内定者インタビュー

Vol.360 建設コンサルタント会社内定 慶應義塾大学 戸田佳乃さん

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就活データ
志望業界:建築、設計、建設コンサルタント インターンシップ参加:2社(ハウスメーカーなど) 説明会参加:20社(うち合同企業説明会1回) 先輩訪問:3人 エントリーシート提出:15社 面接:10社 内定:3社(いずれも建設コンサルタント) 活動費用:約6 万円(交通費2万円、洋服代2万円、外食費1万円、写真代1万円) 埼玉在住でキャンパスは神奈川県藤沢市。都内を経由する定期券を持っているので就活のための交通費は抑えられた

インターンシップに参加し、志望業界に関する知識のなさに気づいた

大学では建築デザイン系のゼミに所属し、エコハウス(自然素材の家)の設計を研究していました。「建築・設計に携わる仕事に就きたい」という思いは大学入学時からあり、大学3年夏にはハウスメーカーのインターンシップに応募。クライアントのニーズに沿って家の設計を考える、技術職向けの5日間のプログラムに参加しました。

 

「クライアントの要望を形にしていく」ことは、好きなデザインを考えるゼミの課題とはまったく違うものです。インターンシップに参加し実際の業務を疑似体験できたことで、どんなクライアントから、どんな依頼をされるのかによって、設計やデザインの業務内容は大きく変わってくるのだろうとイメージすることができました。「建築や設計の仕事と言えば、ゼネコンかハウスメーカー」という知識しかないことに気づき、もっと幅広く業界の情報を集めなければと考えるようになりました。

 

秋に入ると、ゼミOB・OGの社会人の先輩や、就活を終えた4年生の先輩に話を聞きに行き、建築・設計業界には具体的にどのような仕事があるのか、実際にどんな企業を受けたのかを教えてもらいました。そこで、建物の内装を手がけるリフォーム会社や、外装・内装や展示品など、空間を総合的にデザインする建設コンサルタント会社の存在を知り、就活の選択肢が広がっていきました。
就職以外にも、大学院に進学し建築士を目指す道も考えました。ただ、業界研究を進めるうちに、建物自体の設計を勉強するよりも、空間をデザインする会社で実践的に経験を積む方に興味を引かれていきました。1月には、内装を手がける会社のインターンシップにも参加し、働くイメージをより具体的に持つことができました。

 

エントリーシートには具体的な数字や自分ならではのエピソードを盛り込んだ

3月からの本選考に向け、2月中は、ゼミで手がけたデザイン設計の作品や写真、コンピュータグラフィックスの映像などを集めポートフォリオ作成を進めました。デザインや設計の技術職採用では、エントリーシートと一緒にポートフォリオを提出し、面接でプレゼンテーション用ソフトを使って作品について発表することが多いためです。本選考のスケジュールを見越して、できる準備を早めにしておいたのはよかったなと思います。

 

就活の中で最も時間がかかったのはエントリーシートの作成です。志望動機や自己PRなど多くの企業で求められる項目に関しては、書いたものをゼミや社会人の先輩に読んでもらい客観的なアドバイスをもらいました。心がけたのは、具体的な数字を盛り込み、やってきた行動の結果が今の自分にどう影響しているのかを論理的に書くこと。また、ほかの人にはない自分なりの経験を、できるだけ多く伝えようと意識しました。例えば、私の所属するゼミでは、キャンパス内に実際のエコハウスを持っており、その施設を使ってさまざまな実証実験ができます。そこで得た経験や知識を書くことで、ほかにはない、よりオリジナルな内容になるのではないかと考えました。

 

本選考では、建設コンサルタント会社を中心に10社を受け、うち3社から内定を頂きました。1社に絞る決め手となったのは、会社説明会で、入社2年目のデザイン職の社員の方が仕事を楽しそうに話していたことです。物件を担当し、若いうちから裁量権を持っているところに、成長できる環境を感じました。

 

就職活動で大変だったこと・学んだこと

選考では、同じポートフォリオを送っても評価が企業によってまったく異なることがあり、最初は「なぜあの企業はよくて、この企業ではダメなのだろう」と戸惑うこともありました。でも「就活は企業と個人とのマッチング。求められることも違うし、相性もある」と、前向きに考え、いい意味で開き直るようになってから、面接でも自信を持って話せるようになりました。

 

就活を振り返って思うのは、業界研究をもっと早いうちからやっておくと、入ってくる情報もより多かったのではないかということです。漠然と「設計の道へ」と方向性は見えていたものの具体的な仕事内容についての知識がなく、「建設コンサルタント」という業界の存在を知ったのも、大学3年生の夏のインターンシップが終わってからでした。興味を抱く業界があるなら、どんな会社があるのかを早いうちからよく調べておくと、どんな仕事に就きたいのかをより具体的に比較検討できると思います。

 

就活スケジュール

大学3年6月
インターンシップに応募
ハウスメーカーのインターンシップに参加。建築学部の学生たちとのグループワークは刺激的だった。「クライアントのニーズに合わせて設計を考える」難しさを実感。
大学3年9月
業界研究を本格化
ゼミの先輩などに、建築・設計・デザインに携わる仕事内容について話を聞いた。空間を総合的に演出する建設コンサルタント会社に興味を抱いた。
大学3年3月
本選考スタート
約20社の会社説明会に参加。働いている社員の生の声を聞ける貴重な機会。
大学4年6月
内々定
3社から内々定をもらい、第1志望群だった1社に決めた。面接では、第一印象を決めるあいさつ、姿勢、表情や、わかりやすい言葉を使ってハキハキ話すことを意識した。

インターンシップ参加時のファッション

戸田さん服写真

普段の私服より大人っぽくなるようにシンプルなものを。アクセサリーをしない代わりに、ビジューなどワンポイントのある服を選んだ。温度の調節ができるように羽織りものがあるといい。

 

 取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

 

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