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理系のシゴトバ

Vol.171 <前編>【松井建設株式会社】シゴトバ紹介

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神社・仏閣からビルの設計・施工に携わる「松井建設株式会社」のシゴトバ紹介

-基本情報-
【本社所在地】東京都中央区
【支店】東京、東北(宮城県仙台市)、北陸(石川県金沢市)、名古屋、大阪、九州(福岡市)計6カ所
【営業所】関東(さいたま市)、東関東(千葉市)、多摩(東京都立川市)、横浜、福島、北信越(新潟市)、富山、京都、中国(広島市)、長崎、熊本 計11カ所
【出張所】北海道(札幌市)、南砺(富山県)計2カ所
【従業員数】701名(2016年3月現在)
【事業内容】土木、建築の設計・管理および請負。製材および木工加工、不動産の売買、賃貸並びに仲介、スポーツ、観光、レジャー施設の経営および管理など
-松井建設のすごいトコロ-
創業は1586年(天正14年:安土桃山時代)と、430年以上の歴史を有していること。上場している建設会社の中で最も古い。前田利長公の命を受け、越中守山城(富山県高岡市)の普請に従事したことから始まり、前田藩お抱えの宮大工として、伏見城普請や瑞泉寺(富山県南砺市)の再建に携わるなど、大正初期までは社寺建築に一貫して携わってきた。関東大震災をきっかけに東京に進出。以後、一般建築へと事業内容を拡大し、現在は神社仏閣のほか、病院や老人ホームなどのビル建築の施工実績も多い。築地本願寺、小田原城天守閣、中尊寺金色堂新覆堂、金沢城菱櫓・五十間長屋など、多くの歴史的建造物の復元・修復事業に従事している。

松井建設株式会社の会社概要・沿革

東京都中央区の築地市場の近くにある浄土真宗本願寺派のお寺「築地本願寺」。日本のお寺の本堂というと木造建築が一般的ですが、築地本願寺の本堂の構造は鉄筋コンクリート造で、外観は「インド様式」の石造り。実はこのような構造になった理由は関東大震災において建物が倒壊した後、火災による被害が大きかったことにあります。そのため地震に強い鉄筋コンクリート造が構造に用いられ、また火に強い石造りが取り入れられました。そしてこの築地本願寺の建設工事を担当したのが、松井建設です(当時の名称は松井組)。

 

松井建設の創業は、今から約430年前の1586年。豊臣秀吉が天下を取っていた時代のことです。初代松井角右衛門が、その当時、加賀地方(石川県・富山県)を治めていた戦国武将、前田利長の命を受け、越中守山城の普請(建築工事)に従事したのが始まりです。以後、松井組は宮大工集団として、富山県井波の地を拠点に、江戸時代は前田藩の普請事業、明治以後も一貫して社寺建築に携わってきました。
1923年、第15代松井角平が東京で関東大震災に遭遇したことで、東京進出を決意し、一般建築にも事業を拡大、現在のような総合建設業へと転身することとなりました。
現在も神社仏閣に携わる一方、官公庁社、オフィスビル、学校や教育施設、病院、老人ホームなどの福祉施設など、さまざまなビルの建設・施工に携わっています。

 

東京支店 建築部 工事課のシゴトバ紹介

今回は松井建設 東京支店 建築部 工事課のシゴトバを紹介します。松井建設は全国に6カ所の支店を構えており、各支店は担当エリアが決まっています。東京支店が担当するのは北海道、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨の案件です。工事課に所属している所員は、エリア内で自分が担当している案件の工事現場に常駐し、施工管理の仕事をしています。

 

今回、訪れた築地本願寺は、東京地下鉄日比谷線築地駅から徒歩2~3分。敷地内に現場事務所があり、現場の所員はそこに毎日、出勤します。

 

築地本願寺は本堂に加えて、2014年に石塀、正門・北門・南門の門柱も国の重要文化財に登録されました。そのため、門徒の方だけではなく観光客も多く訪れる、東京の観光スポットの一つとなっています。

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東京支店 建築部 工事課はどんな仕事をしているの?

