インターンシップに 大学1~2年生を 受け入れたことはある?【人事のホンネ】

インターンシップや採用選考に関する人事のホンネを聞いてみる企画。今回のテーマは、「インターンシップに大学1〜2年生を受け入れたことはある?」。就活準備に入った大学3年生が多く参加するイメージがあるインターンシップ。実際のところ、1〜2年生を受け入れたことがある企業はどれくらいあるのでしょうか? 選考で重視する点と併せて、2015年卒業予定の学生に対してインターンシップを実施した企業の人事435人に聞きました。

インターンシップに大学1~2年生を受け入れたことはある?

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43.7%の人事が、1~2年生を受け入れたことが「ある」と回答。企業規模別に見てみると、従業員数が「300~500人未満」「500~1000人未満」「3000~5000人未満」の企業では、半数以上が1~2年生を受け入れたことがあることがわかりました。一方で、「50人未満」「50~100人未満」「1000~3000人未満」の企業では、受け入れたことがないと答えた人事が6割を超える結果になりました。

インターンシップの選考では、何を重視して受け入れを決めている?

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当社のインターンシップは、営業担当として顧客を訪問し、契約を獲得するというもの。そして、営業成績に応じて報酬を得られる成果報酬型をとっています。したがって、選考では、この内容に耐えられる根性や、営業担当として必要なコミュニケーション能力があるかどうかに注目していますね。また、志望理由がはっきりしている人も、受け入れたくなります。なぜアルバイトではなくインターンシップなのか、なぜ当社のインターンシップに応募するのかなどが明確だと、モチベーションを高く持って取り組むことができますし、自ずと営業成績も伸びるからです。その結果、学生さん自身も学び、得るものも多いと思います。

<人事に聞いた、インターンシップの選考で重視する点>

自分がこれから何を学び、何を習得していきたいのかを明確に持っている希望者を重点的に受け入れています。お客さまへの提案力と安定した知識が必須の仕事なので、自発的に動けない人は困ります。(結婚相談サービス会社・40代・人事歴8年)

人との協調性とコミュニケーション能力、熱意。(放送局・50代・人事歴7年)

論理的思考ができるか。(専門商社・30代・人事歴4年)

物事に対する好奇心の強さ、他人との協調性、粘り強い思考力。(銀行・50代・人事歴12年)

物事を全体的に見渡すことができ、思考の切り替え(対処)が早いこと。(医療業界・40代・人事歴6年)

考えていることを形にできること、想像力が大変豊かであること、マナーが自然と身についていること。(教育業界・50代・人事歴27年)

やる気、人あたり、身だしなみ。(コンサルティング会社・50代・人事歴30年)

一緒に働きたいと思えるかどうか。(医療業界・50代・人事歴5年)

当社の事業に適応できそうかどうか。(運輸業・30代・人事歴6年)

会社に対する興味の度合いと、今後の自分に対する期待の度合い。(外食業・50代・人事歴15年)

当社を希望する理由が明確になっていること。(金属製品メーカー・50代・人事歴3年)

大学での学力。(不動産会社・60代・人事歴30年)

知ろうとする意欲。(生命保険会社・40代・人事歴7年)

インターシップの段階では門戸を広くしたいので、特に重視している点はありません。(建設会社・40代・人事歴5年)

編集部より

大学1~2年生であっても企業やプログラムによっては参加可能なインターンシップ。社会人の仕事ぶりを間近に見てみたい、「会社」をリアルに感じてみたい、という人は積極的に応募してみましょう。選考で重視される点は企業によって異なりますが、「なぜこの会社のこのプログラムに応募するのか」ということは、どんなプログラムに応募するにしても考えておきたいものですね。応募先の企業を説得するためだけでなく、自分の目的意識や興味の方向性を整理する上でも役立つでしょう。

文/浅田夕香 イラスト/斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)

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