。5つのグループに分かれて、今までにない新しい損害保険商品を考えるのが、プログラムの最終目標。私たちのグループは女性3人、男性2人で、文系と理系の学生が交ざっていました。

 

初日の午前中は、インターンシップのプログラム概要や損害保険と生命保険の違いなどについてレクチャーを受けました。そして、午後からはグループごとで損害保険作成に向けてのディスカッションをスタート。

 

2日目も、一日中ディスカッション。被害者の感情に配慮したい文系学生と、被害者だけでなく加害者の過失割合と自賠責保険(人身事故を起こした場合、被害者に支払われる損害保険。法律によって、自動車および原動機付自転車を使用する際に強制的に加入が義務づけられている)の割合を判断したい理系学生とで、意見は真っ二つに分かれました。正解がないだけに、それぞれの意見に妥協できなかったり、煮詰まったり、アイデアが出てこなかったりと、途中1時間ほどみんなが沈黙してしまうこともありました。

 

そんな時、「企業としては、中立の立場でいなければならない」というアドバイスとともに間に入ってくれた先輩社員の面倒見の良い人柄にも触れることができ、「こういう人たちと一緒に働けるのは、判断に困ったときなど頼れて安心だな」と感じました。

 

損害保険会社へのインターンシップ参加者だけあって、グループの誰もが災害への意識が強く、2日目の混沌とした状態を乗り越えて、私たちは自然災害に着目することで一致。3日目は、全員で決めた『日本の農業を保障する損害保険』というテーマで、損害保険商品の作成を開始。ほかのチームより遅れをとっていたため、通常は9時~18時まででしたが、時間を延長してもらい、手分けしてパワーポイントにまとめる作業を行いました。

 

4日目は各チームで損害保険商品のプレゼンテーションを実施しました。私たちが作成した商品は、会社の利益が少なすぎるという理由から、損害保険ではカバーできないという結果に。企業として、利益を出していかなければいけない難しさを実感しました。損害保険にはさまざまな被害に対応する商品があるということが理解でき、損害保険商品と生命保険商品の違いをはっきりと知識として身につけられましたよ。

 

あっという間に迎えた最終日は、先輩社員が座談会のような形で学生の細かい質問に答えてくれました。業界知識や業務レベルの質問だけでなく、「社内結婚をされる方は多いのですか?」といった、プライベートな質問にも真摯に答えてくれました。

 

また、最後にとても素敵なサプライズもありました。それは、私たちをサポートしてくれていた先輩社員から「就職活動に生かしてほしい」と参加者一人ひとりに向けた手紙をいただいたんです。私へのメッセージは、「自分から率先して意見を出し、リードしていける力があるから、今後の就活でも生かしてほしい」という内容でした。たった5日間で自分の強みを知ることができたのは、このインターンシップの経験があったからだと思います。

 

インターンシップスケジュール

大学3年6月
父親から勧められた保険業界のインターンシップに、大学の授業に影響がない範囲で参加してみようと考え、夏休みに募集をしている企業をリクナビで検索。
大学3年7月上旬
検索で挙がってきた2社の損害保険会社にエントリー。授業の合い間などを利用して適性試験を受ける。
大学3年7月中旬
友人から誘われたブライダル業界1社にもリクナビを通してエントリー。選考は、Web経由でのエントリーシート提出のみだった。
大学3年7月下旬
ブライダル業界は1dayインターンシップだったが、参加を想定していなかった業界を見ることができて、参考になった。
大学3年8月
1社目の損害保険会社のインターンシップがスタート。9時~18時までの5日間のプログラムを体験。損害保険や金融業界の知識を知るだけでなく、女性が働きやすい環境や働く先輩の心遣いに感動する。
大学3年9月
もう1社の損害保険会社の5日間プログラムにも参加。同じ業界でも、会社それぞれに特色があることがわかった。

インターンシップ時のファッション

ph_intern_vol06_01

ブライダル業界はスーツの指定がなかったが、もしオフィスカジュアルで行っていたら、スーツで来ていれば良かったと後悔したはず。服装で意識の高さを判断されることはないが、余計なことを気にせずインターンシップのプログラムに取り組めて良かったと思う。保険業界はスーツという指定があったので、黒のスーツで。スカートの丈は、あまり短くない膝上ぐらいにした。

 

これからインターンシップをする皆さんへ

業界の知識や会社の雰囲気を理解するためだけでなく、インターンシップをしていなければもらえなかった先輩社員の方からのメッセージやアドバイスが得られることは、貴重な経験です。また、グループワークで本音でぶつかり合ったことで生まれた仲間意識はインターンシップ終了後も続き、就職活動中につらくなった時期も連絡を取り合って、励まし合いました。このような経験は、会社説明会で会っただけでは得られないこと。長期の休み期間などで時間が取れるなら、積極的に参加することをお勧めします。

 

取材・文/内藤マスミ 撮影/カメイヒロカタ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加