内定者インタビュー

Vol.375 信託銀行内定 慶應義塾大学 北村 彩さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
就活データ
志望業界:金融 インターンシップ参加:3社(銀行、信託銀行、損害保険会社) 説明会参加:25社(うち合同企業説明会4回) 先輩訪問:13人(インフラ、食品、金融) エントリーシート提出:19社 面接:12社 内定:1社 活動費用:約15万円(交通費2万円、洋服代9万円、外食費2万円、写真撮影代2万円) 自宅もキャンパスも都内だったが、1日に3回の会社説明会に行くなど都内を動き回ることが多く、交通費がかかった。

先輩訪問を重ね、社会人とのコミュニケーションの練習になった

大学ではコーポレート・ファイナンスのゼミに所属し、企業価値を高めるための資金調達や投資政策に関して研究してきました。高校時代から、企業の金融政策や株の動きについて学びたいと思って商学部を選んだので、金融業界を志したのは自然な流れでした。

 

大学3年夏には、銀行、信託銀行、損害保険会社それぞれ5日間のインターンシップに参加。損害保険会社が私たちの生活にいかに不可欠な存在かを知り、銀行には年金運用や遺言信託など思っていた以上にいろいろな業務があることを学びました。特に信託銀行は、年金や証券の信託業務、不動産の売買仲介・鑑定業務、遺産整理・遺言執行といった相続関連業務を幅広く手がけ、専門の担当者としてお客さまの人生に深く長くかかわれます。その点に魅力を感じ、強く志望するようになりました。

 

本選考が始まる前の1月、2月には、ゼミの卒業生の先輩13人に会いに行きました。私が所属しているゼミでは、1期生から26期生までの卒業した先輩全員の就職先、連絡先を研究室が管理していて、OB・OG訪問をしたければすぐにコンタクトを取ることができます。どんな先輩も訪問を快く引き受けてくれ、会社によって異なる仕事の進め方、社員の雰囲気、社内風土などを聞けたことで、働くイメージをより具体的に持つことができました。

 

選考が始まる前に社会人の方と1対1で話をして、「こういう言葉で説明してくれるとわかりやすい」「こんな話し方だと伝わりやすいんだな」など、コミュニケーションの取り方を学べたのも大きかったです。

 

1日3回の会社説明会に参加し、企業の情報を幅広く収集

本選考が始まった3月からは、会社説明会でスケジュールがいっぱいになりました。説明会に参加したのは25社でしたが、1社につき平均5~6回の説明会があります。その都度テーマが異なり、話をしてくださる社員の方の部署も変わるため、ほぼすべてに参加しようと動いていました。自分が行動することでできる準備はやっておきたい、という気持ちが強く、結果、1日3回の説明会に参加する毎日に。体力的にも大変でしたが、「あれだけいろんな部署の話を聞いたんだから」「社員の方にたくさん質問をしてコミュニケーションの機会も多く持てたんだから、大丈夫」という安心感につながり、その後の面接で落ち着いて対応できるようになったと思います。

 

エントリーシートや面接では、高校時代から続けているファストフード店でのアルバイト経験を中心に、そこで学んだことを伝えました。私が勤める店舗には、対面接客、ドライブスルーの対応、デリバリー(配達)などさまざまな業務があり、状況判断しながら自分が何をすべきか考える力が必要になります。周りの人と連携し協力し合いながら仕事を進めた経験が、コミュニケーション能力や相手のニーズを先回りして動く力などを伸ばしてくれ、今の自分があると思っています。金融の仕事は、商品が目に見えないだけに、お客さまとの関係構築が大事だといわれます。アルバイト経験のエピソードは、そんな“人とのかかわり”の大切さを伝えられたのでよかったと思っています。

 

大学4年に6月に、第1志望だった信託銀行から内定を頂き、ほかの企業を辞退して就活を終えました。内定先は、信託業務を専業でやっている会社だったことや、転勤のないエリア総合職採用でありながらリテール業務から不動産関連業務、相続業務など手がけられる仕事の幅が広いことが決め手でした。

 

就職活動で大変だったこと・学んだこと

就活を振り返って「こうしておけばよかった」と思うのは、本選考が始まる大学3年の3月までに、Webテスト対策を終えておくべきだったということ。3月になると会社説明会で朝から夕方まで埋まり、机に向かう時間をほとんど取れませんでした。2月までにやっておけば、もう少し余裕を持って活動できたのかなと思います。

 

逆に、やってよかったと強く思うのはOB・OG訪問です。一人ひとりの仕事のエピソードを聞けるのはもちろん、いい話だけではないリアルな情報に触れられたのも大切な経験でした。中には「就活の面接以来『どういう仕事をしたいのか』希望を聞かれたことがないし、ずっと異動がない」といった話もありました。会社説明会では出てこないような情報もしっかり聞けたことで、自分はどう感じるか、どういう会社ならいきいきと働けるかをより具体的に考えるようになりました。

 

また、OB・OG訪問をする前までは、知らない人と1対1で話すことに苦手意識があり「面接は嫌なもの」という印象を抱いていました。先輩たちとコミュニケーションする機会を持ったことで、「この先輩が言っていた言葉をまねして使ってみよう」と実践につなげることができ、選考の面接でも落ち着いて話すことができました。これから就活を始める方へ、OB・OG訪問はぜひ勧めたいですね。

 

就活スケジュール

大学3年6月
就活を本格始動
就活は業界を幅広く見ることができる貴重な時期だと考え、志望していた金融業界のほかにメーカー、通信業界などのインターンシップにもエントリー。合格したのが金融業界の3社だった。
大学3年1月
先輩訪問、自己分析などを開始
ゼミのネットワークを活用し、金融業界を中心に、メーカーや鉄道などのインフラ系企業に勤める先輩に会いに行った。
大学3年3月
本選考スタート
企業に関する情報はできるだけ多方面から得ようと、1社の会社説明会に複数回参加。社員の方にできなかった質問があれば、次の説明会で必ず聞けるようにメモを常に持っていた。
大学4年6月
内々定
第1志望だった信託銀行に内定。転勤のないエリア総合職という働き方も決め手の一つだった。

 

 取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加