理系のシゴトバ

Vol.173 <前編>【日本水産株式会社】シゴトバ紹介

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おいしくて高品質な魚肉ソーセージを生産する「日本水産株式会社」のシゴトバ紹介

-基本情報-
【本社場所】東京都港区
【支社・営業所】仙台、名古屋、大阪、中四国(広島市)、福岡 計5カ所
【営業所】北陸(金沢市)、四国(高松市) 計2カ所
【工場】つくば(茨城県)、鹿島(茨城県)、船橋(千葉県)、八王子(東京都)、安城(愛知県)、姫路(兵庫県)、戸畑(福岡県)計7カ所
【R&D部門】東京イノベーションセンター(東京都)、中央研究所大分海洋研究センター(大分県)
【従業員数】1116名(2016年3月末現在)
【事業内容】漁業・養殖生産、加工、販売まで一貫して手がける水産事業、家庭用・業務用冷凍食品や練り製品、フィッシュソーセージなどを生産・販売する食品事業、水産資源由来の機能性素材の提供およびそれを活用した食品開発を行うファインケミカル事業のほか、物流事業、海洋関連・エンジニアリング事業を展開している。
-日本水産のすごいトコロ-
1911年の創業以来、「水の水道におけるは、水産物の生産配給における理想である」という創業の理念に基づき、水産、食品、ファインケミカルなどの事業を展開。食品事業の主要製品であるフィッシュソーセージでは、6年連続シェアナンバーワンを獲得している。また世界26カ国・地域に拠点を設け、世界の水産資源とマーケットを効率よく結ぶネットワークを構築、顧客の価値向上を実現する商品を提供。海外売上高比率も31パーセントとなっている。

日本水産株式会社の会社概要・沿革

「大きな大きな焼きおにぎり」「おさかなのソーセージ」「太ちくわ」「かに風味かまぼこ」「さば水煮缶」…。日ごろスーパーなどで見かけるこれらの商品を開発、提供しているのが日本水産(ニッスイ)です。今では食品会社のイメージが強いかもしれませんが、1911年、1隻の漁船でトロール漁業に着手したことから同社の歴史は始まります。現在も水産事業は同社のコア事業であり、売り上げの約42パーセントを占めています。ちくわや缶詰など水産資源を活用した食品事業に乗り出したのは、創業から10年たった1921年。37年に現在の社名となり、世界の海で漁業を展開します。魚肉ソーセージの本格的生産を開始したのは52年から。そして62年には八王子工場(現在の八王子総合工場)を完成させ、魚肉ソーセージを含む加工食品の量産化を推進します。84年にはファインケミカル事業に進出。つくば工場ではイワシやサバ、アジなどの青魚に含まれる必須脂肪酸EPA(エイコサペンタエン酸。血管・血液の健康効果に優れた成分)を活用した医薬品の製造許可を取得。そして現在はニッスイグループとして水産、食品、ファインケミカル、物流、海洋関連・エンジニアリング事業を展開しています。

 

八王子総合工場 加工食品第二工場 生産管理担当のシゴトバ紹介

今回はニッスイ 八王子総合工場 加工食品第二工場 生産管理担当のシゴトバを紹介します。水産事業や食品事業、ファインケミカル事業などを展開しているニッスイは、国内7カ所に工場を構えています。
八王子総合工場はニッスイの直営工場の中では最も規模が大きく、食品事業の主力工場という位置づけを担っています。敷地内には冷凍食品工場、調味料工場、加工食品第一工場(ちくわ工場、かに棒・フレーク工場)、加工食品第二工場(ソーセージ工場、シーグレイス※工場)があり、そこで生産された商品は主に名古屋から東の商圏に出荷されています(名古屋から西は福岡県・戸畑工場が主に担当)。生産アイテムによっては、八王子工場もしくは戸畑工場の一方のみで生産され、全国に出荷されているそうです。

※カニやホタテのエキスが入った魚肉ねり製品。料理やサラダなどに用いられる。

 

そんなニッスイの主要工場である八王子総合工場は、東京郊外の八王子市南部の市街地にあります。最寄り駅は京王線北野駅。そこから徒歩7分ほどで工場の正門に着きます。周りには住宅地が広がっており、静かで落ち着いた雰囲気の中にありました。

 

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八王子総合工場 加工食品第二工場 生産管理担当はどんな仕事をしているの?

