鉄道グループ系持ち株会社内定 筑波大学大学院 坪井明子さん

就活データ
志望業界
:特になし 説明会参加:25社(うち合同企業説明会5回) 先輩訪問:20人(コンサル8人、IT6人、商社2人、広告2人、鉄道2人) エントリーシート提出:30社 面接:25社 内定:1社 活動費用:約28万円(交通費20万円、服・かばんなど2万円、外食費5万円、証明写真3000円、書籍代2000円、郵送費など雑費5000円。書籍などはできる限りもらいもので済ませた。交通費はつくばと東京の往復で相当かかった。証明写真はデータをもらい、焼増し分はコンビニプリントで節約。エントリーシートの速達代が思った以上にかさんでしまったのが反省点)

複数のインターンシップの経験を通して、業種の適性を知った

学部生時代は、慶應義塾大学のSFC(総合政策学部)に所属していて、スポーツ学を専攻するかたわら、サークル活動で取り組んでいた競技チアリーディングに力を入れていました。もっとスポーツについて経営面から深く学びたいという思いから、就活は一切行わずに現在の大学院に進学。進学するまでは「将来的にはスポーツに貢献できる仕事ができたら…」と思って体育教員なども視野に入れていましたが、院生になり学生のチアリーディングのコーチを務めるようになってからは「仕事にしなくても生涯スポーツにはかかわっていける」と感じて、業種のこだわりは持たなくなりました。

「とにかく偉くなりたい」――自分で言うのもなんですが、私は上昇志向が強いです。大きな意思決定ができるポジションに立って、たくさんの人とお金を動かせるような仕事がしたいです。なにかしら“社会貢献のため”という動機を持って就活をしている人は多いですが、正直に言って今の時点で、私にはそういった奉仕の精神や明確な目的意識はありません。ただ、今後「どうしてもこの現状を変えたい」と感じるような問題にぶつかったときに、自分の働きかけで解決できるような力を持っていたいと、思っています。

大学院1年の7月から、3つのインターンシップを経験しました。1つめは、省庁での青少年のスポーツにかかわる仕事。「大きな仕事と言えば、やはり国を動かす職種か」という思いから、現場を見てみようと参加しました。実際に仕事のお手伝いを2週間ほどやらせていただきましたが、書類作成など単調なデスクワークが多く、自分の肌には合わないなと感じました。2つめは、ITコンサルティングのベンチャー企業。仮想のクライアントを立てて問題解決に取り組む業務体験を5日間行いました。グループワークが中心で頭を使う課題が多く、業務のスケールの大きさを感じられるものだったので、刺激的な経験でした。そして3つめが現在の内定先である鉄道グループ系持ち株会社です。こちらは、友人の勧めでなんとなく応募。期間は5日間、所有しているホテルや施設を見学するのがメインで社会見学に近いものでしたが、業務の幅の広さをかいま見られたこと、出会った社員の方々の人柄が本当によかったこともあって、楽しい時間を過ごせました。

夏のインターンシップで、それぞれまったくジャンルの異なる業務体験ができたことは、その後の企業選びにおいて貴重な指標になりました。特に、実際に働く現場に身を置くことによって、自分と合わない業種に気づけたのは、大きな収穫でした。

合わない企業は選考途中でも辞退、志望度の高い企業に絞り込み

エントリーシートは数をこなしていくうちに、だんだんとコツがわかってくるように。「リーダーシップをとった経験」や「過去の失敗をどう乗り越えたのか」など、聞き方が少し違うだけで、同じような回答を期待されている項目が多くの企業でもありました。これは、面接でも同様です。そういった質問を見極めて、ある程度完成させたいくつかのエピソードの中から適切なものを選び、企業のカラーなど踏まえて細部を整えていく――この流れが板についてからは、エントリーシートを書く速さも質も安定して、ほとんど落ちることありませんでした。

昔から人前に立ってしゃべる機会は多かったので、志望動機や自己アピールなど、自分の話をする範囲で困ることはありませんでした。なので、持ち時間の少ない1次面接はほとんど通過。しかし、2次面接以降で話を掘り下げられて、押さえていない企業情報や社会情勢に関する質問をされると、うまく答えられないことが多々ありました。また、面接担当者の話し方が「難しいことを難しく語る」タイプだったり、興味のない話題ばかり振られたりすると、モチベーションが急激に下がってしまって…。そこで思い切って、選考が進んでいる企業でも、どうしてもかみ合わないと感じた際には、途中で辞退するように。そうすることで、志望度の高い企業の情報収集に十分な時間を確保でき、精神的にゆとりを持つことができました。

