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掲載日:2012年4月17日

海外駐在員ライフ

Vol.144 市場調査レポート提出で海外赴任ポストを獲得

毎週数十枚の英文レポートを作成

こんにちは。”困った顔”です。今回は、私が海外赴任ポストを射止めた経緯についてお話しします。

学生時代から「自分で新しいサービスを考えて事業を立ち上げてみたい」と考えていた私は、今のITサービス会社に入社してからも、一貫して東南アジアのような未開拓のマーケットで仕事をしたいとアピールしていました。日本にいる間から、新規事業部に配属されるように働きかけ、あるとき社長に「海外赴任させてほしい!」と直談判したのです。

すると社長がいくつかの課題を与えてくれました。その一つが東南アジアの市場調査レポート作成。毎週、数枚〜数十枚に及ぶ市場調査レポートを、英語版と日本語版の両方、取締役以上の役職者向けに作成するのです。学生時代にパワーポイントでプレゼン資料を作っていた経験を生かして頑張ったところ、その熱意が認められて、晴れてフィリピン駐在員に選ばれました。

このレポート作りは、意欲をアピールするのに役立っただけでなく、作成のためのリサーチを通じて、東南アジア諸国のマーケットの様子や、その中でのフィリピンの立ち位置のようなものを把握することができて、フィリピンでの事業を立ち上げる上でもとても役立っています。

英語については、ポッドキャストの英語教育番組で、人気のあるものはほとんど試し、CNNのニュースや英会話スクールの無料番組などを聞いて耳を鍛えました。それでも、赴任前のTOEIC(R)testのスコアは300点弱と、ほかの駐在員の方と比べるとかなり低い方だったと思います。今は600点弱になり、以前よりは向上しましたが、こちらで英語学校に通いながら、自宅で単語と文法を勉強したり、スマートフォンの英語教育アプリで移動中や食事中にも勉強したりと努力を続けているので、また数カ月後にチャレンジしたいと考えています。

アルバイトなどで人を育てた経験も役立つ

海外に赴任してみたいと考える皆さんに言いたいのは、「海外赴任は気合だ!」ということ。確かに私は英語のスキルがほかの駐在員よりは低いと思いますが、それでも伝えたいことは“気合い”できちんと伝えられています。語学ができるに越したことはありませんが、それ以上に、身振り手振りも交えて猪突(ちょとつ)猛進の勢いで突っ込んでいくようなタイプの人の方が、フィリピンのような開発途上国の駐在員には向いているように思います。このポストを得ることができたのも、そんな私のキャラクターが評価されたからかもしれません。

特に赴任先では、日本では経験したことのない管理職として部下をマネジメントする必要も生じます。語学ができる人の中には、フィリピンの人を見下すような態度で、流暢(りゅうちょう)な英語を使って上から押さえつけることで管理しようとする人もいて、ローカルスタッフの持つ力を上手に引き出せていないような印象を受けます。しかし、当のローカルスタッフたちに頑張ってもらわないことには、現地でのサービスは実現できません。そんなふうに上から押さえつけるのではなく、必死で頑張っている自分の背中を見せて、「一緒に頑張ろうぜ」と呼びかけるようなやり方の方が、特に私のような若い管理職には合っているのではないかと考えています。

そう考えると、学生の間に、将来の海外赴任に向けてできることはたくさんありそうです。例えば、アルバイトや部活・サークル活動を通じて、仲間と協力し合って何かをやり遂げる経験をしておくことや、新人教育・後輩教育など「人を育てた」経験は、海外でもきっと生かされることでしょう。特に、「4年生のときに学園祭の実行委員長を務めて後輩たちをまとめあげた」とか、「なかなか働かないアルバイト先の後輩にやる気を出させた」といったような経験は、海外で新規事業を立ち上げたり、ローカルスタッフのモチベーションアップを試みるときに、ダイレクトに役立つと思いますよ。

Reported by “困った顔”
フィリピンのマニラにある日系ITサービス会社の現地法人で営業を担当。フィリピンでの楽しみは、ゴルフ、スキューバダイビング、国内・国外旅行など。スキューバダイビングが季節を問わず一年中楽しめるのもフィリピンならでは。
「タガイタイ」という噴火口があるマニラ周辺の観光地。乗馬用の馬がいる。
マニラから約250キロメートル離れたアラミノス市。自然が豊かで車が少なく、車道を歩いてもさほど危険を感じない。
フィリピン版のカフェ。「ビビンカ(Bibingka)」というフィリピンの代表的な菓子のポスターが貼られている。
奥に映るスープは「バロロ(Bulalo)」という牛の骨髄スープ。手前はマグロのマリネサラダ。
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構成/日笠由紀 デザイン/ラナデザインアソシエイツ

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