株式会社NTTドコモ 奥野さん(入社4年目・コンシューマビジネス推進部 デジタルコンテンツサービス 書籍ビジネス担当)【先輩たちのワーク&ライフ】

おくの・ありさ●コンシューマビジネス推進部 デジタルコンテンツサービス 書籍ビジネス担当。法政大学キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科卒業。2011年4月入社。Web業界に興味を持ち、大学3年生の夏にIT系企業など2社の長期インターンシップ(各2週間)に参加するなど積極的に情報収集を行う。インターネット関連会社、PR会社を中心に約20社の説明会、約10社の面接を受け、5社から内定を獲得。NTTドコモには「手のひらに明日をのせて」という当時のブランドスローガンにひかれて応募。「商品やサービスの魅力を広く伝えたい」との目標を持って入社。

支店でのプロモーション業務を一手に背負い、先輩にプロモーション戦略に関するイロハをたたき込まれる

もともとはWebプロモーション業務に興味を持っていた奥野さん。しかし、「日本の全人口の約半分が顧客」というNTTドコモのスケール感に魅力を感じ、「ここでプロモーション業務に就けたら」という思いで入社した。

「ドコモには素晴らしいサービスがたくさんあるのに、周りの友人の認知度はまだ低い。これらの魅力を伝え切れていないのはもったいない、多くの皆さんにドコモの魅力あるサービスを伝えて、ご利用いただけるような仕事に就きたいと思いました」

NTTドコモの新入社員は全員、導入研修を経た後にドコモショップでの店舗研修を数カ月経験し、現場目線を身につける。奥野さんは、茨城県にある郊外型店舗「ドコモショップ水戸西店」で研修を行った。担当は、店舗業務全般。窓口での携帯電話販売を中心に、サービス案内を行ったり、バックヤード業務として事務処理や故障端末の修理依頼などあらゆる業務に携わった。

「水戸西店は駐車場が広く立ち寄りやすいため、常にお客さまでにぎわっている店舗なのですが、私が研修でお世話になっていた2011年6月は、東日本大震災の3カ月後。復興支援の一環として、無料で携帯用補助充電器をお渡ししていたこともあって、いつにも増して大混雑状態にありました。一人ひとりのお客さまに対応するだけで一日が終わってしまう状態で、業務はとてもハードでしたね。そんな中、お客さまとコミュニケーションを取ってニーズを聞き出し、最適と思われる端末やサービスをご案内する仕事に、徐々にやりがいを覚えるように。『良いサービスを勧めてくれてありがとう』と感謝の言葉を頂くこともあり、達成感がありましたね。また、店舗には若いスタッフが多く、私よりも年下のスタッフが忙しいながらも笑顔を忘れず、一生懸命働いている姿を見て、とても刺激を受けました」

現場研修を受けた後は、茨城支店の営業部に配属となった。ここでのミッションは、茨城支店の販売計画の達成。販売企画担当としてイベントやキャンペーンを企画・運営するなど、さまざまな施策を考えたり、チラシなどの作成等を手がけた。奥野さんの希望の役割だったが、ここでも業務が多岐にわたり、やりがいのある仕事を体験した。

「2年半の間に、たくさんのイベントやキャンペーンを行いました。新規契約者や買い替え需要が増えるのは、学生が進級したり社会人デビューをする春。そこに合わせて、学生向けのキャンペーンを仕かけたり、高校の近くでチラシを配るなどのプロモーション活動を積極的に行いました。チラシにどんな情報を載せればお客さまの心を動かせるのか、どういったスケジュールを組めば効率よく県内全域にアプローチできるかなど、すべてを一から考えなければなりません。もちろん、学生向けだけでなく、県内の商業施設などでのイベント活動も年間を通じて行うため、日々とても充実していましたね。加えて、とても頼りになるベテランの先輩がいたので、隣で教わりながら一連の業務フローを身につけることができました」