東京支店 建築部 工事課の仕事場を同課に所属する穗積寿和さんが案内してくれました。

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現在、築地本願寺では17年10月末の完成を目指して、境内にインフォメーション棟と合葬墓の整備を行っています。「築地本願寺境内整備並びに建物除却・新築・改修及び合葬墓設置工事」を担当しているのが松井建設です。
私たち工事課は実際の建物を造る過程を管理する、施工管理の部署です。現場の安全管理、品質管理、工程管理、原価環境などを、担当する現場に合わせて管理します。お客さまに満足して頂ける建物を造るために、日々の業務に真摯に取り組んでいます」(穗積さん)

 

安全管理は現場で働く人だけではなく、第三者の安全も担保できるように管理することが求められます。そのためには必要に応じて仮設(作業をスムーズに行うために一時的に設ける設備)の整備なども行います。工程管理は、契約期間内に間に合うように工程を管理することです。品質管理は建物の品質にかかわる施工状況の確認・記録を行い、検査結果などを管理していくこと。原価管理はその名の通り、工事予算の管理です。

 

工事を計画的に進めるには、施主との打ち合わせはもちろん、現場で働く人たちへの技術指導、監督なども行います。施工管理は誰もができるわけではなく、「一級施工管理技士」という国家資格が必要です。
築地本願寺の現場で働くメンバーは、所長を含めて3人。今回の現場では全員が男性でしたが、ほかの現場では女性も活躍しているそうです。

 

今回の築地本願寺の案件は、他社が設計し、松井建設は施工を担当しています。しかし、松井建設が設計から手がける案件もたくさんあります。工期は一般的に1年ぐらいのことが多いのですが、社寺などの歴史的建造物の案件では、2~3年かけて造り上げていきます。長いと10年単位になることもあるそうです。
「今回手がけるのは歴史的に価値がある現場ですが、施工するのは現代建築です。工期も約10カ月と非常にコンパクト。インフォメーション棟には総合窓口のほか、カフェや土産物店、多目的ホールなどが入ります。現代建築物が文化財の本堂や石塀にどうマッチするのか。何もないところから出来上がるまでを一貫して担当できるんです。さらに、後世に残っていく。出来上がりが本当に楽しみです」(穗積さん)
写真は後輩と図面を見ながら、工事の工程について打ち合わせをしているところ(右が穗積さん)。

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東京支店 建築部 工事課で働く 穗積寿和さんのおシゴト紹介

穗積さんは施工管理業務のうち、安全、工程、品質管理を担当しています。原価管理は所長が担当しているそうです。小さな現場の場合は、1人ですべてを担当することも珍しくないそうです。

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写真は現場で施工前の解体工事の状況を写真に収めているところ。
「現場ではさまざまな書類を作成しています。実際の施工図面を作成することはもちろん、施主に提出するための施工計画に関する書類、施工の記録に関する書類、契約や変更に関する書類です。それらの書類作成も私たちの仕事です。各工程で工事の進捗に応じた状況を記録として残すために、必ず現場の写真を撮ります」(穗積さん)

 

建設工事は一般的に基礎→躯体(くたい)→仕上げ→外構→引き渡しという工程をたどります。ですが、現場によっては、外構を先に手がけて躯体工事を後に回すなど、工程の順序変更を行ったりすることも。
決められた契約期間に間に合わせるというのが、重要なミッションです。順番を変えた方がうまくいくのであれば、仕上げを後回しにして外構を先に手がけるということもあります。そういった采配をするのも私たち施工管理者の役割です」(穗積さん)

 

取材に訪れた時は、外構工事に入る前の解体工事の工程でしたが、本格的に施工管理の仕事が忙しくなるのはこれからとのこと。現場ではカメラを使って施工記録を撮るほか、躯体工事の基準となる墨出し(建物の基準・位置出し)をしたり、きちんと施工図通りに構造物が築かれているか、仕上がり具合などを確認したりします。

 

前編では【松井建設 東京支店 建築部 工事課】のシゴトバを紹介しました。

後編では穗積さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

次回へ続く

(後編 3月22日更新予定)

取材・文/中村仁美  撮影/臼田尚史

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