就職ジャーナル | 1日10分の社会勉強サイト

HOME > 仕事・キャリア > 海外駐在員ライフ > From America

掲載日:2011年6月8日

海外駐在員ライフ

Vol.100 海外で働くことを目指すなら

質問することを恐れずに

こんにちは。こしひかりです。今回は、海外で仕事をすることについてお話しします。

海外で働く上で、語学力はやはり重要です。私は2度の留学経験があるのですが、特に英語力が伸びたと思うのは、1度目の留学のときです。当時はインターネットもなく、留学先も閉鎖的なコミュニティだったので、日本語から完全に隔離された環境で自分を鍛えることができました。

2度目のときは、インターネットにかなり頼ってしまいました。読まなければならない書籍も、ネット上で日本語の要約を探したり、わからないことがあっても「後でネットで調べればいいや」と放置してしまったり…。そのため、1度目の留学時ほど語学の上達を実感することができませんでした。

しかし、仕事で英語を使い始めてからは、やはり確実に語学力が伸びてきていると思います。特にライティング力は、トレーニングの甲斐もあって、かなり磨きがかかりました。

私が皆さんにお勧めしたいのは、日本語にせよ英語にせよ、常に自分の主張を持ち、それを相手に伝える訓練をしておくこと。人の上に立つためには、教えられたことを、教えられた通りにする受け身の姿勢ではなく、物事を良い意味で批判的な視点で捉え、自分の頭で考えて、自分の言葉で表現できることが必要です。

そして、いかなる場面でも、質問することを恐れないでください。「こんなことを聞くと迷惑かな」などと迷う必要はありません。あいまいな理解のまま仕事を進めることの方がよほど怖いこと。自分が理解できるまで、しつこく聞くことが大切です。私の今の仕事でも、上司からこの種の注意を受けることがあるくらいです。

自分の国をより深く理解できるようになる

私は、もともと海外に興味があり、海外で働くためのステップとして留学をしました。日本での自分の将来を考えたときに、なんとなく先がイメージできてしまうような気がしたのも、その理由の一つかもしれません。海外で働くという選択肢があれば、自分の可能性に制限をつけずに済むと考えました。

留学先で自己紹介をしたときに印象的だったのは、あるクラスメートの「僕が海外に来たのは、“特別”でいたいから」という発言でした。シニカルなジョークが得意な人で、それも冗談交じりで口にした言葉だったけど、あながち外れてはいないと思いました。「アメリカにいる日本人」というだけで、いとも簡単に特別な存在になれる。自分にとっては当たり前のようにしか見えなかったことも、ほかの国の人から見ると突然“fascinating”(非常に興味深いこと)になってしまう…。私も、海外に出たのはキャリアのためなどと言っていますが、もしかしたら最初はそんな単純な思いがきっかけだったのかもしれません(笑)。もちろん、それだけで生き残れるほど甘い世界ではありませんが…。

日本のことを聞かれたときは、ほかに誰もいないので、自分が答えなければなりません。そのせいで、日本にいるときには意識しなかった日本のカルチャーも、調べたりすることを通じて、より深く理解できるようになりました。同時に、ほかの国のカルチャーも理解できるようになり、「国際人になるというのはこういうことか」という思いを新たにしています。外から日本を眺めることで、日本の抱えている課題もクリアになってきました。いつか日本に貢献できるような仕事に就いてみたいという気持ちも生まれ、自分自身の可能性が広がりつつあることを実感しています。

Reported by こしひかり
アメリカのワシントンD.C.で国際機関に勤務。休日は、ワシントンD.C.の歴史的建造物を眺めながらのランニング。同僚が祖国で開く結婚式に旅行がてら出かけるのも楽しみのひとつ。
合衆国最高裁判所。ワシントンD.C.北東部に位置するこの建物は、1935年に完成した。
ワシントンD.C.の東にあるチェサピーク湾に行くと、ビーチや、絵本に出てきそうな町が点在している。名物はカニ(Blue Crub)。
ワシントンD.C.郊外にはワイナリーも。近郊に観光が楽しめる街が複数あるのも、ワシントンD.C.の魅力。
この記事を共有する

構成/日笠由紀 デザイン/ラナデザインアソシエイツ

  • バックナンバーはこちら
page top