WOMAN'S CAREER

Vol.201 アニヴェルセル株式会社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
もりや・ひろこ●アニヴェルセル みなとみらい横浜 ウエディングプロデューサーマーケティング課 マネジャー。31歳。東京都出身。神奈川大学外国語学部英語英文学科卒業。2008年入社。現在、夫と2人暮らし。

大切な記念日にアニヴェルセルに戻ってきてくれるお客さまと、一人でも多く出会いたい

“記念日”を社名とし、ウエディングをはじめ、飲食店やジュエリー、プロポーズなど、記念日事業を多岐にわたって展開しているアニヴェルセル株式会社。森谷さんが入社を決めたのは、「人と人との絆が集まる場所」で「お客さまの人生に長くかかわれる仕事」に魅力を感じたからだった。
「そうはっきりと思えるようになったのは、大学4年の夏以降でした。志望業界を絞り切れず、ホテルや飲食、IT、メーカーなどあらゆる業界の会社説明会に行く中で、“一生の思い出に残る結婚式をプロデュースする”ウエディング業にひかれたんです。特にアニヴェルセルには、結婚式だけではなく、人生のさまざまな“記念日”を一緒にお手伝いするパートナーとして、お客さまと長く深い関係を築いている社員が多くいました。こんな人たちと一緒に働きたい、という思いが、入社の決め手になりました」

 

入社後、3カ月間の新入社員研修で、ウエディング会場でのサービス提供、ウエディングプロデューサーの先輩同行など現場を回り、「ウエディングプロデューサーとして、お客さまの大切な記念日を創っていきたい」と夢を描いていた森谷さん。しかし、配属されたのは、新卒採用担当。同期80人中、本社に配属されたのは森谷さんと同期の男性だけで、ほかは皆ウエディングプロデューサーだった。

 

「配属先を告げられた時、嫌だ!と泣いて抗議した」と言う森谷さんだが、新卒採用担当での学びが、その後のキャリアの基盤となったと振り返る。
「新卒採用の仕事は、学生に会社の魅力を伝えることにあります。配属当初、会場にある『アンティークの椅子』を紹介する際、『古くてボロボロの椅子』と言ってしまうくらい、“伝える”ことの重大さをまったく理解していませんでした。ある時、先輩が『一つの花にも、美しさを表現する言葉がたくさんある。あらゆる方面から花を見て、幾通りものフレーズで相手に伝えられるようにしなさい』とアドバイスをくれたんです。それからは、同期と2人で伝える力を磨こうと、時間を見つけては、一つの物事をさまざまに表現する話し方を練習。人の人生に大きな影響を与える採用の仕事を経験できたことで、言葉で伝える大切さを実感することができました。今となっては、当時の配属も、私を育ててくれた先輩や上司にも、感謝しかありません」

 

2年目の秋から、アニヴェルセル ヒルズ横浜店に異動し、結婚式を挙げるお客さまのご成約までを担当するマーケティング課に配属された。毎週末、1日2回行われる「ウエディングフェア」に来場した新郎新婦を案内し、「アニヴェルセルで結婚式を挙げたい」と思ってもらえるよう、二人の要望を聞いて提案した。
「お客さまとお会いする際に心がけたのは、“スタッフとお客さま”ではなく、“人と人”としてコミュニケーションをとること。フェアに来ていただいたからといって、アニヴェルセルを前向きに検討していただけるお客さまばかりではありません。でも、どんな方でも私の方から好きになり、歩み寄る姿勢を持ち続けようと心に決めていました。結婚式への不安を一つひとつ取り除くように話を聞くことで『森谷さんがいたから、ここに決めた』といったお声を頂けるようになり、年間200組以上、結婚式のお手伝いができるようになりました」

 

成約後も、結婚式の4カ月前までは、新郎新婦と打ち合わせを重ね、スケジュールの確認や決めるべき事項の説明などを進める。「森谷さんにすべてお任せしたい」と、ヒルズ横浜店で結婚式を挙げたある夫婦とは今でも交流があり、結婚記念日のディナーの相談や、出産報告に手紙をもらうなど、ライフイベントを多く共有していると言う。
「アニヴェルセルのスタッフとお客さまとの関係は、結婚式だけではありません。赤ちゃんを連れてまた会いに来てくださる方も多く、幸せそうに笑うご夫婦を見ているだけで、毎回、感激して泣きそうになっています」

 

入社5年目の秋には、日本最大級の結婚式場アニヴェルセル みなとみらい横浜のオープンに向けた準備プロジェクトがスタート。5人のメンバーと建物の構想からアイデアを出し合い考えていった。「2つのチャペルは同じデザインにしよう」「ソファシートはすべて布製にして座りやすさを重視しよう」など、大枠の設計から細部の備品にまでこだわり、「みんなでつくりあげた」と愛着を持てる店舗が2014年2月14日に誕生。「毎日通勤するたびにいとおしく感じるほど、誰よりもみなとみらい横浜店が好き」と森谷さんは言う。
「設備などハード面のほかに、みなとみらい横浜店では社内で初めて『親御さま専属のコンシェルジュ』を導入するなど、新しい取り組みも進めてきました。式当日、会場に初めていらっしゃる親御さまに不安なくお過ごしいただけるよう、コンシェルジュが全力でサポート。来場された方々へのあいさつのタイミングをさりげなく伝えるなど、いつどんなタイミングで何をすべきかを的確に伝えます。このアイデアも、『どうすれば、親御さまに楽しんでいただけるのか』を考え、実際にスタッフからのアイデアで誕生しました。『素敵な結婚式にしたい』と言うスタッフ一人ひとりの思いが、みなとみらい横浜店を作ってきたなと実感します」

