内定者インタビュー

Vol.193 コンサルティング会社内定 東京大学大学院 田辺 元さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
就活データ
志望業界
:コンサルティング、商社 説明会参加:15社(うち合同企業説明会5回) 先輩訪問:6人(商社4人、広告2人) エントリーシート提出:12社 面接:10社 内定:2社(コンサルティング) 活動費用:約13万5000円(交通費4万円、スーツ4万円、靴2万円、外食費3万円、証明写真5000円。カバンはもともと持っていたもので間に合わせた。特に節約は意識しなかったが、大学への定期で説明会や面接の際の交通費が大部分まかなえたので、便利だった)

貴重な就活仲間を得られたインターンシップ

僕がコンサルティング業界を志望するようになったのは、大学時代のアルバイトの経験が大きく影響しています。大学入学当初から、予備校のチューターをやっていたのですが、それがすごく楽しかったんです。それで、自分なりに「なぜこんなに楽しいんだろう」と理由を考えてみたところ、「会話の中で相手を見極めて、最適なコミュニケーションを模索することが好き」ということ、「悩みを抱えていた子に親身になってアドバイスをして、問題が解決したときに相手の喜ぶ顔を見るのがうれしい」ということの2点にまとめられたんですね。そうやって思考を整理しているうちに「チューターの仕事は、根本的にコンサルティング業務と同じことをしているんじゃないか」ということに気づいて。そうしたきっかけから、コンサルティング業界に興味を持つようになりました。

 

会社探しは「長期的に安定して働けること」「英語力が重視されること」「社会的イメージがいいこと」という3つの基準をベースに見て回りました。説明会での印象はもちろん、その会社に対する先輩や友達などの評価も参考に。ビジネス規模の広さやイメージのよさから、総合商社も視野に入れるようになりました。

 

理系の大学院に進んでいる学生は、一般的に研究職を志望することが多いと思います。ただ、僕は“研究”があまり肌に合っていなくて。「数学が好きだから」という理由で高校から理系の道を進んでいたんですが、大学院での経験を通して、自分が「手を動かしてモノを作ること」と「人の顔が見えない作業をすること」が苦手だということに、はっきりと気づいたんです。コンサルティング会社や商社の仕事は、基本的に「人と人が向き合って成り立つビジネス」なので、そんな面も魅力的でした。

 

インターンシップは、大学院1年の夏から秋にかけて6つほど経験しました。「興味のない分野でもまずは経験してみる」ということをモットーに、さまざまな業界のインターンシップに参加。結果、ITや保険業界などには興味がわかないこと、コンサルティング業務は楽しいし性格的にも合っていることなどを実感。一番の収穫は、インターンシップの中でたくさんの他大学の学生と友達になれたことでした。理系のコミュニティは基本的に狭く、周囲でも学外で課外活動をしている学生はめったにいません。しかし、インターンシップに参加していた他大学の文系の学生たちは、さまざまな課外活動を経験していて、みんな知識の幅が広く気さくな子ばかりだったんです。「世の中にはこんなに面白い学生がたくさんいるんだ!」と驚きました。ここで出会った友達とは、その後も定期的に情報共有をしたり、一緒にWebテストの勉強をしたりなど、就活中に助け合える仲間になれたので、インターンシップに参加して本当によかったなと感じています。

 

エントリーシートでは、相手にとって必要だと思われる情報を取捨選択することに苦心しました。文字数制限のある中では、自分の主張したいことをすべて盛りこむのは不可能です。文章を箇条書きに近い感覚で、自分の性格や能力を推し量ってもらえるような要素を簡潔に書くように意識しました。

 

“整理しないで話す”ことで、壁を乗り越えた面接

4月に入ってからは面接が本格化してきて、精神的につらくなることも多々ありました。やってみて初めて気づいたんですが…自分は面接に不向きなタイプでした。昔から「物事を整理して論理的に話す」クセがあって、それは一般的には長所になるはずなんですが、僕の場合はそれが弱みになってしまっていて。面接練習に付き合ってもらった先輩に「話が整理されすぎていて、感情とか人間味が伝わってこない」と指摘されたり、実際に面接担当者にその場でフィードバックをもらえたときにも「人柄が見えにくい」と言われてしまったり。面接ではよく「最初の方は能力の適性を見て、進むにつれて性格や人柄の適性を見る」と言われていますが、それを痛感させられたことがあって…最終面接で落ちてしまった企業が4つもあるんですよ。さすがに心が折れそうになって、泣きながら先輩に相談したこともあったんですが、そのときでさえもすごくロジカルに整理しながら話していたようです(笑)。

