内定者インタビュー

Vol.173 インフラ企業内定 東京女子大学大学院 宮本まどかさん

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就活データ
志望業界
:インフラ、IT、メーカーなど 説明会参加:35社(うち合同企業説明会2社、学内企業説明会20社) 先輩訪問:2人(IT2人) エントリーシート提出:10社 面接:8社 内定:1社 活動費用:約5万3000円(交通費5万円、証明写真2000円、書籍代1000円。交通費以外、これといった費用はかからなかった。外食はほとんどせず。履歴書や封筒などは研究室で出してもらえた)

夏のインターンシップをきっかけに、SEの仕事に興味を持つように

学部時代の専攻は数学で、さまざまな演算について考察をする、とてもニッチな分野を専門としていました。そこでは、「与えられてやる」ということが多かったので、もっと自分で考えて、新たな発見をもらたせるような勉強がしたいと思い、進学を決意したんです。

 

大学院では符号理論を専攻し、セキュリティなどに用いる暗号についての研究などに携わりました。院在籍中には、半年間のロンドン留学も経験。学部時代よりも実生活に直接的に貢献できる分野に携われることができて、充実していました。

 

修士1年の夏、「そろそろ、何か始めよう」と思い立ち、軽い気持ちでインターンシップに応募したのが、私の就活準備のスタートでした。当初の志望は、自分の専攻を踏まえて研究職かSE(システムエンジニア)。また、昔から洋服が好きだったので、服飾関連の仕事を考えていました。そこで、百貨店とIT企業のインターンシップに応募。後者の選考には通過して、1週間SEの業務体験をしました。

 

インターンシップでは、プログラミング言語も全然わからない状態で、仮想システムの設計から実装まで経験。それまでSEには「言われたことをやるだけの仕事」という印象を持っていましたが、実際に仕事の現場を知ったことでイメージは一変しました。顧客に対するヒアリングで、相手のニーズを正確に把握し、相手の要求以上のものを提案する…そうしたコミュニケーションを大切にする仕事だということを学び、SEへの志望が高まりましたね。

 

志望理由がスラスラ書ける企業に、志望先を絞った

周囲も就活の動きが活発化してきた12月ごろから、セミナーや説明会に参加。学内で行われる企業説明会は、交通費も節約できるので頻繁に活用していました。説明会で注目していたのが、「女性が働きやすい環境であるか」という点です。研究職やSEの職場環境は男性が多いので、できるだけ女性社員に対する配慮がある会社に行きたいと考えていました。その際、「くるみんマーク」の有無も参考に。「くるみんマーク」とは、子育て支援に積極的に取り組む企業が9つの基準をクリアすることで、厚生労働省から認定を受けて掲げることができるマークです。認定を受けているかどうかは、パンフレットやホームページで確認することができます。

 

説明会の参加と並行して、エントリーシートの作成にも着手。ここでひとつ、転機がありました。「服が好き」という理由で百貨店にもエントリーしようとしていましたが、いざエントリーシートを作成する段階になって、志望理由が書けなかったのです。理系の分野で描けた将来像が、服飾関連ではどうしても具体的に描くことができませんでした。それとは対照的に、情報通信系のインフラ企業の志望理由は、「誰もが住みよい環境を作りたい」という自分のモチベーションと直結し、スラスラと書くことができたんです。ここから「服は単純に、好きなだけなんだ」と気づき、志望を研究職とSEに絞ることができました。

 

自己分析ではいろいろな方法を試して、自分の根源的にあるものを見極めました。その中でも、「2分間で好きなもの/嫌いなものを思いつくだけ書き出す」というのは、とても参考になったのでオススメです。書きだしたものの中から共通点を見いだすことで、それまで気づいていなかった自分の趣向を把握することができました。

 

また寝る前には頻繁に「自分がどういう職場で働きたいのか」を想像する、イメージトレーニングを。どんな上司・どんな働き方が理想なのか頭の中でシミュレーションして、具体的にそれらを言葉で説明できるようになるまで、強くイメージしました。これを繰り返し行うことで、「時間にルーズでフランク過ぎるところは向いていない」「上下関係を重んじ、規律が厳しいところがいい」と、自分の求める社風を明確化することができました。

 

私がサークルやバイトなど、今までの活動で一番大事にしてきたのは、「みんなの居心地がいいように配慮する」ということです。エントリーシートでも面接でも、自己アピールは一貫してその側面を伝えるように心がけていました。ただ、初期のエントリーシートはなかなか通らずに苦戦。自分では気づかなかったのですが、私のエントリーシートには「~できない」「~しないように」など、後ろ向きな表現、謙遜しすぎているような表現が多かったんです。書いたものを他人に見てもらうことで欠点を改善することでき、それから提出したエントリーシートは無事に通過するようになりました。