大学院2年4月中旬に、インターンシップでお世話になった鉄道グループ系持ち株会社に内々定をいただき、5月初旬に就活を終了。新設されて間もないグループ総合職枠で、新しい事業にも積極的に携われそうな自由度の高いポジションで採用していただけました。卒業後は着実に実務経験を積んでいって、早く大きなビジネスを生み出せるような実行力のある人間になれるよう精進していきます。そしてゆくゆくは、スポーツ業界全体に貢献できるような何かができればと思っています。

低学年のときに注力していたことは?

学部生時代では最初に応援部に入ってチアリーディングを始め、その後サークルに転向して競技チアリーディングに取り組みました。部活のころはほとんど毎日、サークルになっても週4~5日は練習漬け。なかなか遊ぶヒマはありませんでしたが、ひたすら好きなことに打ち込めた大学生活はとても充実していました。この期間に培った体力・精神力などは、今の自分の根幹を支えています。

院生になってからは、大学のチアリーディングのコーチをするようになって、後輩への指導にやりがいを感じています。社会人になってもできる限り、なんらかの形でスポーツにはかかわっていきたいです。

就活スケジュール

大学院1年7月~9月
3社のインターンシップを経験
省庁・大手企業・ベンチャー企業という異なる3つの環境で業務体験をしたことで、自分の適性や志望が明確になる。
大学院1年10月中旬
外資系コンサルティング会社のエントリー開始
周りより早く選考がスタート。年内に3社ほど面接まで経験。「4月まで続く長丁場だ」と言い聞かせ、必要以上に焦らないように気持ちをコントロール。
大学院1年12月
合同企業説明会で情報収集

大学内の逆求人イベント(学生側が事前に自己PRシートを提出し、オファーがあった企業と面談をする形式のイベント)や合同企業説明会など、複数の企業の話が一度に聞ける場に積極的に足を運ぶ。業種や大小のさまざまな企業の話を聞いた上で、スケールの大きい仕事に携われそうな、企業規模の大きいコンサルティング会社やインフラなどに志望を絞っていく。
大学院1年1月
個別の会社説明会をこなしつつエントリーシート作成
個別の会社説明会は、なるべく多くの企業を見られるように、合同企業説明会などで話を聞いたところは除外した。
大学院1年2月
エントリーシート提出と筆記試験のラッシュ
企業の採用特設サイト以外のページまで閲覧して、その会社で働く社員の声を拾い、自分の価値観と近い考え方を見つけたら、なるべくエントリーシートに反映させるように。筆記試験は直前に書籍などを読んで演習した。
大学院1年3月
「茶会人訪問」を利用して先輩訪問
Facebookの先輩訪問アプリ「茶会人訪問」を利用し、先輩訪問。仕事内容、企業選びの基準、受けた企業の数は毎回聞いていた。若手の社員の方には就活のこと、 年配の方にはその会社での働き方を中心にお話をうかがった。話を聞いた方には、別の先輩を紹介してもらうように。
大学院2年4月
面接試験の本格化
1日で最高4社の面接を経験。つくばから東京まで出るのに時間がかかるので、午前中早い時間帯に面接があるときは苦労した。4月の半ばに現在の内定先から内々定をいただき、いくつかの企業を残してほかの選考は辞退。
大学院2年5月
すべての選考を終えて内々定を受諾
外資コンサルティング会社の最終面接を経験したのち、現在の内々定先に受諾の連絡を入れて、就活を終了。

就活ファッション

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パンツ1着、スカート2着(タイトとフレア)を順番に着まわし。上着は2着。説明会などでは、肌色ストッキングではなく黒タイツも使用。白のブラウスはほとんど着ずに、自分の好みで白や黒のカットソーやニットを着ていたため、企業によっては浮いていたことも。コートは防寒対策を優先し、チャコールグレーのロングダウンジャケットを常用。靴はプレーンなものを2足、柄の入ったカジュアルなパンプスを1足、シーンに合わせて履き回した(色は両方とも黒)。化粧も普段と同程度にして、いつも通りの自分でいることを意識。

取材・文/西山武志 撮影/鈴木慶子

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「面倒くさい、自信がない、就職したくない。」
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