WOMAN'S CAREER

Vol.217 <前編>ニチレイロジグループ

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今回の取材先 株式会社ニチレイロジグループ本社
国内外に約100カ所以上の拠点、約180万トンもの冷蔵保管能力を持つ。2005年に株式会社ニチレイにより分社化。低温輸配送・低温保管・国際物流などを手がける食品物流のリーディングカンパニーの地位を確立している。
せきね・まゆこ●経営企画部 兼 女性活躍推進室マネジャー。神奈川県出身。35歳。早稲田大学教育学部社会科卒業。2004年入社。現在、2017年9月に結婚した夫と2人暮らし。写真は、女性活躍推進室メンバーとの打ち合わせ風景。

物流センターでの現場経験を経て、現在は経営企画部と女性活躍推進室のマネージャーを務める関根さん。物流事業に興味を抱いたきっかけ、現場でのエピソードをうかがいました。

「食品物流」こそ、社会を支える仕事だと思った

-就職活動時、大切にしていた企業選びの軸はありましたか?

業界を問わず、「社会を下支えする仕事」に就きたいという思いがありました。ゼミやサークルなど所属するコミュニティーで、自ら仲間を引っ張るよりも、リーダーを支える仕事を率先してやっていることが多く、物事がスムーズに進むよう裏で動く方が自分には合っているのではないかと考えたのです。
就活を始めたころは、人々が快適に過ごす街づくりに魅力を感じ不動産業界を見ていましたが、当時は就職氷河期で活動に苦戦。視野を広げてより幅広い業界を見た時、興味を引かれたのが「物流」でした。普段、物流に意識を向けたことはありませんでしたが、よく考えれば、あらゆるものが私たちの元に届くのは、物流があるからです。「物流が止まれば、日本は動かなくなる」ということに気づき、「社会を下支えする仕事」という軸にぴったりだと思いました。

 

-何が入社の決め手になりましたか?

ニチレイロジグループは、低温物流領域で国内トップクラスの規模を誇ります。スケールの大きな仕事ができるのではないかという思いは、入社を決める上で大事な要素でした。また、面接で終始リラックスして話すことができ、自然体で働くイメージが持てたのも大きかったです。

 

人々の生活を支えている実感があった

-入社後の仕事内容を教えてください。

1年目に横浜南物流センターに配属になり、量販店向けのTC業務を担当しました。TC事業とは、生鮮品などのチルド食品を中心に、さまざまな業態の小売店に向けトランスファーセンター(TC:通過型物流センター)機能を提供すること。私は地域密着型の量販店の担当となり、お客さまからの要望に沿って、各メーカーから物流センターに納品された商品を店舗別に仕分け・配送する業務の管理を担いました。担当した量販店が地元でよく使うお店であり、携わった商品を目にする機会も多かったので、「人々の生活を支えている」と日ごろから感じることができました。
ただ、センターは24時間、365日体制で稼働しているので、シフトによっては夜勤もあり、体力的にはなかなかハードなことも…。夜中に、誤ってドライバーさんが商品を大量にまき散らしてしまい、それを黙々と片づけていた時は、「私は一人で何をやっているんだろう」というやるせなさと切なさを感じました(笑)。

 

在庫調整の失敗を、失敗のまま終わらせない

-ターニングポイントとなった仕事は何ですか?

3年目に営業部に異動になり、大手アイスクリームメーカーの西日本エリアへの在庫調整業務を担当したことです。メーカーの工場から、西日本の各拠点にある保管型物流センターへの商品配送手配を担当したのですが、その年の夏に、社会人人生で最も大きな失敗をしてしまいました。アイスクリームが年間で最も売れるお盆のシーズンに、在庫不足を招いてしまったのです。
アイスクリームは、夏と冬にそれぞれ売り上げが伸びる時期があります。しかし私は、毎月一定の数量を、確実に配送することだけに意識が向いていて「今月はこの時期だから、このエリアに多めに配送しよう」など、時期や場所に応じた在庫調整をしていませんでした。生産している商品数には上限があり、アイスクリームはすでに全国の拠点で保管されています。不足しているのなら、在庫に余裕がある物流センターから、足りないエリアへと回すしか方法はありません。連日のように配送会社さんに電話をし「このセンターからあのセンターまでトラックを回せませんか」と懇願。何とかお盆の時期を乗り切ることができました。当時は「このメーカーのアイスが売り場に少ないのは私のせいなのではないか」と思い詰め、コンビニエンスストアやスーパーのアイスクリーム売り場に近づくこともできないほどでした。今でも思い出すと心が痛いです。
でも、失敗をそのまま終わらせないようにと、何が原因でミスが起きてしまったのか、何を確認すべきだったのか、アイスクリームという商材を扱う上での注意点などを、後任に引き継ぐ際の資料にまとめました。また、配送に必要な車両台数をシステム上で簡単に計算できるようなツールも作成。次に仕事を担当する人がやりやすいように…と考えるようになったのは、この大失敗があったからだと思います。

 

関根さんの入社後のキャリアグラフ

これまでご紹介した関根さんの社会人1年目からのキャリア、現在に至るまでのプライベートにおける「心の充実度」の変化を、ご自身にグラフにしていただきました。
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3年目の失敗が社会人人生で一番落ち込んだ出来事だそう。それでも6年目を迎えるころには、お客さまとの信頼関係も確実に築けていた。女性活躍推進室の活動は、立ち上がった当初から大きなやりがいにつながっている。

 

後編では、女性活躍推進室を立ち上げた理由、その活動内容について話をうかがいます。

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→次回へ続く

(後編 9月29日更新予定)

 

取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

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