<技術開発>ホッカンホールディングス株式会社 シゴトバ&やりがい紹介|前編

飲料など容器の製造、充填、機械製作までを手掛けるホッカンホールディングスのシゴトバ紹介

-基本情報-
【本社所在地】東京都千代田区
【グループ会社本社】北海製罐株式会社(東京都千代田区)、株式会社日本キャンパック(東京都千代田区)、オーエスマシナリー株式会社(群馬県邑楽郡)
【従業員数】1933名(2016年3月現在 グループ計)
【事業内容】容器事業(飲料・食品用空き缶、ペットボトルの製造販売)、充填事業(主に各種飲料の充填)、機械製作事業(各種産業用機械、金型の製造販売)をトータルで提供している。
-ホッカンホールディングスのすごいトコロ-
ホッカンホールディングスの強みは2つある。
1つ目は、3つの事業会社(容器事業:北海製罐(ほっかいせいかん)、充填事業:日本キャンパック、機械製作事業:オーエスマシナリー)を中心に、グループ会社で培ったすべての技術力とノウハウを結集し、お客さまのニーズにきめ細かく応えられる体制を構築していること。
そして2つ目は、事業会社ごとにそれぞれの強みがあること。北海製罐は歴史と伝統がありながら、常にチャレンジ精神を重んじ、素早い意思決定で新しいモノを追い求めている。日本キャンパックは、高度な無菌充填技術が製造の鍵となっている。そしてオーエスマシナリーは、製造機械の設計・製作から生産ライン、工場建設までを一貫して請け負うトータルコーディネート体制で多様な注文に対応している。

ホッカンホールディングスの会社概要・沿革

私たちが普段、よく手にするペットボトル。ペットボトルはお茶やジュース、ミネラルウオーターなどの清涼飲料だけではなく、しょうゆや酒などの調味料、食用オイル、さらにはドレッシングや焼き肉のタレなどのさまざまなものに使用されています。そんな身近なペットボトルを開発・製造(容器事業)だけではなく、中身の充填(充填事業)、さらには充填機械や金型の製造(機械製作事業)まで、トータルで展開しているのが、ホッカンホールディングスです。

ホッカンホールディングスグループは、1921年に北海道小樽市に北海製罐倉庫が創設されたことから始まります。以来、容器事業会社として成長を続け、2005年にホールディングス制に移行しました。
現在、同社グループは3つの事業会社で構成されています。北海製罐は容器のトータルカンパニーとして、食品用缶、飲料用缶、ペットボトルをはじめとするプラスチック容器を製造しています。日本キャンパックが営んでいるのは充填事業。各種飲料の調合から充填、包装、物流までを一貫して受託できる体制を構築。お客さまの仕様に合わせて、正確な風味、色合い、成分の飲料をさまざまな容器、サイズに対応して製造しています。オーエスマシナリーは総合機械メーカーとして、ミクロン単位の精密度が求められる精密金型や飲料容器製造機械の設計および生産、エンジニアリングまでを提供しています。
そしてグループ全体では、環境に優しい製品、新技術の開発、リサイクル活動にも積極的に取り組んでいます。

北海製罐 プラスチック本部 プラスチック技術部のシゴトバ紹介

今回は、容器事業を担う北海製罐 プラスチック本部 プラスチック技術部のシゴトバを紹介します。
プラスチック技術部は、群馬県の南東部に位置する北海製罐千代田工場内に拠点を構えています。千代田工場のある群馬県邑楽(おうら)郡千代田町は、ドラマ『陸王』で話題になった行田市に隣接している水と緑にあふれたのどかな町。千代田工場の周囲は工業団地となっており、さまざまな工場が立ち並んでいます。最寄り駅の東武伊勢崎線川俣駅から車で10分と離れているため、ほとんどの社員が車で通勤しています。

北海製罐 プラスチック本部 プラスチック技術部のシゴトバではどんな仕事をしているの?