先輩から学んだことは数多いが、中でも心に残っているのは「上辺だけではなく、細かいところまで本質を理解した上で仕事をする」という教え。例えばツール制作を制作会社へ委託した場合、自分が直接携わっていないことであっても、どういう工程で何が行われているのか理解する、など。

「チャレンジしたいことが多いため、細かいことや難しいことはつい委託先の方に任せっぱなしにしたり、深く考えずに発注したりしてしまいがちでしたが、それではこの仕事は務まらないと。自分がやっている仕事には、どんな立場の人がかかわり、それぞれどんな役割を担っているのか、そして各工程にどれぐらいの手間と時間がかかるのか。これらを理解して初めて、自分の仕事の意味が本当に理解できるのだと教えられました。この教えは今でも、私のモットーになっています」

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「dマガジン」販促ミーティングの風景。毎週の契約数や利用率の共有、メルマガやPUSH通知の反応などを振り返り、キャンペーン計画などを話し合う。

魅力的で可能性のあるサービスだからこそ、効果的なプロモーションで一人でも多くの人に知ってほしい

2014年7月、入社4年目で現在所属するコンシューマビジネス推進部に異動。同月より現在まで、「dマガジン」という、雑誌読み放題アプリの販売促進、利用促進を担当している。現在、配信雑誌数は150誌以上に上り、契約者数も200万人を超えたが、奥野さんが配属されたのはサービスがスタートして10日後。まだプロモーション計画も何も決まっていなかったころだったという。サービスも十分に理解し切れていないうちに、プロモーション施策を考えなければならなくなった奥野さんだが、その時に「茨城支店の先輩の教え」が生きたという。

「『dマガジン』の企画や開発担当者など、立ち上げにかかわったメンバーに自主的に話を聞きました。技術に関しては詳しくなかったのですが、プロモーションに携わる以上わからないでは済まされない。一から徹底的に理解したいと思ったんです。『dマガジン』についての理解が深まっただけではなく、立ち上げメンバーの思いや情熱に触れ、あらためて『dマガジン』は本当に魅力的なサービスであり、一人でも多くのお客さまにご利用いただきたいと心から思えるようになりました」

これまでに、キャンペーンの企画やメルマガなどによるプロモーションに携わってきたが、思い出深いのは15年の7月、「dマガジン」1周年記念のキャンペーンに携われたことだ。

「1周年ということで、いつもとは趣向を変えてクイズ形式のキャンペーンを企画したほか、出版各社にお願いして期間限定で各誌の創刊号を配信。後者においては、営業担当者の頑張りもあって80誌もの雑誌にご協力いただくことができ、SNSでも話題になるなど注目を集め、さらに契約者数を増やすことができました」

忙しい毎日ながら、心から「いい」と思えるサービスに携われていることが、とても幸せだという。

「プロモーション活動には波があり、テレビCMの注力時期に合わせて『dマガジン』のWeb広告やPR記事などあらゆる施策を考えます。さまざまな業務が一気に押し寄せるので、ピーク時は多忙を極めますが、『dマガジン』を一人でも多くの方に知っていただくためならば!と力がみなぎって乗り越えられます」

今の目標は、「dマガジン」をたくさんのお客さまにご利用いただくこと。そして、ゆくゆくは大好きなアニメや漫画のサービスを世の中に広げるための販売促進に携わりたいという夢を持つ。

「日本のアニメや漫画は、日本が世界に誇るべきカルチャー。当社には『dアニメストア』というサービスがあります。世界中の人にアニメだけではなく漫画なども当社のサービスを通じて発信できればと思っています。夢が実現した暁には、そのプロモーションを私が担いたい。そのためにも、今の現場を知り尽くし、スキルと経験をさらに積んで、サービスプロモーションのプロになりたいと考えています」

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広告制作会社など、パートナー企業の方々とのやりとりも多い。ジャンル別の特集を組むなど雑誌を横断したコンテンツも多く、社内の出版会社営業担当者との連携も密に取る。

奥野さんのキャリアステップ

STEP1 2011年 導入研修の一環として、店舗業務を経験(入社1年目)

