理系のシゴトバ

Vol.190 <後編>【株式会社明電舎】社員インタビュー

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-基本情報-
【本社所在地】東京都品川区
【支社・支店】大阪、名古屋、札幌、仙台、大宮(埼玉県)、千葉、横浜、金沢(石川県)、広島、高松(徳島県)、福岡
【事業所・工場・研究所】沼津(静岡県)、総合研究所(東京都品川区)、太田(群馬県)、名古屋
【従業員数】8474名(2017年3月31日現在)
【事業内容】社会システム事業、産業システム事業、エンジニアリング事業を展開。社会システム事業では、変電・配電、発電に関する各種電気機器の製造・販売およびソリューションサービスを提供。産業システム事業では自動車試験装置のほか、電気自動車やエレベーター向けにモーターやインバーターなどの電動力応用製品の製造・販売を展開。エンジニアリング事業では、納入した機器の長寿命化や省エネルギー対策の提案などを行っている。
-明電舎のすごいトコロ-
明電舎は日本の電気技術の黎明期である1901年に三相誘導電動機(モーター)を開発して以来、モートル(モーター)の明電として世の中を支えてきた。モーターおよびその制御技術は、現在の明電舎のさまざまな事業分野の根源として展開されている。例えば、三菱自動車のプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」に明電舎のモーターとインバーターが、国内外の有名高層ビルのエレベーター用モーターにも明電舎の製品が数多く使用されている。そのほか、国内新幹線すべての路線のどこかに明電舎の製品が納入されているなど、明電舎の技術は人々の生活に直結するインフラを支えている。

前編では【明電舎 研究開発本部 基盤技術研究所 知能情報研究部】のシゴトバを紹介しました。
後編では吉田健人さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

<後編>「明電舎」で活躍する社員にインタビュー

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-学生時代の専攻を教えてください

慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻を修了し、2015年に明電舎に入社しました。大学、大学院では複数の音源が混じり合った状態から、各音源を推測してそれぞれの音響信号を分離するという、音源分離に関する研究に従事していました。研究テーマに音を選んだのは、音楽が好きだったからです。趣味はギターを弾くこと。バンド活動もしています。研究でも、自分の好きなことに関するテーマを究めていきたいと思いました。

 

-就活中の企業選びで大切にしていたことと、入社の決め手を教えてください

企業選びをする際、2つの方向性を考えました。1つは学生時代に培った信号処理の知識が生かせるところ。そしてもう1つは趣味である音楽に近しいエンタテインメントの分野です。したがって職種にも、そんなにこだわりはありませんでした。エンタテインメント系では、レコード会社やスポーツイベントなどを開催する施設の運営をする企業の説明会にも行きました。もちろんこれらの企業でも技術系の職種はありますが、企画などの文系職種もいいなと考えていました。とにかく興味があるところは、説明会に行き、面接を受けました。

 

そうやって2つの方向性で就活をしていた中で、明電舎に決めた理由は次の3つです。
1. 学生時代の専門知識が生かせる
2. 企業規模
3. 人柄の良さ

 

1番目の専門知識が生かせるというところですが、前述したように私の専門は信号処理です。つまりデータ処理に関する知識があるということ。明電舎は電機メーカーなので、一見、データ処理に関する知識は生かせないようなイメージがあります。しかし私が学生時代に所属していた研究室では、OBにも明電舎の社員がおり、明電舎とつながりがあったため、産業ロボットに画像処理技術を使って部品の位置を特定する仕組みを組み込んでいたり、電車の架線の摩耗具合を画像処理技術によって診断するというシステムを開発していたりすることを知っていたのです。実は今の知能情報研究部には、このような画像処理技術の研究開発に取り組んでいたメンバーも集まっています。画像と音声とではデータの種類は違いますが、データを処理するという知識は生かせると思いました。

 