北海製罐 プラスチック本部 プラスチック技術部 開発グループ 開発チームの諸田委弘さんがシゴトバを案内してくれました。

プラスチック技術部では、プラスチック容器の新製品・新技術開発を行っています。当部で手掛けているプラスチック容器の代表例が、ペットボトルです。ペットボトルは次のような2段階で、作られていきます。
1. 射出成形機(※1)で、樹脂をプリフォームと呼ばれる試験管状に成形
2. プリフォームをブロー成形機(※2)で空気を吹き込んで膨らませ、ボトルに成形

また、必要に応じて、さらに内容物の保存性を高めるために、ブロー成形工程の後に3段階目としてバリア層製膜機(酸化を防ぐための膜を生成する機械)による内面コーティング工程を加えることもあります。

プラスチック技術部はプラスチック製品の開発・製造における各工程のエキスパート集団で構成されています。
「各担当者が製品形状の設計や使用原料の選定をはじめ、射出成形機やブロー成形機、バリア層製膜機など各種容器製造機械の技術開発、実用化検証、製品性能検査などに従事しています」(諸田さん)
もちろん、環境に良い容器作りにも注力しており、樹脂の容量を減らし、性能はそのままに軽くて薄い容器や、リサイクル材や植物由来材料を使用した環境配慮型容器などの製品も世に送り出しています。

※1 材料となる樹脂を溶かして金型に流し込み、固めて形を作る機械。
※2圧縮した空気をプリフォームに吹き込んで金型に押し当て、冷却・固めてボトルの形に成形する機械。

北海製罐 プラスチック本部 プラスチック技術部 諸田委弘さんのおシゴト紹介


諸田さんが担当しているのは、プラスチック容器の開発。
「プラスチック製品に使用する材料の品質や性能に関する調査分析および、それらにより得られた知見を製品開発へ展開するのが、私の役割です。既存材料の実用化業務だけでなく、さまざまな新規材料を新分野へ応用できないかどうかの研究的業務も行っています」(諸田さん)

4年前より主に担当するようになったのが、飲料用ペットボトルの使用材料選定や新形状製品の立ち上げ、新規材料の性質調査研究。材料を供給していただく化学メーカーと頻繁に協議し、品質維持やさらなる改善策について情報交換を行ったりしています。また、同社の工場の生産ラインで新たに立ち上げた製品がお客さまである飲料メーカーの充填工場で不具合を起こさないかどうかを確認することもあります。
「北は北海道から南は九州まで、日本各地の充填工場へ出向いています」(諸田さん)

ペットボトルとひと言で言っても充填されるものによって、求められる性能が異なるのだそうです。
ペットボトルはごくわずかに酸素を通す性質があります。果汁入りのジュースや、加温販売されるお茶など、酸化しやすい内容物を保護するためのボトルがACTISボトルです。ACTISボトルは、フランスのSIDEL社によって製膜機が開発され、その後、日本市場に合わせたACTIS-LITEとして技術改良を経て、お客さまに採用されています。

「飲み終わったホットのお茶のボトルを見ると、少し茶色がかっているのがわかると思います。この技術が開発されたことで、ホット飲料をペットボトルで提供することができるようになったんですよ」(諸田さん)

飲料用ペットボトルの開発という仕事で大変なことは、「幅広い知見が必要なこと」と諸田さんは言います。材料に詳しいことはもちろん、製品を加工する機械の構造や製品に求められる性能がわからなければ、容器の開発はできません。もちろん充填される内容物についての知識も必要になります。さらに充填工程や流通工程で不具合が出ないように、それらの工程を把握する必要があるからです。

「多くの失敗を重ね、業務に役立つ知見を得てきました。その一方で、これらの苦労を吹き飛ばすやりがいもたくさんあります」(諸田さん)
最も諸田さんがやりがいに感じているのが、製品化にかかわった商品を日常生活で見ることができること。
「自分が開発したペットボトルが小売店に並んでいるのを見たり、電車内でたまたま隣の席に座った人がそのペットボトルを持っていたりするとうれしくなります。家族にも『これ、開発したんだ』と自慢できますしね(笑)。それが魅力です」(諸田さん)

前編では【ホッカンホールディングスグループ 北海製罐】のシゴトバを紹介しました。
後編では諸田さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

次回へ続く

(後編 4月11日更新予定)

取材・文/中村仁美 撮影/平山諭

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