内定者インタビュー

Vol.228 電気機器メーカー内定 上智大学 山本剛士さん

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就活データ
志望業界
:商社、メーカー、鉄道 説明会参加:73社(うち合同企業説明会3回) 先輩訪問:5人(商社4人、メーカー1人) エントリーシート提出:65社(うちOpenES3社) 面接:40社 内定:4社(メーカー3社、旅行1社) 活動費用:約27万4000円(交通費6万円、スーツ・靴・カバンなど12万円、外食費7万円、書籍代8000円、証明写真1万3000円、封筒・郵送代など雑費3000円。説明会や面接が続いて外で昼食を取る際にはできるだけ長居可能な店を選んで、昼食から次の予定までの時間調整を1店舗で済ませるようにして節約した)

テストセンターの対策は12月までに万全に

本格的に就活準備を始めたのは、サークルを引退した大学3年の10月からです。周りの友達は夏からインターンシップに参加して知識と経験を着実に身につけている中、少し遅めのスタートでした。それまではずっと、所属していたテニスサークルでの活動に全力を注いでいたんです。サークルの先輩方も引退するまでやりきって就活もうまくいっていたので、遅れを取っているという認識はあるものの、それほど焦りはありませんでした。

 

就活準備としてまず取り組んだのは自己分析です。先輩からもらった就活本を参考にしながら徹底的に過去を振り返り、自分がこれまでどんなことに興味を持ち、どんなことに喜びを感じていたかを探りました。その結果見えてきたのが、自分が「何かに変化をもたらすことにモチベーションを感じる」ということ。高校でも大学でも、集団にいる際にはムードメーカーとしての役割を担っていました。自分がきっかけとなって、周りの雰囲気を変えることにやりがいを感じていたんです。ここから、「自分が所属することでプラスの変化をもたらすような働きができるが会社がいい」という就活の方向性を見いだしました。この時点では、業種・業界の希望はまったくありませんでしたね。

 

また、自己分析と同時期に始めていたのが、テストセンターの対策です。先輩から「就活本番になると説明会や選考の準備で忙しくなる」と聞いていたので、12月までに対策を万全にしておこうと意識していました。テスト形式については、SPIと玉手箱(自宅受検型のWebテスト)の対策本をそれぞれ1冊ずつ購入。1回目はひと通りやって自分の得意・不得意を把握し、2回目は苦手分野を重点的に演習しました。SPIは確率と集合の問題、玉手箱はグラフや図の読み取り問題が多いなど、問題量をこなすことでそれぞれの出題傾向もつかめてきます。

 

リクナビの言語・非言語Webテストやリク模試は、力試しの機会としてとても役に立ちましたね。出題形式も本格的で制限時間もあるので、本番のような緊張感を持って取り組むことができました。時期ごとに複数回受検できる点や、テーマごとに練習問題も用意されている点もありがたかったです。

 

説明会で忙しくなる前に、就活講座にも積極的に参加していました。学内で催されていたものを中心に受講していましたが、企業がやっているグループディスカッション講座に参加したことも。「どういう部分を評価するのか」という採用担当者の視点を知ることができて、とても勉強になりました。学内の講座は精神的な安心感があるので、座学でいろいろと学ぶには適していますが、本番を想定したグループディスカッション・面接演習については学外の講座に参加した方が、緊張感もあっていい経験になると思います。学内はもちろん、学外の講座も無料で受講できるものが多いので、利用しない手はありません。

 

12月から1月にかけては、説明会回りと先輩訪問に集中。先輩訪問は、サークルの先輩や友人のつて、姉の知人などさまざまなルートで探しました。とりわけ、サークルの先輩方がとても丁寧な対応をしてくださって、スムーズに先輩訪問を重ねることができました。「入社してからどんな働き方をするのか」ということを具体的に聞かせてもらえたこと、エントリーシートの添削をしてもらえたことが、その後の会社選びや選考において非常に役に立ちましたね。エントリーシートについては「うちの会社なら、こういう部分を押し出した方がいい」など、会社のことをよく知っている方からヒントをもらえたおかげで、通過率もよくなりました。

 

就活は一人で完結できるものじゃない

エントリーシート提出のピークは2月いっぱいで、ほぼ毎日何かしらの締め切りがあるような状況でした。このころに主に興味を持っていたのは商社とメーカーだったのですが、どちらも入るには狭き門だという認識があったんです。なので、なるべく業界内の受ける企業数を増やして少しでも行ける可能性を広げておきたいと考え、時間の許すかぎりエントリーシートの作成に取り組みました。「ここで頑張れば、あとあと持ち駒が少なくなって、焦って無理やりエントリーを増やすような事態は避けられる」と感じていたので、毎日夜遅くまで気合いを入れて作成。結果的に面接に進めた企業は40社ほどあったので、その後も精神的に余裕を持って選考に臨むことができました。

 

書くべき量が多かったため、エントリーシートは「なるべく効率のいい書き方を」といろいろ試行錯誤していました。最初は完璧な形を目指さずに字数を気にしないで書いて、それを後から添削していくやり方が効率的でしたね。また、自分で書いたものはどうしても客観視できない部分があるので、必ず先輩に見てもらうように。ときには家族に見せたり、キャリアセンターに持っていって指導をもらったことも。就活は一人で完結できるものではありません。頼れるものはすべて頼るべきだと思います。

