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掲載日:2011年12月27日


こんにちは。カナダグースです。今回は、ニューヨークという街が持つ「スピード」などについてお話しします。
ニューヨークは、とにかくテンポが速い街です。例えば「交渉」。いろいろなパターンを想定してシミュレーションを繰り返し、その結果を吟味してようやく結論を導くのが「日本流」だとすれば、「Go」「No go」を瞬時に判断し、多少のリスクはやむを得ないものとして、どんどん話を先に進めていくのが「ニューヨーク流」。日本でのやり方に慣れていると戸惑います。
以前、ホテルの特別ディスカウントプランの勧誘電話がかかってきたとき、「今この場で行くことを決めてくれれば、通常1泊で300ドル以上するようなコンドミニアムに、3泊200ドルで泊まれます」と言うので、あまりに条件が良いこともあり、その場で契約することにしました。逆に、中古車を買うべきかどうか1日迷って、次の日に行ってみたら、すでに売れてしまっていたことも。アメリカ人は、車を見に来てその日に買って乗って帰ることもよくあるようなのです。うまくテンポに乗れば好条件の交渉も成立するし、乗れないとチャンスを逃してしまうことを痛感しました。
ニューヨークは「世界各国から人が集まる」街でもあります。観光であれ、ビジネスであれ、短期滞在、長期滞在、ありとあらゆる国からいろいろな形でニューヨークにやってきます。先日、ジャズクラブに行ったときも、隣に座っていた人が南アフリカ共和国のジョハネスバーグ(ヨハネスブルグ)、向かいのテーブルの人はイスラエルのエルサレムから来ていて、奥のテーブルからはフランス語が聞こえてきました。
どうやら、ニューヨークが世界中から人を集めてしまうのは、世界各国から人が集まることによって、自分の才能やスキルが世界で通用するレベルかどうかを測る場所になっているためではないかと感じます。そのために、さらに各界のトップランナーが集まるという好循環ができているのではないでしょうか。東京に日本中から人が集まるのと同じように、ニューヨークには世界規模で人が集まるような構図になっているように思います。この街が面白いのには、そういった理由もあるのかもしれません。
もうひとつ特筆すべきなのは、「返品天国」ともいうべき返品のしやすさ。とにかく食品以外は何でも返品できるのではないかと目を疑うほど、どこのディスカウントスーパーに行っても、返品コーナーには行列ができています。赴任当初、タグをぶら下げたままの服を着ている人を見て、「外し忘れたのかな」と思っていたのですが、「後で返品するときのためにつけたままにしているのだ」と気づいたのは、半年たったころのことでした。
今では私たちも、ひとまず良さそうだったら試しに買ってみたり、サイズがわからないときは2サイズ分買ってあとで合わない方を返品するなど、返品の制度を便利に活用しています。試しに電化製品を買ってみて、気に入らなかったら返品することもあるほど。ただし、このとき気をつけなければいけないのは、レシートをなくさないことと、タグは返さないと決めるまで外さないこと。そして、電化製品の場合、箱はきれいに保管しておくこと、リターンポリシー(返品ルール)を確認しておくことなどです。
次回は、ニューヨークでの暮らしについてお話しします。



構成/日笠由紀 デザイン/ラナデザインアソシエイツ