富士通株式会社 長谷部さん(入社15年目・社会インフラビジネスグループ 第三システム事業本部 第二システム事業部)|前編【先輩たちのワーク&ライフ】

今回の取材先 富士通株式会社
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)分野において、最先端かつ高性能のテクノロジーを持つ富士通グループ。品質の高いプロダクト、電子デバイスなどを活用した各種サービス(通信システム、情報処理システムなど)を提供しています。
はせべ・みな●社会インフラビジネスグループ 第三システム事業本部 第二システム事業部。福岡県出身。36歳。大阪外国語大学(現・大阪大学)外国語学部国際文化学科卒業。2004年入社。現在、夫と5歳の息子、2歳の娘と4人暮らし。写真は、社内メンバーと業務について打ち合わせをしている様子。

官公庁向けの大規模システム開発、保守業務を担当している長谷部さん。入社を決めたモノづくりへの思いや、ターニングポイントとなった仕事について、話をうかがいました。

設計した通りに動く、モノづくりの面白さを知った大学時代

-就職活動時、大切にしていた企業選びの軸はありましたか?

大学1年のときに受けたプログラミングの授業でモノづくりの面白さを知り、IT業界に進みたいと思うようになりました。特に大きなきっかけは、所属していたテニスサークルのホームページを自らの手で作り上げたこと。授業で習った程度の知識しかなかったので、独学でプログラミングについて勉強しながら作ったものが実際に稼働し、友人たちが喜んで使ってくれる。そのうれしさを仕事でも味わいたいと思ったんです。

大学3年の夏には、富士通の2週間のインターンシップに参加し、開発部門の社員の方の業務をサポートしながら、仕事のイメージを具体的にしていきました。富士通は、官公庁から民間企業まで幅広いお客さまと大規模な案件を多く進めており、SE(システムエンジニア)として経験できる業務の範囲が広いことが、入社の決め手になりました。

2年目に全国のお客さま先を回り、エンドユーザーの声に触れた

-入社後の仕事内容を教えてください。

入社後、3カ月の研修期間を経て、7月に官公庁システム事業本部(現・第三システム事業本部)に配属されました。富士通のSEは、受注先のプロジェクト全体の指揮をとるPM(プロジェクトマネージャー)(※)を目指してキャリアを積む人が多いですが、最初の1~2年は「モノづくり(プログラム開発)をしっかり学ぶ期間」とされています。そこで、1年目は、官公庁さま向けの情報検索システムの開発プロジェクトに携わり、開発業務を担当。開発のプロであるパートナー企業の先輩からプログラミングの基本を学びながら、1年かけてシステムの設計、開発、テスト、リリースまで一通り経験。学ぶべきことが多く、当時私が携わったのはシステム開発のごく一部でしたが、「設計した通りに動く」という面白さに夢中になりました。

2年目には、その新しいシステムの導入を全国のお客さま先で提案する業務を担当。それまで先輩の指示のもと動いていたところから一人で全国を回るようになり、自分で考え行動する力を鍛えられました。導入が決まると、システム導入を行う作業員さんを指示し、リリース当日も立ち会います。自分が携わったシステムが実際に導入され、システム利用者の方々が、必要とする情報を集めていく。エンドユーザー(商品・サービスを実際に使う人)であるみなさんから「この使い方を教えて」と相談されたり、「検索しやすくなったね」と声をかけられたりと、やってきたことが具体的に役立っていると実感してうれしくなりました。

(※)システム開発の責任者として、プロジェクトの企画、開発からリリースまでの予算や工数の決定、人員計画の策定など、遂行のためにあらゆる準備・調達を行う。

プロジェクトを指揮する立場になり、密な情報共有の大切さを知った

-キャリアのターニングポイントとなった出来事は何ですか?

全国のお客さま先にシステムを導入した後、入社3年目に保守対応のリーダーとして約20人の保守メンバーをまとめた経験です。パートナー企業の保守運用のプロフェッショナルのみなさんはほとんどが年上のベテラン。経験の浅い私が指示を出すなんて…という引け目を感じることが多く、最初は戸惑いが大きかったです。でも、全国のお客さまからは「朝からシステムが立ち上がらない」などさまざまなトラブル対応の要望が入ってきます。私がリーダーとしてできることは、現場で何が起きているかを正確に理解し、保守担当にすばやく共有すること。詳細な情報伝達と迅速な状況把握を徹底したことで、実際に保守運用作業を行うメンバーもやるべきことがすぐわかるようになり、チームが一丸となってトラブルに対応できる場面が増えました。

入社4年目からは、4年間かけて、私が担当していた情報検索システムも含め、全国のお客さま先へ導入しているシステムを統合・刷新する大規模システムの開発に携わりました。私は情報検索システム部分のPMとして、設計、開発、テスト、リリースまでの全体の進行管理を担当。それまで全国で統一されていなかったシステムを一つにまとめ、より幅広い情報を検索できる仕組みを作ることになりました。全国の仕様が異なるシステムを統合し、また、他の関連システムとの整合性をとるための関係者との調整作業はより煩雑に…。毎日、お客さまやプロジェクトメンバーとやりとりをしながら、実際にリリースしてシステムが無事動いたときの喜びは、とても大きかったですね。

3年目の保守業務も、4~7年目の大規模システムの開発も、私にはわからない専門領域がたくさんありました。わからないことはすぐに聞きに行き、細かな情報もすぐに共有するという姿勢で取り組んだことで、プロジェクトを前に進めることができたと思っています。

長谷部さんの入社後のキャリアグラフ

これまでご紹介した長谷部さんの社会人1年目からのキャリア、現在に至るまでのプライベートにおける「心の充実度」の変化を、ご自身にグラフにしていただきました。

2年目には一人で外回り、3年目にはチームリーダーなど、若いうちからどんどん仕事を任せる社風。「自分でやるしかない」という環境が成長につながった。

後編では、産休・育休を経た現在の働き方について話をうかがいます。

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→次回へ続く

(後編 3月16日更新予定)

取材・文/田中瑠子 撮影/鈴木慶子

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