八王子総合工場 加工食品第二工場 ソーセージ工場 生産管理担当のシゴトバを同担当の吉永佳世さんが案内してくれました。

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加工食品第二工場 ソーセージ工場が生産しているのは、魚肉ソーセージです。1日の出荷量は55トン。ソーセージの本数に換算すると73万本。毎月約1100トンのソーセージがこの工場から出荷されていきます。魚肉ソーセージとひと口に言っても、アイテム数は30種類。

 

「『おさかなのソーセージ』という定番をはじめ、『おさかなのウィンナー』、北海道で水揚げした魚のみを使う『北海道ソーセージ』、1本食べれば1日分のEPAやDHA(ドコサヘキサエン酸。脳や神経に必要な不飽和脂肪酸の一種)を摂取できる『毎日これ1本 EPA+DHA ソーセージ』などの自社製品のほか、スーパーのプライベートブランド(PB)商品、さらには梱包材に子どもの好きなキャラクターを用いたキャラクターソーセージなど、さまざまなアイテムを生産しています。これらのアイテムの生産計画を策定するのが、生産管理担当の役割です」(吉永さん)

 

生産計画の策定は毎週水曜日に行います。火曜日の夜に営業を取りまとめている部署から入ってきたオーダーを基に、どのアイテムをどれだけ効率よく生産するか計画を立案。そして原材料や包材の在庫があるか確認し、足りなければ発注書を作成。そして策定した生産計画を製造、調味計量、発注、包材の各管理担当者に配布します。

 

「生産管理担当は収支の管理も行います。高品質なものをより低コストで生産できるよう、常に現場改善を行います。生産計画の策定は重要な仕事ですが、いわばルーティンワーク。それよりも現場改善が私たち生産管理担当の主の仕事と言っても過言ではありません」(吉永さん)

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写真はソーセージ工場の生産現場。ここでさまざまな魚肉ソーセージが生産され、出荷されていきます。

 

八王子総合工場 加工食品第二工場 生産管理担当 吉永佳世さんのおシゴト紹介

吉永さんは2014年の半ばに、加工食品第二工場の生産管理担当・購買責任者に着任しました。ニッスイの工場では生産管理担当に就くと、購買責任者も兼ねることになるそうです。
「水曜日の生産計画の策定以外、特に決まった仕事があるわけではありません。したがって生産管理担当としての主な仕事は、収支がより向上するよう現場を改善し、生産効率を高めることです。例えば不良を削減するという目標を立てたのであれば、どこに不良になる要因があるのか、課題を抽出するためデータを収集します。そして改善策を考え、現場の担当職員とミーティングを実施。そして施策のめどが立つと、現場で実行してもらいます」(吉永さん)

 

改善の結果については、毎週1回ミーティングで報告します。数値として改善効果が出ていなければ、また新たな施策を検討します。このような改善を繰り返し、より高品質な生産体制を構築していきます。現場担当者だけでなく、原材料や包材メーカーと話し合いをしたりもします。

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「当社の生産管理担当の仕事は、本当に幅広いんです。例えば既存商品のリニューアルやPBの新商品など、商品開発にかけられる時間があまりない場合は、私たちが担当することも多いですね」(吉永さん)

 

原材料の配合を考え、工場の試作室で試作し、PB商品であればお客さまに確認することを何度か繰り返し、1~2カ月で商品にしていくそうです。リニューアルの場合は、包材も新しくなるため、その準備も必要です。上の写真は包材管理の担当者といつから準備を行うか、話し合っているところです。

 

このように工場を動かし、原材料の調達から商品になって出荷されるまでのソーセージのすべてに携わることができるのがニッスイの生産管理担当のシゴトです。

 

前編では【日本水産 八王子総合工場 加工食品第二工場 ソーセージ工場 生産管理担当】のシゴトバを紹介しました。

後編では吉永さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

次回へ続く

(後編 4月5日更新予定)

取材・文/中村仁美  撮影/臼田尚史

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