2番目に挙げた企業規模とは、明電舎は一部上場の大企業。安定、安心感があります。とはいえ、国内の大手総合電機メーカーと比べると規模が小さい。従業員数は連結でも約8500人。単独だと約3700人です。少数精鋭で取り組むことが多くなるため、若手のうちから責任ある仕事を任されたり、任される仕事の範囲が広くなったりするのではないかと考えたからです。

 

3番目の人柄の良さは、言葉で伝えるのは難しいですが、大学院の研究室に来た先輩社員をはじめ、面接や説明会で会った人たちの雰囲気が非常に良かったのです。こんな人たちと一緒だと心地よく働けると思いました。

 

-入社してから感じる明電舎の魅力は?

社会人になったら、平日は趣味のギターを弾く時間は取れないかなと思っていましたが、思っていた以上にワークライフバランスが取れて、働きやすい環境です。水曜日は定時で退社する日と決められており、よほどのことがない限りは定時で退社します。有給も取りやすく、今もバンド活動ができているのは、このような環境のお陰だと思います。仕事もプライベートも毎日が充実しています。

 

もう一つ、感じている魅力は朗らかな人が多いこと。入社を決めた理由にも挙げた人柄の良さは思った以上でした。
明電舎にはMFC(Meiden Family Chain)というメンター制度があります。入社4年目以降の自分の職場以外の先輩と、入社3年目までの若手が10人ぐらいずつのグループ(ファミリー)をつくることで、成長をサポートしてくれるという仕組みです。毎月1回、ファミリーが集まるイベントが企画されるため、職場の異なる先輩や同僚といろんな話をするのですが、人柄の良さをあらためて実感しています。

 

-知能情報研究部で必要とされるスキル・知識はありますか?

データを扱うことになるので、統計やデータ処理の知識が必要になります。もちろん、プログラミングが主な業務になるのでプログラミングの知識も。メンバーの多くが情報系の出身です。開発するAIは、当社の製品やサービスに応用されていくものです。したがって、応用される製品やサービスに関する知識も必要になります。この辺りは、各製品やサービスについて詳しい知識を持つ社員に確認しながら勉強していかねばなりません。
このようにこの分野はさまざまな領域の知識が必要になるうえ、技術の変遷も速い。だから常に学ぶ姿勢が求められます。突き詰めて言うと、何事にも好奇心を持って取り組めること。どの仕事にも共通して言えることかも知れませんが、実はこれが一番重要だと思います。あとは、事業部の人たちと話し合って進めることも多いので、自分の意思や考えをきちんと伝達できる力も求められます。

 

-入社を目指す学生さんへアドバイス

業界や職種を限定せずに、広い視野で企業選びをすることをお勧めします。というのもまったく違うように見える企業でも、自分の興味という視点で捉えたら近しいことがあるからです。今の私にとって音楽とAIはまさにそういう存在です。

 

もう一つのアドバイスは、神経質になり過ぎないこと。就職は結婚と同様、運命という側面もあります。たとえ希望する企業に振られたとしても、もっと良い企業との出会いのチャンスをもらったというふうに捉えてほしいと思います。

 

2年前から復活した夏祭り、サッカーの応援も

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沼津事業所では2年前より、社員とその家族が参加する夏祭りが復活し、毎年開催しています。
「吉本興業所属の芸人さんが何人か来られて、司会を務めたり、場を盛り上げてくれたりするんです」(吉田さん)
吉田さんも夏祭りのためのバンド「魑魅納涼(ちみのうりょう)」を急きょ、結成し、自作曲を2曲披露したとのこと。写真はその時のひとコマ。お客さまの反応も上々だったそうです。

 

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明電舎はJ3リーグ(日本プロサッカーリーグ3部リーグ)に所属するアスルクラロ沼津のユニホームスポンサーを務めています。同チームのホームスタジアムである愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)に、社員がそろって応援に行くこともあるそうです。

 

取材・文/中村仁美 撮影/兼岩直紀

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