WOMAN'S CAREER

Vol.206 <後編>大和ハウス工業株式会社

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今回の取材先 大和ハウス工業株式会社
「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、戸建て住宅やマンションなどの住宅事業、ショッピングセンター、オフィスビル、病院などの建築事業を手がける。昨今では、環境エネルギー事業、ロボット事業などの新たな事業展開も行っている。
やまもと・ありさ●滋賀支社 集合住宅事業部 滋賀集合住宅営業所勤務。宅地建物取引士、二級建築士、二級ファイナンシャル・プランニング技能士。和歌山県出身。31歳。京都女子大学 家政学部 生活造形学科修了。2008年入社。現在、夫と子ども2人の4人暮らし。

前編では、山本さんが集合住宅の営業としてキャリアを踏み出した日々を聞きました。後編では、2度目の出産ブランクを経て、近畿地区1位という成績を上げるまでに成長された努力についてうかがいます。

制度よりも、働き続けたいと思う仕事かどうかが肝心

-2人目の出産後の復帰で、活用した制度はありますか?

2人目は4月から保育園に入れたかったので、10カ月で復帰。短時間勤務の制度はありますが、私の場合は、朝9時から18時までの定時勤務です。ただ、子どもの急病時には「子の看護休暇」(子どもが病気などになった場合、子が1人であれば年5日、2人以上であれば年10日まで取得可能)という制度を利用しています。

 

就職活動をしている時点では、漠然と子どもができても仕事は続けると思っていた程度で、どのようなサポート制度があるかなどは特にチェックしませんでした。私にとって大切なのは自分が興味を持って働ける仕事内容かどうか。ただ、現在の会社に入社してみて、子どもがいても働き続けやすい制度やバックアップが充実していると知りました。

 

2015年からは、子育てとキャリア構築を両立するための「育キャリサポート制度」が始まりました。私はまだ利用していませんが、時差勤務、学童施設やベビーシッターの利用補助など使ってみたい支援制度が充実。子どもを持ってもキャリアを重ねることができるので、とても心強いです。

 

-2度の出産後、仕事のペースを取り戻すことはできましたか?

私は総合職なので全国転勤もあり得るのですが、会社側が事情を考慮してくれているのか、現在の支社から異動したことはありません。福利厚生やサポート体制など会社の制度も大事だと思いますが、私にとっては制度よりも周りの人に恵まれていたことが大きいと思います。上司、先輩、同僚、そしてお客さま。1人目の出産後に復帰した後、成績が伸び悩んだので、2人目の出産後も営業としてやっていけるのか不安でした。そんな不安を消すように勇気づけてくださったのは、入社1、2年目で契約してくださったお客さまです。

 

中でも、現在も家族ぐるみでお付き合いさせていただいているのが、2年目の時に集合住宅を建ててくださったお客さまです。最初は土地を所有されるお父さまにとび込み訪問し、その後も定期的に訪問し庭先で世間話をしたりしていました。その様子を見た息子さんの奥さまからお声をかけていただき、お父さまは反対されているものの相続対策で賃貸住宅を建てたいとのこと。私以外に銀行の担当や税理士なども加わったチームで協力し、お父さまにご納得いただき賃貸住宅を建てることができました。実は、物件が完成して数カ月後にお父さまが亡くなられ、息子さんご夫妻から「父が亡くなったことはつらいけれど、亡くなる前にお父さんに了解を得ることができたので、本当に良かった」と言ってくださいました。今でも年に2回、その時のメンバーで集まるなど、仕事を超えた関係です。

 

役職に就くために頑張るのではなく、目の前にある仕事に一つひとつ取り組むこと

-今後、チャレンジしたいことはありますか?

一つずつ、目の前の仕事に精いっぱい取り組んでいる結果、2016年上半期に近畿地区1位の成績を上げることができました。これまで、賃貸住宅しか売ったことがないのですが、それ以外の商品も売ってみたいですね。土地活用というと賃貸住宅はもちろんですが、テナントを誘致する商業ビル、福祉施設などさまざまな建物で活用ができます。土地オーナーさまのご希望に沿いつつ、幅広い視点で資産活用をご提案できるようになりたいです。

 

-目指すポジション、役職などはありますか?

正直なところ、課長になりたい、所長を目指したいと思って頑張っている訳ではありません。えらくなって何がやりたい、ではなく、目の前にある仕事に一生懸命取り組むこと。その結果を会社が判断し、私に役職を与えてくれるのであれば、挑戦したいとは思います。

 

-将来、仕事と家庭の両立を考えている学生に向けて、アドバイスをお願いします。

復帰についてアドバイスを下さった先輩の言葉ではありますが、やる前に不安に思うよりも、やってみてから考えればいいんです。仕事を続けることで、家庭の中とは違う世界を見ることができ、生活にメリハリをつけることができますよ。私の場合は、時間は短いかもしれませんが、子どもにちゃんと向き合うようになれました。私にとって、家庭と仕事との両立は、どちらにもプラスになっていると思います。

下の子の七五三で。子どもと過ごす時間も大切にしている。

 

ある一日のスケジュール

家族が起きてくる前に、一人でコーヒーを飲みながら新聞を読むのが毎日の日課。上の子どもは小学生、下は保育園。子どもを送っていき、仕事をして、お迎えにいって、家事をこなすので、仕事のある日は時間的な余裕はない。お休みは日曜と水曜で、水曜は子どもも出かけているので、一人の時間を楽しんでいる。

 

取材・文/森下裕美子 撮影/井原完祐

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