 

後半の面接では、なるべく話すときに「考え過ぎずに、おもむろにしゃべり出す」ことを心がけるように。普段何かを聞かれて受け答えをするときは、無意識のうちに頭の中で話す内容や順序などを完璧に整理してから話していました。相手に的確に伝えたいことは伝わるんですが、自分の場合は極端に感情が伝わりにくくなってしまう。だから、多少話が支離滅裂になってもいいから、思ったことをそのまま口に出すようにしたんです。そうすることで、自分の人間的な部分を面接担当者にくみ取ってもらいたくて。結果的に、バランスが取れたんじゃないかなと思っています。

 

コンサルティング業界は、パッションはあるけどクールな人が多いので、その点でも自分と相性が良かったです。研究職以外のフィールドで理系のバックグラウンドを強みにすることは難しかったのですが、コンサルティングは数字を追う仕事が多いので、理系というのがマイナスになることはありませんでした。最終的には2社から内定をいただき、企業規模の大きい方に行くことを決意。わかりにくい自分の性格を評価していただけたことは、本当にうれしかったです。入社してからは、地道にキャリアを積んでいって、長く大きく会社に貢献できる人材になれるよう頑張ります。

 

低学年のときに注力していたことは?

地域の小学生と遊ぶボランティアサークルに所属していました。隔週で日曜日に、子どもたちと一緒に公園で遊んだり、ときには動物園に行ったり。夏休みには2泊3日でキャンプに連れていったりもします。

 

もちろん、子どもたちとただ楽しく遊ぶだけではダメで、楽しく遊ぶためにいろいろな苦労があります。保護者の方からの信頼を受けて預かっている以上、安全面には細心の注意が必要です。動物園など遠出をする際には、必ず事前に下見に行きました。実際に回るコースを歩きながら、想定されるリスクを洗い出していきます。例えば、トイレの位置を確認して、そこにトイレットペーパーがなければ当日持参する…などなど。念入りに準備をしても、当日には想定外のことが起きることも多いので、臨機応変に対応できる心構えも大切です。大変なことは山ほどありましたが、子どもたちが楽しそうにしている瞬間を見ると、苦労も一気に吹き飛びましたね。

 

就活スケジュール

大学院1年6~7月
インターンシップの説明会・選考
就活における食わず嫌いをなくすために、興味のない業種のインターンシップの選考も積極的に参加した。
大学院1年8~11月
複数のインターンシップに参加
実際にどんな仕事をしているのか、社内で働く社員の方々の雰囲気はどうかなど、インターンシップを経験しなければわからないことが多々あった。
大学院1年12月
企業説明会スタート
待ち時間が多い合同企業説明会は避け、なるべく個別の企業説明会に参加するように。説明会では、エントリーシートや面接のためのネタ探しという意識を強く持っていた。
大学院1年2月
エントリーシート提出のピーク
会社説明会で自分が感じたことや、そこで聞いた印象的な話を積極的に盛り込むように。世間でのイメージや自分の勝手な印象などは排除して、実体験を事実ベースにした訴求力のある言葉を模索した。
大学院2年4月上旬
面接が始まる
自分の受けている企業は、4月前半に面接が集中した。選考の結果の電話が鳴るのを今か今かと待つ日々は、精神的にもかなりこたえた。通過している場合は、当日か翌日までには連絡が来ることが多かった。
大学院2年4月下旬
2社から内々定を得て、就活終了
志望していたコンサルティング業界で2社内々定をいただく。大きな仕事に携わりたいという思いがあったので、より知名度の高い企業からの内々定を受諾。

就活ファッション

ph_naiteisya_vol193_01

ネイビーのオーダーメイドスーツに、白や青の無地のワイシャツを合わせた。ネクタイはドット、レジメンタル、無地などを用意して、その日の気分でつけ替え。靴は黒のストレートチップで歩きやすさを重視。常時PCを持ち歩いていたので、カバンは容量が大きく頑丈なものを選んだ。

 

取材・文/西山武志 撮影/鈴木慶子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加