就活生はインターンシップに行った方がいいと言われるけれど、「インターンシップに行く意味なんてない」「特に興味のある業界や仕事もないから、インターンシップを選ぶのも応募するのも面倒」と思っている人もいるのでは?そこで、実際にインターンシップに参加した先輩たちにアンケートを実施。インターンシップに参加する意味について聞いてみました。
インターンシップに参加したことがある就活生は、年々増えている
まず、実際どれくらいの学生がインターンシップに行っているのでしょうか?学生(専門学校生・大学生・大学院生)100人と社会人1~5年目100人の計200人に、インターンシップに参加した経験があるかどうかを聞いてみました。
■就活中、インターンシップに参加したことはある? (n=200、単一回答)
全体では、38.5%がインターンシップに参加した経験があると回答しました。
しかし、「参加した経験がある」と回答した人を属性別に見ると、専門学校生・大学1~3年生は87.0%、大学4年生・大学院生は53.2%であるのに対し、社会人1~3年目は31.3%、社会人4~5年目18.2%という結果に。インターンシップに参加する人が年々増えていることがわかります。
大学3年の夏に、初めてインターンシップに参加する人が多い傾向
■初めてインターンシップに参加したのはいつ?(n=56、単一回答)
※回答者は、初めてインターンシップに参加したのが「大学生」とした人に限る
また、参加したことがある人のうち、76.6%がインターンシップに初めて参加したのが「大学生のとき」と回答しました。その人たちの具体的な参加時期を見ていくと、特に多かったのが「大学3年7月~9月」(51.8%)で、「大学3年10月~12月」(14.3%)、「大学3年1月~3月」(12.5%)と続きました。
参加しなかった先輩の中には、インターンシップに行かなかったことを悔やむ声も
インターンシップに参加したことがない先輩に、参加しなかったことを後悔したかどうかを尋ねたところ、約9割は「いいえ」と回答し、後悔している先輩は1割に満たないことがわかりました。
後悔していないと答えた先輩に理由を聞いたところ、「インターンシップに行かなくても内定をもらえたから」(大学院2年/男性)、「インターンシップへの参加で選考が有利になる会社は受けなかったから」(社会人5年目/女性)といったことを挙げる先輩が目立ちました。
一方、後悔を感じている先輩たちからは、「もっと早くに働くイメージがつかめたと思うから」(社会人3年目/女性)、「参加しておけば、仕事や業界などにもっと幅広く興味を持つことができたのに、そのチャンスを逃したように思うから」(大学院2年/男性)といった声が寄せられました。
インターンシップに行く意味はあった?
では、参加した先輩たちが具体的にインターンシップに行く意味があったと感じたのは、どのような点だったのでしょうか?
■インターンシップにどんな意味があったと感じた?(n=77、複数回答)
インターンシップに行ったことで企業や職種、自分の適性がわかったと答える声が多数
参加した先輩に、インターンシップにどんな意味があったと感じたかを聞いたところ、「企業に対する理解が深まった」が約半数に上り、「職種に対する理解が深まった」も約4割。「自分が興味のある企業や職種への適性があるかどうかがわかった」「自分が興味のある企業や職種がわかった」も3割以上の回答となりました。
インターンシップに行ったことで、企業や職種について理解が深まり、適性・興味の有無がわかったと感じた参加者が多いようです。
具体的には、以下のような声がありました。
・漠然と就職したいと考えていたため、自分が何をしたいかが明確ではなかったが、インターンシップを機に、自分が何をしたいかを見直すきっかけができた(大学6年/女性)
・インターンシップに参加したことで、自分の興味がその会社の事業内容とはズレていることがわかり、早い段階で志望業界を切り替えることができた(大学4年/男性)
・参加することで、パンフレットからでは分わからない職場の雰囲気などを感じ取ることができた(大学4年/男性)
・周りの意欲的な就活生たちの様子を見て、「自分も頑張らないと!」と、気合が入った(社会人2年目/女性)
乗り気じゃなかったけれど、インターンシップに行って良かったと感じた先輩も
■インターンシップに参加する前、参加することに意味があると感じていた?(n=77、単一回答)
参加した先輩の約8割がインターンシップに参加することに意味を感じていたものの、意味がないと感じていた人も約1割いました。けれど、意味がないと感じていた先輩もインターンシップが終わると以下のような心境の変化があったという声が。
・自分が何をしたいかがわからなくて、「働ければなんでもいいや」と思っていたが、インターンシップに参加したことで、自分にどんな選択肢があるかがわかり、絞り込みができそうな気がしてきた(専門学校2年/女性)
参加を迷っている人は、“百聞は一見にしかず”という気持ちで、まずは参加してみてもよいかもしれません。
インターンシップの応募に悩んでいる人は、どうしたらいい?
いざインターンシップに応募してみようと思っても、「選び方がわからない…」「自己PRや志望動機なんて全然考えられていないから応募できない…」と悩んでいる人もいるのでは?そんな人へのアドバイスを紹介します。
自分の参加できる日程のインターンシップを探してみるのもアリ!?
■インターンシップは、どんな基準で選んだ?(n=77、複数回答)
インターンシップに参加した先輩に、どのような基準で選んだかを尋ねたところ、「自身の興味」(61.0%)、「インターンシップのプログラム内容」(31.2%)など、自分の興味・関心が湧くものに参加したという回答が多く見られました。
一方で「開催日数」(35.1%)、「開催時期」(20.8%)といったスケジュール重視で選んだケースも。興味がある企業や業界がまだないという人は、まずは参加できる日程のインターンシップを探して、そこから検討してみては?
オススメの選び方をリクナビで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「どうやって決めたらいい? インターンシップの選び方」はこちら
インターンシップに応募したいけど、まだ準備できていない…
インターンシップに応募しようと思っても「全然準備できてないし…」と不安になる人もいるのでは?書類の書き方や自己PR、志望動機の考え方を解説している記事を参考にしてみましょう。就活本番でも書類の提出や自己PR、志望動機を書く機会はあるので、インターンシップで1回経験しておくと、就活準備も進みます。
「インターンシップの志望理由をどう書いたらいい?」と思っている人はこちら
気になる人は、まずは参加してみては?
参加前は「行く意味なんて…」と思っていた先輩も実際に参加すると就活準備に役立ったと感じたり、参加しておけばよかったと悔やんだりしているケースも。
中には選考のないインターンシップもあるので、少しでも気になっていたら、まずはインターンシップに応募することから始めてみてはいかがでしょうか。参加することで企業のこと、自分のことをもっと知るチャンスになるかもしれません。
【調査概要】
調査期間:2018年8月7日~8月9日
調査サンプル:専門学校生・大学生・大学院生100人、1~5年目の社会人100人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
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