 

オープンの2年後からは、マネジャーとして、新規接客も継続しながら、16人のメンバーのマネジメントを担っている森谷さん。これまで1500組以上のお客さまを担当してきた経験から、「このお客さまには、フラワーシャワーのこんなサービスを提案してみたらどう?」など、さまざまなアイデアを出してメンバーへのフォローを行っている。さらに、ウエディングフェアに来場するお客さまへどのような案内をすべきか、コンシェルジュやキッチンのスタッフなど他部署と連携しながら、サービス内容を考えることもプロデューサーの仕事だ。
「マネジメントする側として意識しているのは、メンバーにとって私が“話しかけやすい存在”でいられるよう、常に余力を残しておくことです。メンバーのちょっとした変化に気づくためにも、私がどっしりと構えていることで、メンバーに楽しくのびのびと働ける環境を提供したい。そして、“記念日”のたびにアニヴェルセルにまた戻ってきていただけるお客さまと多く出会えるよう、メンバーの成長を楽しみに見守っていきたいですね」

 

ph_woman_vol201_01

ウエディングフェアに来場したお客さまへ、館内をご案内。

 

ph_woman_vol201_02

新規の成約状況についてメンバーにヒアリング。

 

森谷さんのキャリアステップ

STEP1  入社1年目、本社に配属され新卒採用担当になる

3カ月間の新入社員研修を経て、本社に配属。就職活動時からお世話になっていた採用担当の先輩たちから、社会人のイロハを学んだ。「選考では、最終面接に女性の役員が出てきて話をしてくれ、男女問わず長く活躍できる会社なのだろうとうれしくなりました。その役員の方が最初の配属先の直属の上司となり、会社の魅力を伝えるとはどういうことかを教えてくれました。周りに恵まれた環境だったと心から思います」

STEP2  入社2年目、ヒルズ横浜店のマーケティング課に異動

ウエディングフェアに来場した新郎新婦にアニヴェルセルの魅力を提案し、成約から結婚式4カ月前の準備までを担当。「フェアに来た時点で、『アニヴェルセルにしよう』と決めている方はほとんどいません。最初に接したアニヴェルセルのスタッフがどんな対応をしたかで、お客さまの抱く印象は大きく変わるので、責任は重大。マーケティング課の仕事は、成約を取る“営業”のように思われがちですが、私は営業だと思ったことは一度もなく、人と人とが会話を重ねて理解を深める場だと思っています」。

STEP3  入社5年目、みなとみらい横浜店のオープニングメンバーに抜擢

真っさらな土地しかなかった段階から、ランドマークタワー内に開業準備室を設け、案内内容を考えるなど準備活動をスタート。お客さまへの案内も、最初は図面を見せて行った。「内装の細部までアイデアを出しこだわってつくりました。例えば、クロークのテーブルには、お客さまが傘をかけられる小さな溝があります。スタッフの一人が、いろんな種類の傘のサイズを調べ、どんな傘でもかけやすい溝を作るよう施工業者の方とやりとりして進めたんです」。2014年2月14日のオープン後は、新規接客のほか、結婚情報誌に掲載する誌面内容の作成も担当。どんなウエディングフェアを企画し、どんな情報でアピールすべきか、情報誌の編集担当者と打ち合わせを重ねながら決めていった。

STEP4  入社8年目、マーケティング課 マネジャーとしてメンバーを持つ

16人のメンバーを束ねるマネジメント業務を任される。2015年には自身の結婚式をみなとみらい横浜店で挙げ、「どのスタッフに任せても安心」と思える、アニヴェルセルの人財力を実感した。「大好きな人たちに囲まれて、大好きな場所での結婚式を挙げられたことは最高に幸せなこと。両親からも『本当にいい人たちが多いのね』と言ってもらい誇らしくなりました」。夫とは家事を分担し、協力し合うことでお互いに思いやりを持てている。「休みをしっかり取れる職場なので、休みの日は仕事のことは考えず、プライベートと仕事とを切り離しています」。

ある一日のスケジュール

6:00 起床。
7:45 出勤。
8:30 ウエディングフェアに来場したお客さまを、チャペルや披露宴会場へ案内する。
12:00 ランチ。メンバーに接客のアドバイスなどを行う。
14:00 予約のお客さまと打ち合わせ。結婚式までのスケジュールや見積もりを共有。
16:00 2回目のウエディングフェアがスタート。お客さまのカウンセリングを行う。
21:00 退社。
22:00 帰宅して夕食。
24:00 就寝。

森谷さんのプライベート

ph_woman_vol201_03

2015年夏に、夫婦で富士山登頂。「山頂でのおにぎりは別格の味でした」。

 

ph_woman_vol201_04

2016年夏、入社時にお世話になった職場の同僚とバーベキュー。お互い家族を連れてくるなどプライベートでもとても仲良し。

 

ph_woman_vol201_05

毎年、夫婦で海外旅行に行っている。2014年春にはインドネシアのバリ島へ。ゆっくり過ごせる夏休みをいつも二人で企画している。

 

取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1年生も、もちろん!
大学生・院生・短大生・専門学校生になったら!

リクナビで詳しく見てみよう!

この企業についてリクナビで研究する