内定者インタビュー

Vol.237 インターネット関連会社内定 津田塾大学 田中萌子さん

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就活データ
志望業界
:外資系金融機関、ベンチャー 説明会参加:62社(うち合同企業説明会2回) 先輩訪問:7人(外資系投資銀行5人、ベンチャー2人) エントリーシート提出:20社(うちOpenES2社) 面接:12社 内定:2社(IT1社、人材1社) 活動費用:約7万8000円(交通費2万円、カバンと靴8000円、外食費2万円、証明写真8000円、書籍代2万円、郵送費など雑費2000円。スーツはもともと所有していたものを利用。交通費は定期を最大限活用してなるべく費用を抑えた)

英語を使う仕事に憧れて、外資系金融を目指す

就活を始める前の段階では、なんとなく「英語が使える仕事をしたい」と考えていました。英語でコミュニケーションを取ることが好きで、1年弱の留学も経験。その上で、日本的な風土よりも海外の空気の方が自分に合っているなと思ったんです。

 

大学3年の夏から、たまたまFacebookで募集を見かけた、起業して間もないベンチャー企業でのインターンシップに参加しました。そこの社長が外資系金融機関の出身で、とても優秀で尊敬できる方だったんです。私自身も「どんな仕事をする上でも、お金の流れや目に見えないものの動きを知ることは重要だ」と考えていたので、それからは外資系金融機関を志望の主軸として考えるようになりました。

 

志望が決まってからまずやったのは、先輩訪問です。学生生活課の就活資料室に行って、卒業生名簿から外資系金融に就職した先輩を探してアポイントを取っていきました。会った方は皆さん人当たりがよく、主張の仕方は穏やかなのにすごく的確で、「こんな方々と一緒に仕事をしてみたい」とあらためて思いましたね。

 

その後、さらに外資系企業のインターンシップに2つ参加。ひとつは金融会社で、2日間さまざまなグループワークを行いました。参加している学生のレベルが高く、情報を構造化して捉える力や論理的に説得する力など、自分に足りない能力を自覚することができたことは、大きな収穫でしたね。もうひとつはメディア系の会社で、取材のためのリサーチや英語会議の書き起こしなどを体験。自分がしたかった「英語が使える仕事」を体験させてもらえて、就活に対するモチベーションが高まりました。

 

日系の企業に比べて外資系企業の選考はスピーディーで、12月にはエントリーシート提出のピークを迎えました。エントリーシートは、日本語で書く部分と英語で書く部分が半分ずつくらいのものが多かったです。日本語の部分はキャリアセンターや友人に添削をお願いして、英語の部分は留学先で出会った海外の友人に見てもらいました。言語は違うものの、日本語と英語で書き方にはそれほど差はありませんでしたね。結論から書き始め、なるべく簡潔な文章にするよう意識していました。

 

1月になると面接が立て続けに入るように。面接では質問にうまく答えられず、取り繕って思ってもいないことを話してしまうことも多く、とても苦労しました。「なんでこんなに返答に詰まるんだろう」と冷静に考えてみると、今まで外資系企業に対して“憧れ”が先行していて、業務内容における自分との適性を納得できるまで検討できていなかったことに気づいたんです。

 

冷静に適性を見直し、思い切って日系のベンチャーに志望を切り替えた

それから、企業分析などをもう一度やり直して、自分の志望先を再検討。外資系金融は、働く方々は本当に魅力的な方が多かったのですが、あくまで海外にある本社の子会社なので、業務の裁量権や影響範囲が比較的小さいというデメリットがありました。また、金融という業種は専門性が高く、その業界内では転職がしやすいものの、自分の可能性を狭めてしまうことにもつながるのでは…という懸念を持ち始めたんです。

 

いろいろと悩んだ末に、志望を外資系金融から日系のIT系ベンチャー企業に切り替える決意を固めました。外資系の企業の選考を受けながら日系企業の説明会にも何度か足を運んでいて、その中でもITベンチャー企業は「誰が言ったかよりも、何を言ったか」で評価してくれる傾向が強いと感じていて、共感を抱いていたんです。実際に先輩訪問をしても「年功序列というよりも成果主義だよ」という話を聞けたので、この業界なら自分のバリューを十分に発揮できると思いました。

 

はっきりとITベンチャーに志望を切り替えて動き出したのは3月から。それ以降のスケジュールは本当にきつかったのですが、就活自体はぐっと楽しくなったんです。面接でも、それまではあまり聞かれなかった“私自身の話”を聞いてくれる企業が多く、それを話すことで相手が喜んでくれて。そういった“自分らしさ”を評価していただけることがうれしくて、「自分はこの業界に向いているな」という確信を持つことができたんです。

 

面接では外資系の選考時の反省を生かし、その場しのぎの会話はせず、等身大の自分で臨むよう心がけました。周りの学生がどんなに優秀でもひるむことなく、「自分の方が優秀だ」と言い聞かせ、堂々と話をするように。自信を持てるかどうかで話し方も変わってくるので、面接において“根拠がなくても自信を持つこと”は、とても大事だと私は思っています。

