
志望業界:人材、IT、商社、金融 説明会参加:28社(うち合同企業説明会2回) 先輩訪問:0人 (留学していたため、実施する時間がなかった) エントリーシート提出:16社 面接:9社 内定:3社(人材1社、IT1社、損害保険1社) 活動費用:約7万円(交通費3万円、洋服代1万円、書籍代5000 円、外食費 5000円、証明写真2万円) 東京での面接は企業に負担してもらったので、交通費は大阪への移動のみ。写真は撮影スタジオできちんと撮ってもらおうと思い、お金をかけた。それ以外は、短期間の就活だったのであまり費用はかからなかった。
留学で就活を1年先延ばし。留学先でできることから始め、帰国後すぐに活動を本格スタート
大学3年の終わりに、合同企業説明会に参加するなど就活を始めました。ただ、このまま就活を進めるか、1年延期して留学するか悩み、興味のあった観光業について学べるノルウェーの大学に留学することにしたんです。
帰国は、2度目の大学4年の5月。帰国してからでは出遅れると思い、Skypeを活用した就職エージェントの方に相談し、自己分析や企業研究などのアドバイスをもらっていたんです。帰国前の3・4月には、留学先からプレエントリーをしたり、自分の強み・弱みを分析したり、適性検査の準備などを始めていました。
5月上旬に帰国し、本格的に就活を始めました。観光業界志望でしたが、大学の友人の意見を参考にしたところ、地元の金融機関を志望する人が多く、私も漠然と「金融がよいのかな」と思いながら合同企業説明会に参加。ITや流通、人材、アミューズメントなど、業界を決めずにさまざまな企業の話を聞きました。企業研究を進めながら自分のやりたいことを考え、「仕事を通じて日本の企業を活性化させ、それによって世界を活性化させたい」と思ったんです。いろいろな企業を見ながら、事業や仕事内容、人事や社員の方の雰囲気が求めるものとは違うと、自分に合わない企業もわかるようになりました。
面接選考に残った企業を行きたいと思う順にランキングをつけた
面接に進んだのは、9社。その時点で、事業内容や仕事内容、説明会での雰囲気などの情報を基に、行きたい企業をランキングにしてみたんです。現在の内定先は、説明会や面接でお会いした方がとても和やかで、話しやすい方が多いこと、さらに保険は社会に不可欠なものであること、また外資系なので希望すれば海外での勤務も可能などの理由から、一番行きたい会社でした。6月中旬にIT企業、下旬には人材会社からも内々定をもらいましたが、第1志望の現在の内定先の結果が出るまで返事を先延ばしていただきました。
その後受けた現在の内定先の面接は、他社と違い、雑談をしているような和やかな雰囲気で臨むことができました。面接担当者との会話もはずみ、やはりこの会社が自分に合っていると感じ、6月末に内々定をもらって就活を終えました。
現在の内定先は、配属される部署にもよりますが、身につけた語学力を生かせますし、海外の支社と連携して企業進出に携われるチャンスもある点を魅力に感じました。就活を終えた今も、将来仕事で生かすことができればと思って英語の勉強を続けています。自分のやりたいことがかなう会社を選んでよかったと思っています。
就職活動で大変だったこと、学んだこと
帰国前に企業研究を始めましたが、もっと早く始めてもよかったと思いました。短期間での活動で時間的な制約もあり、アプローチできた企業は少なかったと思います。もっと企業を知ることでやりたいと思うことが広がったかもしれません。
ただ就活を通じて、自分では気づかない自分の特徴を知ることができました。私は人の前に立って物事を主導していくタイプ。ですが、指示するだけでなく自らが率先して苦しいこともできるストイックさを持ち合わせていると、ある企業の面接担当者に言われたんです。そんなふうに見られるんだと発見できたことが自己分析として役に立ちました。
就活スケジュール
合同企業説明会に参加
就活を進めるか留学して1年後に就活をするか悩む。ひとまず合同企業説明会に参加したが、留学することを決断。就活をやめ、大学4年8月からノルウェーに留学する。
留学先で自己分析や企業研究を始める
帰国してから就活を始めていては出遅れると思い、留学中に自己分析や企業研究を行う。3月には、留学先からプレエントリーも行った。
留学先から帰国し就活開始
2度目の大学4年。ノルウェーから帰国後、面接に応募。すぐに面接選考が始まった。
3社から内々定をもらう
中旬にIT企業、下旬に人材会社からも内々定をもらったが、保留。2度の面接を経て、現在の内定先から内々定をもらい、就活を終了する。
取材・文/森下裕美子 撮影/嶋並ひろみ