<後編>株式会社クレディセゾン

今回の取材先 株式会社クレディセゾン
クレジットカードをはじめ、さまざまなファイナンス事業を展開している株式会社クレディセゾン。業界に先駆け、「年会費無料カード」「サインレス決済」「永久不滅ポイント」などを生み出し、徹底した顧客志向とイノベーティブなサービスを特徴としている。2018年現在、社員の8割近くを女性が占める。2017年9月にはアルバイトを除く全従業員の正社員化に踏み切り、「挑戦する風土」の醸成に取り組む。
くりはし・のぞみ●カード事業部 営業企画部 プロモーション戦略グループ。栃木県出身。35歳。学習院大学文学部日本語日本文学科卒業。2005年入社。現在、夫と6歳の息子と3人暮らし。

入社6年目に1年間の産休・育休を取得し、職場復帰した栗橋さん。「長く働けるように計画的にキャリアを考えるようになった」と話す、現在の仕事観や業務内容について話をうかがいました。

多忙のあまり記憶がない、職場復帰後の“ワンオペ育児”生活

-1年間の産休・育休を経て職場復帰。仕事観は変わりましたか?

職場復帰後は時短勤務でカードカウンター業務に戻りましたが、当時のことは、忙しさのあまり記憶がありません(笑)。結婚を機に帰京し、産休・育休を取得したのは入社6年目。その間、夫も1カ月間の育休を取得し、「家族3人、石垣島で子育てをしよう」という斬新なアイデアにより、息子が1歳になる直前に3人でコテージ暮らしを経験。唯一無二な子育てライフを経て、職場に戻りました。しかし、夫は名古屋に単身赴任中。一人で保育園の送り迎え、食事、入浴、寝かしつけ、あらゆる家事のすべてを担う、いわゆる“ワンオペ育児”(※)が始まりました。「子育てじゃなくて、孤独な“孤育て”だ」と何度思ったかしれません。夫が帰ってくる週末は、平日の疲れがどっと出て、ひたすら寝ていましたね。

 

そんな中でも仕事を続けられたのは、支社の仲間たちのサポートがあったから。息子が熱を出して仕事を抜けなくてはいけないときも「大丈夫、この業務とこの業務をやっておくから」と先回りして動いてくれるメンバーばかりで、気持ちの面で本当に助けてもらいました。元気なときもそうじゃないときも一緒に目標を追ってきた支社の仲間という、存在の大きさを痛感しました。

 

(※)従業員一人がすべての業務を切り盛りする「ワンオペレーション」が語源。育児・家事のすべてが一人に集中することを指す造語。

 

社内横断プロジェクトで新しい取り組みに携わる

-現在の仕事内容について教えてください。

入社8年目から営業企画部配属となり、ホームページやSNSのデザイン設計や更新業務を担当しています。職場復帰後に社内のジョブエントリー制度(社内公募制度)を利用し、ネット事業に異動したいというオファーを出していたんです。「1対1の顧客対応では自分なりのやり方は見出したので、今後は大勢に向けて発信する業務に挑戦したい」というのが私の思いでした。それをくみ取ってもらったのか、Web関連の業務に異動し、取扱高拡大の目的に向けたカード会員さまへの利用促進、顧客満足度を向上させる役割を任されました。Webの知識がまったくなかったので、わからないことがあれば、同僚や先輩、お取引先さまにもすぐに質問して知識を増やしていきました。そのころには夫の単身赴任も終わりフルタイム勤務に戻すなど、精神的に余裕も出てきましたね。

 

入社11年目には、社内横断プロジェクト「ポイント運用サービス」のメンバーに選ばれました。これは、今まで貯めるだけだったセゾンカードの永久不滅ポイントを、投資信託の価格に合わせて運用(投資を疑似体験)できるという画期的な新サービスです。2016年7月に、企画やコンプライアンス(法務)、システム設計、投資の専門家など各分野からメンバーが集まり、プロジェクトがスタート。半年間でリリースまで進めていきました。私はWeb関連の知識に加え、顧客接点の知見があるという点で選ばれましたので、お客さまにとってわかりやすく使いやすいサイト設計・デザインを提案する責任があります。プロジェクトメンバーからさまざまな要望が飛び交う中、何ができて何ができないか、サイトに入れるべき情報と捨てるべき情報は何かを整理していきました。

 

リリースから1年足らずで、約8万人(2017年12月時点)が利用する投資商品としては異例のスピードで拡大し続けるヒットサービスとなり、「投資」という難しいイメージを持たれがちなサービスを、シンプルでわかりやすく伝えられたかなと思っています。

 

このプロジェクトでも、通常業務のホームページやSNS更新業務においても、支社時代の接客経験は非常に役立っています。接客では「この質問をするということは、こんなことに困っているのかな」など、お客さまのニーズを想像しながら選択肢を狭めていきます。サイト設計でも同じように、お客さまが何を求めてサイトを訪れるのかを想像した上で、どこにどんな情報があると手間が少なく目的に行きつけるのかを考えます。やはり、対面でお客さまと接した経験は、財産であり強みだなと実感しますね。

 

長く働くために戦略的なキャリアを描くようになった

-今後実現したいことや、理想とする働き方はありますか?

まずは、Web系の知識をつけて仕事の幅を広げられるように、資格取得に向けて勉強中です。ゆくゆくはマネジメントや経営にも携わりたいですね。

 

子どもが生まれてから「長く働くために、若いうちにどういう経験をしておくべきか」をよく考えるようになりました。自分の時間をすべて仕事に費やせないからこそ、年次が上がることで必要とされる能力は何か、身につけるべきことは何かを逆算して戦略的に動くようになったんです。子どもが小学校に入ったら、学校からの帰宅時間などを考え、時短勤務を取りなおすことも考えています。上司にも「子どもが小学生になるまでは、時間の制約を気にせず仕事がしたいです」と伝え、仕事を任せてくれるようにお願いしました。私を信じて期待を寄せてくれる上司や職場環境に感謝しつつ、どんな働き方をしたいのか、計画的に考えることの大切さを感じています。

 

2017年秋に家族3人で京都旅行へ。2カ月に1度は家族旅行をするほど旅好き。一方で夫と息子2人きりで“父子旅”と称して行く海外旅行もすでに4度目!

 

ある一日のスケジュール

タイムスケジュール_v1_01

家事は、夫が料理、栗橋さんはそれ以外を担当。「一般的な男女が逆転している!?」と思うほど、家事・育児に協力的な夫。「働くことを理解し尊重してくれる夫選びが大事」と笑う。

 

取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

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