 

内定先の企業は、自分が最も飾らずに話ができた会社でした。「その学生にとって何が一番幸せか」ということを常に考えてくれていて、「ミスマッチがないように」とたくさんの社員と会って話す機会を、選考中に用意してくれたんです。何人もの社員の方と話すうちに「自分はここで働きたいし、社風にもマッチしている」と心から思えたからこそ、素直に自分をさらけ出せたんだと感じています。そして、そんな素の自分を評価して内定を下さったことに、本当に感謝しています。

 

就活はたくさんの社会人と話ができ、自分が成長できる場だと思います。中には、会社という枠を超えて話を聞いてくれたり、継続的に面倒を見てくれたりする方もいらっしゃいました。私も、選考を辞退した会社の方から「個人的にこれからの活躍を期待してるよ」と声をかけてもらったりと、本当にたくさんの方から応援していただけたんです。就活を始める前は、もっと機械的に合否などが処理されて淡々と進んでいくものと思っていたので、その点はいい意味で裏切られました。周りの方々の厚意に対する感謝の気持ちを忘れず、出会う一人ひとりの方との時間を大切にできれば、就活はとても楽しいものになるはずです!

 

低学年のときに注力していたことは?

大学1年のときからサークルで取り組んでいたダンスです。サークル内部だけで完結してしまうと表現の幅が広がらないと思って、外部のイベントやコンテストに積極的に参加していました。国内で目に見えるような成果は出せなかったのですが、アメリカに留学した際に知人の紹介で、アーティストのプロモーションビデオにダンサーとして出る機会を頂けたんです。ダンスで評価されて形に残る成果を出せたことで、自分の努力に対して自信を持つことができました。

 

また、ダンスの活動の熱量と同じくらい、勉強にも力を入れていました。親にお金を出してもらっていたので、メリハリをつけて学生としての本分は全うしようという意識は強く持っていましたね。語学を中心に、国際政治・経済全般・言語学などの授業を履修していました。自分の興味のある分野の研究はとても楽しいです。

 

就活スケジュール

大学3年 6月
ベンチャー企業のインターンシップに参加
交換留学から帰国後すぐに、登記直後のベンチャー企業のインターンシップに参加。まだ就活について何もわからなかったので、「とにかく何かしなければ」という思いから、さまざまな企業のインターンシップに応募し始める。
大学3年 8月
外資系金融機関のインターンシップに参加、SPIや英語の勉強を開始
「英語を使う仕事がしたい」という動機から、外資系金融機関のインターンシップに積極的に応募。そのうち3社のインターンシップに参加し実際に職場を見て、英語が堪能でバリバリ仕事をこなす外資系金融機関の社員の方々に憧れる。また、SPIの勉強を始めつつ、少し背伸びをしてGMAT(R)(大学院レベルでビジネスを学ぶために必要な分析的思考力、英語での言語能力などを測るための試験)の問題集などを解きながら、英語力の向上にも力を入れた。
大学3年 9月
サークルに打ちこむかたわら、出版社のインターンシップに参加
「就活中も好きなことは今まで通りやろう」と心に決め、この時期にサークルの仲間とダンスコンテストに出場。コンテストに向けての練習も行いながら、海外の雑誌の日本版を発行している出版社のインターンシップに参加した。
大学3年 12月
外資系金融機関のエントリーシート提出ピーク
選考が早く始まる外資系金融機関のエントリーシートの締め切りに追われながら、日系企業の会社説明会にも参加し、企業研究を進めた。
大学3年 2月
外資系金融機関の面接ピーク、就活の方向性を見直す
外資系企業の面接ラッシュの中で日系企業の先輩訪問も開始。話を聞くうちに、「自分がしたいこととは本当に外資系金融機関で働くことなのか」という疑問が芽生え、少しずつ日系企業に志望が移っていった。
大学3年 3月
再び自己分析
外資系金融機関の選考を受けるのをやめ、就活を仕切り直す。自己分析を再び行いつつ、日系のベンチャー企業をメインに会社説明会に参加しながら、エントリーシートを書く…という忙しい日々を過ごす。
大学4年 4月
内々定を頂く
4月半ばに現在の内定先から内々定を頂く。ほかの会社の選考はその時点で辞退した。

就活ファッション

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大学の入学式の際に買った黒色のスーツを常用。しわを見つけたらすぐにアイロンをかけ、月に1度はクリーニングに出して清潔感を保つように。靴は機能性が高く、自分が気に入ったデザインのものを選んだ。カバンは物が取り出しやすく、ポケットが多いものを使用。説明会や面接で「服装自由」という記述のある場合は、自分らしさをより表に出せるよう、必ずお気に入りの私服を着ていった。

 

取材・文/西山武志 撮影/鈴木慶子

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