
第1回目のアンケートは、エントリーと選考について。インターンシップを経験した現役大学生・大学院生は、どうやってインターンシップ先を探し、何社ぐらいエントリーしたのだろう。そして、誰もが気になる選考方法、選考時に聞かれたこと、驚いたことや大変だったことについてもリサーチした。
何社のインターンシップにエントリーした?
半数以上が1社のエントリーだが、20社以上にエントリーした人が19人いた。中には、「65社」(参加業界:食品メーカー、生命保険、人材、医療機器など/経済学部3年/男子学生)、「50社」(参加業界:ブライダル、レジャー・アミューズメント/情報コミュニケーション部4年/女子学生)、「42社」(参加業界:不動産、旅行、ホテル/文学部4年/女子学生)など、積極的にエントリーしている学生も見受けられた。
なぜインターンシップにエントリーしようと思った?(複数回答)
※印象に残った2社について回答
その他の理由としては、「大学で必修だから」「内定が決まっていたため」のほか、「自分の適性を確認したかった」(参加業界:放送局/自然科学研究科大学院2年/男子学生)、「その業界を知り、そこで働きたいかどうか知るため」(参加業界:通信/経営学部4年/女子学生)など、自分の適性や業界研究に役立てるためにエントリーしている人が目立った。
どうやってインターンシップを探した?(複数回答)
※印象に残った2社について回答
リクナビや企業のホームページなど、インターネットを活用している学生が目立つ。その他の探し方で多く挙がっていたのは、「県のインターンシップ推進事業のホームページ」や「合同企業説明会」など。大学や語学学校の先生の紹介、バイト先からの紹介など、人を介してインターンシップ先を見つけた人も少なくない。中には、「直談判」(参加業界:公務員/経済学部3年/男子学生)という頼もしい回答もあった。
参加したインターンシップの選考方法は?(複数回答)
※印象に残った2社について回答
「選考はなかった」という回答が4割を超えていることに驚く人も多いのでは? その他の選考方法として多かったのは、「抽選」という回答。次いで目立ったのは、「筆記試験」と「履歴書の提出」「電話面接」だ。中には、「TOEIC(R)テストなど資格取得の証明書の提出、英作文」(参加業界:教育/商学研究科大学院2年/女子学生)、事前課題プレゼン」(参加業界:印刷会社/人文学部2年/女子学生)など難関の選考も。
インターンシップの選考ではどんなことを聞かれた?
●「このインターンシップを通して、どんなことを吸収したいか」(参加業界:銀行/経営学部4年/男子学生)
●「志望動機、長所と短所、今まで頑張ってきたこと」(参加業界:医薬品メーカー/薬学研究科大学院1年/女子学生)
●「これからのこの業界についての自分の考え」(参加業界:ファッション・アパレル関連/社会科4年/男子学生)
●「将来の夢、大学生活の意義について」(参加業界:航空/法学部3年/女子学生)
●「大学での勉強内容やアルバイト、専門用語に対する苦手意識について」(参加業界:ソフトウェア/社会情報学部3年/女子学生)
インターンシップの選考で、大変だったことや驚いたことは?
●「『学生時代に頑張ったことを3つ』という質問に、意外と困った」(参加業界:生命保険/現代福祉学部3年/女子学生)
●「初めてのエントリーシート記入だったので、内容を考えるのが大変だった」(参加業界:鉄道/法学部4年/男子学生)
●「社会人としてのマナーがまったくと言っていいほど自分になかったこと」(参加業界:インターネット/国際日本学部3年/男子学生)
●「もっと堅苦しい雰囲気かと思っていたら、いい意味で緩く、いい雰囲気だったことに驚いた」(参加業界:システムインテグレーター/工学部3年/女子)
●「インターンシップに対する意識が高い人と低い人の差が激しかったことに驚いた」(参加業界:電機メーカー/工学部4年/男子学生)
編集部より
選考方法に関するアンケート結果からわかるように、1社しかエントリーしていない人が過半数なのは、もったいない気がする。エントリーシートの記入や面接など、初めての経験に戸惑うことも多いけれど、「就活の予行演習ができる」「知らない世界を見られるチャンス」ととらえて、もっと積極的にチャレンジしてみてはどうだろう。インターンシップのエントリーは、これまでの自分やこれからの自分を見つめ直し、「自己分析」を始める良いきっかけになるはずだ。
▼次回予告・Vol.2 経験者1280人に聞いた「何社に参加した?参加して良かったことは?」
https://journal.rikunabi.com/p/archive/14744.html
構成・文/笠井貞子
撮影/西山武志
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