理系のシゴトバ

Vol.170 <後編>【大久保歯車工業株式会社】社員インタビュー

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-基本情報-
【本社場所】神奈川県厚木市
【工場】厚木(第一、第二)計2カ所
【従業員数】500人(2017年2月末現在)
【事業内容】建設機械や工作機械など大型の機械向け歯車の製造および歯車を用いた組み立て品(トランスミッションや減速機、車軸など)の製造・販売
-大久保歯車工業のすごいトコロ-
大久保歯車工業の最大の強みは、歯車の設計から機械加工、熱処理、研磨、加工、組み立てまで一貫して自社内で完結できるところ。また歯車といっても、トラックやバスなどの大型車両、建設機械、農業機械、最近では産業機械や工作機械など、大型機械向けを得意としている。開発・設計エンジニアは歯車からトランスミッション(変速機)まで、駆動パーツにかかわる総合的なスキルを備えることで、お客さまの要求を超える製品提供を行っている。

前編では【大久保歯車工業 開発部 開発課】のシゴトバを紹介しました。

後編では、同課に所属する上野高喜(こうき)さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

<後編>「大久保歯車工業株式会社」で活躍する社員にインタビュー

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-学生時代の専攻を教えてください

2006年3月に久留米工業高等専門学校機械工学科を卒業し、同年4月に大久保歯車工業に入社しました。学生時代に歯車に携わっていた社員は1割もいないと思うのですが、私は学生時代から歯車にかかわっています。当時は九州の大学や高専では、意外に歯車の研究に携わっている先生が多く、歯車の加工に関する研究を行っていました。

 

-就活中の企業選びで大切にしていたことと、入社の決め手を教えてください

就職する際に大切にしていたのは、「先生に恩返しをしたい」ということ。恩返しというのは、学生時代に学んだ知識を仕事に生かして、成果を出すということです。だから最初から就職先は歯車メーカーと決めていました。企業選びの際も「歯車にかかわる仕事ができるところ」という条件しか掲げていませんでした。

 

大久保歯車工業を知ったのは、学校に来ていた求人票を見たからです。工場見学に参加し、どんな会社か自分の目で確かめました。大久保歯車工業の工場見学は、第一工場、第二工場と巡るので、歯車が製造され、それが組み立て品となってできあがるまでを見せてくれます。一貫してモノづくりに携わることができることがわかり、非常に魅力を感じましたね。
工場見学や面接に訪れた際、先輩に話を聞きましたが、どんな仕事に携われるか、またどんな雰囲気の職場かなどは、中に入らないとわからないことの方がたくさんあります。そこはあまり心配せず工場見学や面接に何度か訪れた際に、「嫌だな」と感じるところがまったくなかったので、大久保歯車工業への入社を早々に決めました。実は大久保歯車工業しか受けていないんです(笑)。

 

強いて入社の決め手を挙げると次の3つです。

1.学生時代に学んだ歯車の知識が生かせる
2.一部だけではなく、モノづくり全体に携われる
3.嫌だと感じるところがなかった

ですが、最も重視したのは「大久保歯車工業に入社することで、先生に恩返しができると思った」という思いです。これが最大の決め手となりました。

 

-入社してから感じる大久保歯車工業の魅力は?
入ってから気づいたのは、思った以上に若手でも素直に発言できる風通しの良い環境だということです。大久保歯車工業は従業員数も約500人と、大きな会社ではありません。だから部署が違っても顔と名前が一致する人が多くて、話しやすい雰囲気ができているのかもしれません。
また専門性に富んだ先輩が多いのも、魅力ですね。歯車は一つのことを知っていればできるというものではありません。さまざまな技術、知識が必要となりますが、それぞれの専門家が社内にいるのも当社の魅力。歯車を軸に幅広い知識を身につけることができます。
そして忘れてはならないのが、設計からモノに至るまでの一連の過程に携われること。若手でも先輩の指導の下、案件を担当していきます。若いうちから、責任ある仕事に携われることも当社の魅力でしょう。

 

-開発部 開発課で必要とされるスキル・知識はありますか?

学生時代に学んだ歯車の知識はあくまでも基礎なので、業務で生かせている知識はそう多くはありません。例えば今、私が業務で必要となる知識の大部分は入社後に獲得したもの。しかも当社の場合、新人教育がしっかり行われるので、理系の基礎的な知識があれば心配する必要はないでしょう。
それよりも必要なのは好奇心。なぜなら、歯車の製造および歯車を用いた組み立て品を開発・設計するには、さまざまな知識が必要となり、しかも知識が深ければ深いほど、より効率的で品質の高い製品を設計できる可能性があるからです。また万一、不具合が生じてもさまざまな知識があると、どこが悪さを引き起こしているか、想像がつきやすくなります。

 

私は入社から7年半、歯車の製造技術に携わっていましたが、その時の知識は今の仕事に十分生きています。今後、歯車の製造技術に戻ったとしても、今の部署で得た知識は必ず役に立ちます。というのも、歯車の製造技術に携わっていて歯がゆかったのは、自分たちが作った歯車がどのように使われているのか、よくわからなかったからです。
このように学ぶことはたくさんありますので、モノづくりが好きでいろんな知識を習得したいという人には、向いている仕事だと思います。
あとは必須ではありませんが、英語ができればよりいいですね。当社のお客さまには海外のメーカーもたくさんあるので、英語力があればそういうお客さまとのコミュニケーションも楽しんでできると思います。

 

-入社を目指す学生さんへアドバイス

歯車を作ってみたいという人は、一度、当社の工場見学に参加して、実際に作る工程を見てほしいと思います。それを見れば、当社がどんな歯車や歯車を使った組み立て品を作っているのか、またどんなふうに作っていくのかがわかると思います。そして興味を持ったら、ぜひ、当社を受けてください。
インターネットで調べたり、人から聞いたりということも大切だとは思いますが、一番は実際に現地を訪れること。体験しなければわからないことはたくさんあると思います。

 

社員の健康と安全にも配慮

モノづくりの現場では安全管理は重要な項目です。そこで同社では一人ひとりの安全意識、危険予知能力の向上を図るため、「安全道場」という活動を実施しています。写真はその活動でのひとコマ。不安全状態を実際に感じることで危険予知能力を高めたり、安全に対する視野を広めたりして、危険の芽を摘み取ることにつながっているそうです。

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ほとんどの社員が利用する食堂のメニューです。写真は年に1回、創立記念日前後に振る舞われる特別メニュー。今年はフライ盛り合わせにミネストローネスープと茶わん蒸し。デザートにミカンもついて、日々のランチメニューと価格は同じで200円。麺類は150円で食べられるそうです。価格も安くて味もおいしいので、社員の評判も上々です。

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取材・文/中村仁美  撮影/平山 諭

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