 

本格的に面接がスタートしたのは4月から。3月のうちに練習のつもりで受けた面接の反省を生かし、一つひとつの面接を丁寧にこなすよう心がけました。個人面接では、面接担当者からの1つの質問に対して、3~4つの答えを詰めこんで返答してしまう傾向があったので、聞かれたことに簡潔に答えるように。こちらが話したいことを話すのではなく、「相手が知りたいことを伝える」という意識を持つようにしていました。

 

面接は4月中にひと通り終え、幸いにも複数社から内々定を頂くことができました。その中で現在の内々定先を選んだ決め手は、中長期的な経営計画が明確で魅力的だったことと、面接で最もリラックスして話せたこと。ほかの会社の面接では進むごとに緊張感は増していったのですが、内々定先の面接は最終が最もラフに話せたんです。そのような雰囲気づくりをしてくれて、双方向的にコミュニケーションを図ってくれたことがとても印象的でした。

 

漠然とですが、入社後は「今までにない新しいものを生み出す」ことで、世の中を豊かにすることに貢献したいです。自分に何ができるかはまだわからないですが、常に“新しいもの”に対してのアンテナは張り続けて、インターネットばかり追うのではなく自分の足を動かして情報を集めていこうと思っています。

 

低学年のときに注力していたことは?

大学1年のときからテニスサークルに所属していて、そこで副代表を務めました。自分は未経験で大学からテニスを始めたのですが、入会当初から初心者に対するケアの甘さを感じていたんです。サークルは部活と違ってみんなが楽しめる場所であるべきだと思っていたので、初心者向けの練習メニューを作ったり、ミーティングの回数を増やして初心者の声を拾う機会を増やしたりと、初心者をフォローする体制を整えていきました。結果的に、それまで入部してから半数以上は辞めていた初心者がほとんど辞めなくなったんです。この点は、自分がサークルに確かに貢献できたポイントだと思っています。

 

就活スケジュール

大学3年10月
学内の会社説明会に参加
どのような業界・会社があるのかを一から把握するために、学内で開催される会社説明会や業界別セミナーに足を運ぶ。自己分析やテストセンターの対策も、このころから少しずつ始める。
大学3年11月
学内の就活対策講座に参加
学内で受けることのできる自己分析講座、グループディスカッション講座、エントリーシート講座などに積極的に参加する。先輩から「就活が始まると会社説明会が増え、就活対策のための時間が減る」と聞いていたので、空き時間があれば学内だけではなく学外で開催される就活生向けの講座にも足を運んだ。
大学3年12月
合同企業説明会、個別の会社説明会に参加

1社でも多くの説明会に参加し、「どのような人が働き、どんな社風であるのか」を自分の目で見て確かめて、その会社で働くイメージを膨らませた。質問があるときは、説明会終了後に必ず個別に社員の方に聞きにいくようにして、その後の企業研究に役立てた。
大学3年1月
個別の会社説明会に参加しつつ、先輩訪問をスタート
引き続き個別の会社説明会に足を運びつつ、その中で強く興味を持った企業に対しては先輩訪問をするように。説明会だけでは得ることのできない企業の内情を知ることができ、企業選びの参考になった。この時期は学校の期末試験も重なっていたため、勉強時間を確保することにも注意。
大学3年2月
エントリーシート提出のラッシュ
この時期は毎日、会社説明会から帰宅した後、自宅で夜中までひたすらエントリーシートの作成に取り組んだ。提出する企業数が多かったため、夜だけではなく説明会の合間の時間もフル活用し、締め切りに遅れないように心がけた。
大学3年3月
テストセンター受検と面接練習
テストセンターの勉強は大学3年の10月からコツコツ積み重ねていたものの、初めは問題形式と制限時間にとまどって何社か落ちてしまった。何度か受検して慣れることで、最終的にテストセンターで落ちることはほぼなくなった。また、4月から本格的に始まる面接に備えて、この時期に面接を受けられる企業にエントリーして実践練習を重ねた。
大学4年4月
面接開始
面接では背伸びせずに「ありのままの自分を見てもらう」ことを意識。聞かれたことに関しては素直に、そして自信を持って答えた。面接終了後には、返答に困った質問内容をノートにまとめ、次の面接までにスムーズに受け答えできるように準備した。
大学4年5月
内々定先の検討
4月に就活が一段落して、複数の企業から内々定を頂くことができた。最終的には「自分が何を成し遂げたいか、それをかなえられる企業はどこなのか」を考え抜いた末に、現在の内々定先に受諾の連絡をして就活を終了。

就活ファッション

 

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会社説明会や先輩訪問の際は濃紺のスーツ、面接の際は黒のスーツを着用した。面接時に黒のスーツにしたのは、父から「面接は黒でビシッと決めていけ」というアドバイスがあったため。色を使い分けることで、説明会と面接で気持ちをうまく入れ替えられた。靴は雨天時に靴下が濡れるのを防ぐため、防水加工されたものを購入。髪は短くさっぱりと切り上げておでこを出し、相手にさわやかなイメージを与えることを心がけた。

 

取材・文/西山武志 撮影/鈴木慶子

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