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掲載日:2010年8月18日

海外駐在員ライフ

Vol.12 駐在員になって感じる、日本の良い点・悪い点

外国で生活することで、日本についてあらためて考えられる

こんにちは、douです。今回は、私が駐在員になった経緯や、駐在員の仕事について紹介したいと思います。

私は入社4年目以来12年間、アメリカ、上海と続けて海外に駐在しています。単純に海外に住んでみたかったというのが動機ですが、そのために入社後はずっと上司にアメリカに赴任させてもらえるよう訴え続けました。だからといって、語学の勉強をしたり、その国のことを調べたりなどは一切せず、英語は高校レベルのままアメリカに行き、文法などお構いなしにとにかく無理やりでも話すことに注力したら、話すのにはあまり問題ないくらいになりました。

念願がかなってアメリカ・サンフランシスコに11年間駐在し、上海に来て1年足らずですが、2カ国に駐在して感じることをいくつか紹介したいと思います。

まず、海外で生活すると日本の良い点、悪い点にあらためて気づきます。駐在国の文化・習慣などにじかに接することで、日本と駐在国の良さ・悪さを実感します。例えば、私が駐在員を経験して感じたのは日本人のバランス感覚の良さです。何かをやるにしても様々な方面からの影響を考慮してバランスを取って結論を出すことができる能力を持っているし、たくさんの情報を同時に処理することができるのではないかと感じています。

一方、日本人の悪い点は、自分の国を愛していない、誇りを持っていないという点です。どの国に行っても電化製品や車は日本メーカーが多くを占めていますし、どんなに安いボールペンでもインクがなくなるまで書けるものを生産しているというのはすごいことだと思います。アメリカ、中国ではちょっと高い製品でも最後まで使い切る前にインクが出なくなりますから。そんな製品を安く作る技術を持っている日本に、もっと誇りを持ってもいいのではないかと思います。あのクールそうなイチロー選手がWBCで日本を背負うと鼻息が荒くなるのも、海外で働いているからではないかと感じています。

また、子育ての環境を見てみると、サンフランシスコでの子育ては恵まれていると感じました。皆子どもに対して親切ですし、道路も整備されているし、レストランへ子ども連れで行っても歓迎されるし、車での移動も容易で駐車場も広いし、公園は綺麗だし、気候もいいし。それに対して、上海の環境はいいとは言えません。道は汚く、ガタガタだし、青信号をわたるのすら危険だし、1年中光化学スモッグで雲っているし、食べ物もどれが安全かわかりません。国によってここまで環境が異なるのか、と驚きを感じます。

周りを気にしすぎないことが、海外で暮らすコツ

最後に、どんな人が駐在員に合うのか、私なりに考えたことを紹介します。

普段から一人で過ごすことが苦にならない人のほうが駐在員には向いているように思います。アメリカ時代からたくさんの日本人駐在員を見てきましたが、「グループでいないと不安」と思うような人は、グループ内の人間関係に問題が生じたときや、グループに入りたいけれど入れないときに苦に感じやすいためです。日本にいるときは周りが日本人ばかりなので、どこかのグループでうまくいかなくてもほかを探せばいいですが、海外ではそうはいきません。その点、一人で行動できたり、群れないことを批判されても気にせず過ごせれば、このような問題は回避できるので、集団に依存しがちな人よりは、自立した人のほうが向いていると思います。

Reported by dou
ゲームソフト制作会社勤務。入社4年目から11年間、アメリカ・サンフランシスコに駐在し、一時帰国後、中国・上海に赴任。ゲームのグラフィック部分の制作ディレクターとして、日本や海外の開発スタジオから依頼された制作依頼書の内容を理解し、現地社員への説明、完成物の品質チェック・管理などを行っている。妻と5歳の娘、8カ月の息子との4人家族。最近、中国琵琶を習い始め、練習するのが楽しみ。
上海の歩道にはたくさんのゴミ箱が設置されている。にもかかわらず街はゴミが多い。
上海の地盤は柔らかいので、ビルの周りは重みで沈んでいるというウワサがある。大雨の日には道路が浸水していたので、あながちウソではないのかもしれない。
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構成/浅田夕香 デザイン/ラナデザインアソシエイツ

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