WOMAN'S CAREER

Vol.203 <前編>株式会社リクルートマーケティングパートナーズ

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今回の取材先 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
リクルートマーケティングパートナーズが目指すのは「ひとりひとりのライフイベントの積み重ねに寄り添い、人生の“しあわせの総量”が増えている世界」。結婚・進学・教育・自動車などの領域でさまざまなサービスを展開している。
さいしょうじ・あや●まなび事業本部 オンラインラーニング事業推進室 事業開発部 コンテンツグループ グループマネジャー。神奈川県出身。35歳。東京工業大学 大学院総合理工学研究科化学環境学科修了。2006年入社。現在、夫と4歳の娘と3人暮らし。写真は、社内にある打ち合わせスペースにて。メンバーと打ち合わせをするときなどに使用する(左が最勝寺さん)。

小学4年生から高校3年生・大学受験生の会員数十万人に向け、月額980円で1万本以上の授業動画を配信するオンラインサービス『スタディサプリ』。そのコンテンツ開発責任者を担う最勝寺さんに、『スタディサプリ』に携わるまでの、20代の社会人人生を振り返ってもらいました。

思いをカタチにできる場所を探していた

-就職活動時、大切にしていた企業選びの軸はありましたか?

業界は特に決めていませんでしたが、「人の意見を尊重する」文化がある企業の、「ゼロからサービスを作ることができる」場所で働きたいと思っていました。大学院では化学を専攻し液晶材料の研究をしていたので、選択肢としてメーカーの研究職もありました。ただ、一つの道を探究するよりも、いろんな業界に携わり人との出会いが広がっていくような仕事に興味がありましたね。

 

-その上で、入社を決めたきっかけを教えてください。

きっかけは、大学院1年の時に参加した冬のインターンシップ。学生4~5人のグループで実際の部署に入り、新規サービス提案を行うという3カ月のプログラムでした。意見を出し合いながら提案をまとめていくプロセスが面白く、「私が大事にしたい軸がこの会社でなら満たされる」と、入社を決めました。

 

どん底を味わったから、ふっきれて前に進めた

-入社後、社会人としてぶつかった壁はありましたか?

1年目はすべてが壁といいますか、つらかった思い出しかありません(笑)。配属されたのは、HR(人材)領域。経営者や企業の人事担当者に対し、求人広告の新規開拓営業を任されました。

 

当時の上司から「新人は質より量。考えるよりまず行動!」と言われていましたが、私はどうしても「この行動にはどんな意味があるんだろう」と考えてしまうタイプ。足が止まるから結果が出ず、営業が嫌になってカフェで休憩したり、家に帰ってしまうこともあったりとボロボロでした(笑)。

 

言われたことを素直に受け入れようと思えたのは、1年目の冬。行動して結果が出なくても、もがいていれば周りがアドバイスをくれたり助けてくれることに気づき始めました。「一歩踏み出さないと始まらない」と、ようやくがむしゃらに行動することができるようになり、初めて営業成績を達成しました。

 

-1年目を振り返り、今につながっていると思う出来事はありますか。

社内の新規事業提案コンテストで準グランプリを受賞したことです。『恋帳』というカップル向けの携帯サービスを提案し、これが今のキャリアにつながるターニングポイントとなりました。当時はスマホがなく、会話の容量に制限がありました。恋人同士のメールのやりとりも消えてしまうので、それを保存できるサービスを提案したところ、新事業として採用されることになったのです。実は、この企画はインターンで同じグループになった4人と学生時代から温めてきたものでした。4人ともリクルートに入社し同期となったので、事業化しようと皆でコンテストに提出。ずっと作りたいと思っていたサービスを実現化できることに、心躍ったのを覚えています。

サービスを動かす難しさを痛感し、学ぶ意欲に火が付いた

-新事業『恋帳』のプロジェクトに携わり、そこで学んだことは何でしたか。

2年目に異動となり、『恋帳』の立ち上げを任されましたが、“手を挙げた人がやる”という風土から、担当したのは私と、一緒に企画を温めてきたもう一人の同期の2人だけでした。上司や先輩からアドバイスをもらいながら、手探り状態の中、エンジニアやデザイナーなどサービス設計に必要な専門家を自分たちで探し、1年かけてサービスローンチまでやり遂げました。開発前は、自分の中に「カップルはこう考えるはずだ」という思いがありました。しかし、当時の上司からの「仮説を一度見直しなさい」という言葉を機に、サービスの対象となる10代、20代の100人以上へ、インタビューを実施。「メールや写真の思い出だけでなく、やりたいこと・やったことなどを残したい」という声が多く寄せられ、やりたいことリストという機能もベース機能として加えることになりました。

 

ただ、『恋帳』のサービスは1年後にはクローズに…。集客を含めたプロモーション、マネタイズプランの設計など、サービスを継続するための知識やノウハウがほとんどなく、力不足を痛感。「社内の既存のサービスがやってきたこと、やっていることを学びたい」という思いは強くなりました。

 

その後、社内の比較的大きなサービスに携わりたいと、3年目でクーポンマガジンのモバイル企画やプロモーション、旅行専門誌のWeb企画や編集、マーケティングや販促などに従事。当社で取り扱うサービスを動かす上で必要な知識を、3年かけて吸収することができました。

 

最勝寺さんのキャリア&モチベーショングラフ

これまでご紹介した最勝寺さんの社会人1年目からのキャリア・現在に至るまでのプライベートにおける「心の充実度」の変化を、ご自身にグラフにしていただきました。

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1年目は「考えて足が止まり、結果が出ずにふてくされていた」というどん底の時期。29歳で結婚を決め、夫から言われた「仕事を続けても辞めても、好きにしたらいいよ」との言葉に衝撃を受ける。「自分はなぜ仕事をするのだろう」と悩み、それまで手がけていたネット企画周りの業務内容を振り返る中で、キャリアの低迷期に入る。「もう一度就職活動をするくらいの気持ち」で、仕事について考え抜き、新たな事業(『スタディサプリ』)に携わろうと決めた。

 

入社7年目に、現在携わる『スタディサプリ』 の前身、『受験サプリ』のプロモーションを手がける最勝寺さん。そのきっかけになったのは、6年目・29歳での結婚だったといいます。

後編では、「仕事観が変わる契機になった」と話す結婚、出産について、仕事との両立について話をうかがいます。

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→次回へ続く

(後編 6月9日更新予定)

 

取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

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