 

4月から、一斉に面接選考がスタート。「自信のない表情を出さないこと」を常に念頭に置いて、「自分の仕事に対する熱意」を一番に伝えようと、面接に臨みました。情報工学をはじめとする理系の学生は「知識は十分だけど、熱意が足りないように見られがち」だと先輩からうかがっていたので、自分の「ここで働きたい!」という思いだけは、短い面接時間の中でも伝えきろうと意識。面接担当者から「何か質問はありますか?」と質問されたときには、必ず「入社するまでにやるべきことはなんですか?」と聞くようにしていました。

 

第1志望の企業は、適度に社内の規律が厳しく、それでいて社員の方々は穏やかで、フィーリングよりもロジックを重視して行動するような社風です。先輩訪問をさせていただいたときに、自分がそこで働くビジョンが具体的にイメージできました。4月後半に、いち早くその企業から内々定をいただけたので、その場で迷わず受諾して就活を終了しました。

 

私の配属先は、ビッグデータやクラウド関連のシステムを担うSEの部署です。システム構築の経験はこれまでまったくないので、現時点でどういった仕事をするのかなかなかイメージできていません。これから日々勉強と経験を積んで、顧客から丁寧にヒアリングをして、相手のニーズ以上のものを作り出せるSEになりたいです。

 

低学年のときに注力していたことは?

学部生時代の4年間、バスケットボールサークルに所属し、部長を務めました。中学のころにバレーボール部の部長をしていたのですが、練習を厳しくしすぎたために、後輩がやめてしまった経験が…。その反省を胸に、大学でリベンジしようと思い、自ら部長に立候補しました。

当時、サークルの登録メンバーは50人ほどいるにもかかわらず、練習に来るのはたったの3人程度で、ほとんど目立った活動ができていませんでした。そこで、食事会を頻繁に開いて、部員一人ひとりとコミュニケーションをとり、仲良くなりそうな部員同士をつないで部内の交友関係を広げ、サークル参加に向けてのモチベーションアップに尽力しました。そうして1年間かけて地道に呼びかけていった結果、週2回の練習に毎回30人程度が参加するようになるまでに状況を改善することができました。この経験は、就活の自己アピールに大いに役立ちましたね。

 

 

就活スケジュール

大学院1年8月
インターンシップに参加
とりあえず何か就活に向けて準備しようという思いから、IT企業のインターンシップに参加。SEの職場を体験し、将来の志望について具体的に考えるようになる。
大学院1年12月
説明会参加、先輩訪問をスタート
説明会は学内で行われていたものを中心に参加。先輩訪問はサークルの先輩1人と、教授の紹介で1人。「どうしてSEになろうと思ったのか」という質問に対して、「モノを作るのが好きだから」という回答をもらったのが印象的だった。システムに対して“モノづくり”の感覚を持っているということに、好感を持った。
大学院1年1月
地方の事業所を見学
先輩訪問で知り合った社員の方にお願いして、選考を受ける予定だった愛知県の事業所を見学。面接を受けるにあたって、志望先の事業の内容を、文面だけでなく自分の目で確かめたいと思った。そこはATMの製造工場で、日本用と中国用のATMでの作りの違いなど、行かなければわからない発見が数多くあった。
大学院1年2月
エントリーシート提出、テストセンターの受験スタート
問題集はSPI・テストセンターの対策本を1冊ずつ購入し、それぞれ2回自習した。一通りやっただけだと印象に残らないので、問題を見たときに「やったことがある」という感覚を持てることが大事。だからこそ2回やるべきだと思っていた。テストセンターの本番では、几帳面に全部解こうとせず、時間がかかりそうだと思ったものはどんどん飛ばすように。
大学院2年4月初旬
面接開始
子どもっぽい見た目をカバーするため、表情は常にキリッと引き締めるように心がけた。その中でも、ポイントでの笑顔は忘れずに。
大学院2年4月下旬
就活終了
第1志望の企業から内々定をもらい、すぐに受諾。現在は基本情報技術者試験の勉強と、TOEIC(R)Testの試験に向けた勉強に取り組んでいる。

就活ファッション

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スタンダードな黒のスーツと白のブラウス。体が小さいので、子どもっぽく見えないように、お尻のラインや肩などがジャストフィットするものを選ぶようにした。カバンはパソコンや資料などが収まる容量の大きいものを。靴はヒールが細めで革の面積が狭く、スッキリとしたシルエットのものを好んで履いていた。

取材・文/西山武志 撮影/鈴木慶子

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