
インターンシップに参加したことがありますか?
大学2年生~大学院2年生に、インターンシップに参加したことがあるかどうかを尋ねたところ、「ある」と答えたのは、約5人に1人となり、大多数の学生は、まだインターンシップに参加した経験がないことがわかった。
属性別に見ると、男子学生よりも女子学生、理系学生よりも文系学生の方が、参加したことのある学生の割合が若干多い傾向が見られた。学年別では、大学2年生・大学3年生・大学院1年生には参加経験のある学生が少ない一方で、大学4年生・大学院2年生の平均参加率は3割台に上り、概して、大学生活が長いほどインターンシップに参加する学生が多いことがうかがえた。
●メーカーでのインターンシップ。ライン作業の大変さや、でき上がった製品の品質をチェックする作業では細かい点検まで徹底して行われていることを知ることができた。(農学部3年・男子学生)
●図書館で10日間、図書館内の業務を体験した。座っている印象の多い司書の仕事だったが、実際は体力が非常に重要な仕事だと感じた。(経済学部4年・女子学生)
●インターンシップでスマートフォンのアプリゲームを作成。実際のゲームを作るのに重要なポイントや、チームでの開発の苦労などがわかった。(大学院情報理工学系研究科2年・男子学生)
●百貨店のバイヤーの人の話を3時間くらい聞き、その後、実際に選定商品について考えるグループディスカッションをしました。こだわって商品を選定し、いかに売るかを考える仕事はとても難しい一方で、その分やりがいのある仕事だと知りました。(外国語学部3年・女子学生)
●製薬会社にて4日間、業界の説明を受けたり、工場見学、実験の実習を行った。大学での実験と企業での実験の違いを認識した。(大学院医歯学総合研究科2年・男子学生)
●アクセサリーを販売する会社で5日間、商品企画や店舗見学、製造体験、マーケティングの仕事を体験させてもらった。店舗見学では、訪れる客層に合わせて店舗ごとに取り扱う商品や店舗の外観、ディスプレーなどが変えられていて、販売する側の視点から見るとたくさんの工夫がなされていることを知った。(文系学部4年・女子学生)
●空港の利用客数を伸ばすにはどうすればいいのかをグループディスカッションで話し合い、議論の結果をインターンシップ最終日にプレゼンした。「企画を考える」という仕事を肌で感じる良い経験になった。(大学院工学研究科1年・男子学生)
●旅行会社で5日間、接客やポップ作り、印刷、旅行情報誌の情報の入れ替えなどを経験した。普段見ることのない、旅行のセッティング風景を見て、大変さがわかった。(人間社会学部4年・女子学生)
●パン販売店でのインターンシップに参加した。職人さんの技術の高さに驚いた。(文系学部4年・男子学生)
●マレーシアのホテルで1カ月間インターンシップをしました。お客さまに非日常の心地よい空間や時間を提供するという意味では、フロントやレストランだけでなく、キッチンやハウスキーピングなどの裏方仕事もとても重要なことがわかりました。それだけに、お客さまからお礼を言われた時はとてもやりがいを感じる仕事でした。(国際学群4年・女子学生)
●2週間、エネルギー関係の研究開発を体験した。時間的制約が厳しい中でいかに業務をこなすかが重要だと感じた。(大学院工学研究科2年・男子学生)
●食品メーカーでのインターンシップだと、お土産としてその企業の商品がもらえてラッキー! 他大学の学生の就活意識や就活状況がわかったのも収穫。グループワークの練習もできた。(法学部4年・女子学生)
●アニメ制作会社でのインターンシップでは、制作の裏側を覗くことができました。(文系学部2年・男子学生)
インターンシップとひと口に言っても、そのプログラムは実にさまざま。場所も、海外だったり、公共施設だったり、工場だったり…。そんな現場で多くの気づきがあったことが、先輩たちの声からも伝わってきたよ。みんなも、比較的時間のあるうちにインターンシップを経験しておくと、就活に臨む際のシゴト観が違ってくるのでは? 先輩たちのインターンシップ体験談は「みんなのインターンシップ★レポ」でも読めるよ! そして『リクナビ』には、多くの企業のインターンシップ情報が載ってるから、ぜひ今すぐチェックしてみて!
文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか