入社2年目には、遠藤さんは取引規模の大きな既存顧客を担当することになる。一社からご依頼いただく仕事の数が多いため、時間をかけてじっくり話をしながら顧客の考え方を知ろうと考える。
「新規開拓より、むしろ既存のお客さまのつながりを太くし、潜在的なニーズを引き出す方が得意だと感じていたのでうれしかったですね。お客さまへの心遣いを忘れず、丁寧な対応をしようと考え、見積もり作成ひとつにもこだわりました。お客さまからの要望がなくても欲しいタイミングを先回りして考え、その時点で必要なものは大まかなものか、細かいことまで知りたいのかを判断し、さらには社内でお客さまが使うことも考えて、社内資料としての使いやすさまで考慮した内容にしていきました」
また、依頼された要望をそのまま提案するのではなく、さまざまなリサーチ手法を組み合わせ、複合的な提案をするように心がけていった。「常にお客さまありきの姿勢を持ち、どうしていくのが一番いいのかを考える」。そんな思いを大切にし、新たな提案にチャレンジを続けた遠藤さんは、ついに大きなプロジェクトを任せてもらうまでになる。
「お客さまから日本人向けに提供しているサービスを中国人向けにつくりたいという相談を受けたんです。そこで、日本語を理解できる中国人にサービスを受けてもらう提案をしました。現地のパートナー企業に協力を頼み、中国人のデータを取ることに加え、中国語と日本語を理解できる在日中国人にモニターになってもらえれば、バイリンガルのデータも取れる。これは一石二鳥だと考えて提案したところ、『それ、いいね!』とすぐにOKをもらうことができました」
社内の運用チームとともに、在日中国人に募集をかけるところから、実際にサービスを受けてもらい、報告書をまとめていくところまで、すべてに立ち会った遠藤さん。
「お客さまのことを誰よりも知っているのは僕なので、すべてに立ち会いたかったんです。おかげでプロジェクトがどう進められていくのか体感することができましたし、何より、自分のイメージ通りにプロジェクトが進んでいく面白さを実感できました! すべてが終わった時、お客さまから『遠藤さんに頼んで良かったよ』という言葉を頂き、チャレンジして良かったなとしみじみ思いましたね」
見事、一大プロジェクトを成功させた遠藤さんは、入社2年目にして全社の営業部門における売上第1位に輝くことに!
「入社1年目のころは、毎月の売上目標すら達成できない自分を歯がゆく感じていましたが、入社2年目には年間通しての目標もクリアできました。ようやく自分に対して、『やればできるじゃん!』と思うことができましたよ(笑)」
そして入社3年目、遠藤さんはチームをまとめるマネージャーに抜擢される。自分の売上目標に加え、メンバーのマネジメントも行い、チーム全体を任される立場となったのだ。
「当初は3人のメンバーをまとめていました。売上目標だけでなく、仕事内容についても把握しなくてはならないので、自分のお客さまだけでなく、メンバーのお客さまも知らなければいけない。毎日、進捗確認をして、毎週、全メンバーに今後どうしていくべきかアドバイスをし、メンバーのお客さま先訪問にも同行する。自分のことだけに集中できたころとは違い、時間がいくらあっても足りないと感じました。それに、チームのリーダーとしてみんなを引っ張るためには、僕自身が高い目標を達成できていなければ説得力がないと感じて。これもまた大きなプレッシャーになりましたね」
多忙な毎日と責任の大きさに、つらいと感じたこともあった。しかし、マネージャーを経験する中で、常に先を見て計画、実行し、チェック、改善をしていくことの大切さを学ぶことができたという。
「自分1人ではなく、チーム全員でどこまでいけるか、知恵を絞っていくやりがいを感じましたし、計画通りに物ごとを進める面白さを知ることができましたね」
現在、遠藤さんは2つのグループ、7人のメンバーをまとめている。一人ひとりと信頼関係を築くため、全員と何度も面談を繰り返し、距離を縮める努力を続けた。チームがまとまった今でも、一日に一度は各メンバーと話をし、飲みにもよく出かけているという。
「今では、メンバーが楽しそうに仕事をしている姿を見ることが一番のやりがいになっています。異動したメンバーが『このグループ、サイコーだ!』と言ってくれたときは本当にうれしかったですね。今後もチームでの目標達成を目指し、成功していく喜びを分かち合っていきたいと思います。そして、僕のチームから次のマネージャーを生み出していきたいです!」