茨城県の「ドコモショップ水戸西店」で数カ月間の店舗研修。ロードサイドの人気店で、「混雑する日は駐車場を待つ車の列ができるほど」の大勢の来店客があった。お客さま対応に追われる中でも、できるだけコミュニケーションを取り、お客さまニーズをつかむ大切さを学ぶ。また、現場のスタッフの皆さんが何を考え、何に苦労し、どんなやりがいを得ているのかを理解するきっかけとなった。

STEP2 2011年 茨城支店営業部に本配属、支店のプロモーション活動に携わる(入社1年目)

支店の販売計画達成のため、イベントやキャンペーンの企画、運営やチラシの作成など、あらゆるプロモーション業務にかかわる。ドコモショップでの忙しさを経験したことから、各ショップがお客さまへのアプローチとして送るメルマガのテンプレートを自ら作成し、現場業務の軽減を図る。メールタイトルにインパクトを持たせる、内容はキャッチーに、重要なものほど上部に配置するなど「読まれる文面」も独学で研究した結果、ほかの支店からテンプレートを提供してほしいと要望を受けたことも。

STEP3 2014年 コンシューマビジネス推進部に異動、「dマガジン」のプロモーションに携わる(入社4年目)

「dマガジン」のサービス開始は2014年6月。当時の配信雑誌数は約70誌だった。奥野さんがかかわるようになったのは、サービス開始の10日後であり、プロモーション計画が白紙の状態。まずはサービスの認知度向上と利用促進がミッションだった。dマガジン全契約者へのメルマガとPUSH通知を担当し、どんな層に、どんな内容のメルマガやPUSH通知を送れば見てもらえるのか? を熟考する日々が続いた。

STEP4 2015年 1周年を迎え、「dマガジン」のさらなる販売促進・利用促進に努める日々(入社5年目)

「dマガジン」の配信雑誌数は150誌、契約者数は1年で200万人を突破した。順調にサービス拡大しているように見えるが、「学生時代の友人に会って今の仕事の話をすると、ドコモユーザーであっても『dマガジン』を知らない人がいまだにいる」ことに課題感を覚えている。さらなるプロモーションの工夫で、一段の認知度向上を図るのが今のミッションと捉えている。

ある日のスケジュール

9:30 出社。メールを確認し、一日のスケジュールを確認する。
10:30 担当内ミーティング。「dマガジン」のプロモーション担当者が集まり、今週の契約数と計画の推移、キャンペーン内容のすり合わせを行う。
12:00 ランチ。毎日、自作のお弁当を持参している。
13:00 パートナー企業との定例ミーティング。特集記事の内容などを決める。
14:30 デスクワーク。PR記事の内容チェックやPUSH通知の文言確認など。
16:00 広告会社と打ち合わせ。Web広告の効果報告や次回の内容の確認などを行う。
17:00 再びデスクワーク。メールのやりとりのほか、キャンペーン企画に関するアイデア整理も。
18:00~19:00ごろ 退社。できるだけ自炊をするようにしている。夜は炭水化物は減らし、野菜料理やスープ類を作ることが多い。

プライベート

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毎年夏休みには海外旅行に出かける(写真右が奥野さん)。2015年8月には、大学時代の友人とスペインのイビサ島とバルセロナ観光を満喫。イビサ島では有名な、泡放出機の泡を浴びながら踊るクラブイベント「泡パーティー」にも参加した。

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茨城支店勤務時代にゴルフを始めた。近くにゴルフ場が多く、支店のメンバーとよくコースを回ったという。写真は、仲良しの同期と2014年6月にゴルフを楽しんだ時(右から2番目が奥野さん)。

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2015年3月、大学3年生の時に参加したインターンシップ仲間の結婚式に参加。2週間、みっちり一緒にビジネスプランなどを練った仲間たちなので、結束力が強く、今も定期的に集まって情報交換している。

取材・文/伊藤理子 撮影/刑部友康

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