理系のシゴトバ

Vol.180 <後編>【クォンツ・リサーチ株式会社】社員インタビュー

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-基本情報-
【本社所在地】東京都港区
【従業員数】 50名(2017年3月時点)
【事業内容】金融工学を駆使したソリューションおよびコンテンツの提供。
-クォンツ・リサーチのすごいトコロ-
金融工学を駆使したアプリケーションやコンテンツの企画から開発、プログラミング、インフラの保守までの工程をすべて自社で行っている。しかも従業員数50人という少人数でこれら一連の工程を手がけている金融系IT企業は非常に珍しい。その代表例がオリジナルコンテンツの「株マップ.com」。同サイトではクォンツ手法(統計・計量的な方法、科学的・工学的な考え方を駆使して、株式などを分析.・評価する手法)を使った投資情報を提供している。そのほか、デイトレーダーに役立つツールも開発、提供している。

前編では【クォンツ・リサーチ アプリケーション開発本部 サービス開発部】のシゴトバを紹介しました。
後編では杉保さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

<後編>「クォンツ・リサーチ」で活躍する社員にインタビュー

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-学生時代の専攻を教えてください

京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学を専攻していました。宇宙物理を選んだのは、宇宙に関心があったからです。具体的な研究内容は、降着円盤で起こる物理現象の研究です。降着円盤は白色わい星(恒星の進化の終末期にたどる一つの形態)などの強い重力を持つ天体の周りに形成されるガス状の円盤。この円盤はガス密度が濃くなると、光を出すのですが、その明るさの分析などを行っていました。

 

-就活中の企業選びで大切にしたことについて教えてください

私が従事していた降着円盤の研究は、民間では行われておらず、それを続けるには大学の研究室に残るしかありません。私は2008年にクォンツ・リサーチに入社したのですが、その当時はポスドク問題が盛んに言われていたとき。博士課程に進んでも先は厳しいと考え、民間に就職することにしました。

 

就職活動を開始したのは大学院2年の夏。周りには、すでに就職活動を終えている人もたくさんいましたね。当時の就職活動のスケジュールでは、私はスタートが他の人よりも出遅れていたため、業界分析もあまりせずに、就職活動を開始しました。

 

就職活動で私が最初に行ったのは、入りたい企業の条件を考えることでした。第1は年功序列ではないこと。したがって、大手企業は中小企業に比べて年功序列の文化が強い気がしたので、大企業は選択肢から外しました。第2にスキルアップできる環境であること。第3は優秀な人の割合が多そうなこと。これら3つの条件を挙げ、企業探しをしました。

 

-入社の決め手について教えてください

企業探しは自分の力だけではなく、就職エージェントの力も借りました。実はクォンツ・リサーチは就職エージェントから紹介された1社だったのです。そのほか、IT企業やコンサルティング会社などを中心に、就職活動を行いました。
そんな中でクォンツ・リサーチに決めた理由は次の3つです。

 

1. 志望動機に共感してもらえたこと
2. 業務内容と興味が一致していたこと
3. 興味のある領域の実務に携われること

 

面接では、通常志望動機について聞かれると思っていたのですが、やったことのない仕事なのに「なぜこの企業を志望したのか」と聞かれても、何と返答すべきか困っていました。そこで、企業探しの3つの条件「年功序列ではない」「スキルアップできる」「優秀な人がいる」を挙げ、「こういう企業で働きたいと思ったので志望しました」と正直に答えるように努めていました。
普通、このような回答を面接ですると良い印象に捉えてもらえないことも多いと思いますが、クォンツ・リサーチの面接担当者(当時はまだ企業が今よりさらに小さかったので、最初から経営陣が直接面接)の反応は違いました。「そうだよね」と共感してもらえたのです。その反応で、「この企業は自分に合っている」と思いましたね。
第2の理由に挙げた業務内容と興味の一致とは、学生時代にFX(外国為替証拠金取引)投資や株式投資をするなど、金融にも興味があったのです。株式分析コンテンツや個人投資家向け投資情報などの、金融工学を生かしたサービスやコンテンツを開発・提供するクォンツ・リサーチの業務内容は、まさに自分の興味にマッチしていると思いました。
第3の興味のある実務とは、プログラミング開発です。実は学生時代にデータ分析のプログラムを書いたことがあり、それがすごく楽しかったからです。

 

-入社してから感じるクォンツ・リサーチの魅力は?

企業選びの際に挙げた3つの条件を満たしていることはもちろんですが、思った以上にフラットな職場だということ。社長と飲みに行ったりすることもあります。直接、意見を言える雰囲気が社内に浸透しているんです。
また当社のプロジェクトは、数名で行うものがほとんどです。したがって企画はもちろん、開発、さらには運用までと全体に携わることになります。そうやって自分がすべてにおいてかかわったものがお客さまに納品され、そのサービスは何万人もの人に使われます。そういった多くの人に使われるサービスを作れることが、このクォンツ・リサーチで働く最大の魅力だと思います。

 

-アプリケーション開発本部 サービス開発部で必要とされるスキル・知識はありますか?

当社のサービスでは分析など数字をよく使うので、数学が好きな人には楽しい仕事が多いと思います。また、特に必要なスキル・知識はありません。学生時代の専攻もバラバラで、業務にぴったりマッチした金融工学系もいれば情報系、さらには私のような宇宙物理もいれば、化学系、文系の人も活躍しています。
そして、何よりも大事なのは自分で考えて動けること。当社では手取り足取り教えてくれるという文化はありません。時間を見つけて自主的に勉強したりすることが大事になります。もう一つは論理的な思考ができること。論理的な思考力のスキルは、プログラム開発においては欠かせません。

 

-入社を目指す学生さんへアドバイス

就職活動で企業選びをする前にぜひやってほしいことがあります。それは、自分がどんな人間か把握すること。幼いころからを振り返ってみて、どんな時にうれしかったのか、なぜこの判断をしたのか、一つひとつ思い起こすのです。そうやって自分の人生を振り返ることで、本当に自分が好きなこと、やりがいを感じることがわかるはずです。それが見つかれば、企業選びの軸ができます。あとはその軸にしたがって、就職活動をすれば、きっと自分に合った企業が見つかると思います。

 

みんながくつろげるスペースで、毎月社員の誕生日会を開催

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フロアの端には社員がくつろげるスペースがあります。飲料の自動販売機は無料で利用できます。またこの部屋には大画面のスクリーンも設置されており、大きなスポーツイベントがあるときは、そのスクリーンに映像を映し出し、みんなで観戦したりするそうです。

 

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クォンツ・リサーチでは毎月、誕生日会を開催しています。先に紹介したスペースに全社員が集まり、その月に生まれた社員のお祝いを全員で行います。ケーキは社員全員分、用意。毎月おいしいケーキが食べられると、社員にも好評なイベントです。

 

取材・文/中村仁美  撮影/臼田尚史

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