先輩たちに聞きました。就活準備、十分にできた?

就活本番前に、十分に準備できたと思いますか?

今年、就活を経験した大学4年生・大学院2年生に、就活本番前に、十分に準備できたかどうかを尋ねたところ、「はい」と答えたのは約3人に1人にとどまり、残りの約3人に2人は、十分に準備できなかったと考えていることがわかった。

属性別に見ると、文系と理系の間には有意な違いが見られなかったが、「はい」と答えた大学4年生が30.0%なのに対して、大学院2年生は42.6%と大きな差が開き、大学院生の方が、十分な準備ができている傾向があることがわかった。

 就活開始前にやっておけばよかったと後悔していることは何ですか?(複数回答)

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次に、就活開始前にやっておけばよかったと後悔していることについて尋ねたところ、一番多かったのが「自己分析」で約半数。次いで「業界・企業研究」が4割台で続き、「インターシップ参加」も3割を超えた。「その他」では、「筆記試験対策」「面接練習」といった答えが複数見られた。

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インターンシップに参加して、どんな仕事がしたいのか深く考えるきっかけを作るべきだった。そのせいで、志望動機が弱いままになったと思う。(大学院農学研究科)

業界研究をもっと早くから始めるべきだった。業界に対する視野が狭く、説明会などが始まってから研究を始めたため、あまり多くの企業と接触できなかった。もう少し早ければ、より多くの企業の説明会に参加できたかもしれない。(大学院創造理工学研究科)

もっと早くOB・OG訪問を始めればよかった。志望動機に厳しく突っ込んでもらったおかげで自己分析のヒントが見つかったし、企業の裏話や就活ノウハウも教えてもらえたから、もっと早ければ、さらに早い段階から内定が出たと思う。(教養学部)

自己分析をちゃんとしていなかったので、自分が何をしたいのかよくわからないまま就活を始めることになってしまいました。(法学部)

筆記試験の準備だけでも、先に進めておけばよかった。筆記試験で落とされ、面接に進めなかった会社が多数に上ってしまった。(大学院機械科学研究科)

面接や論文の練習はいくらしても不安になるもの。もう少し早くから始めておけばよかったと思う。(医学部)

インターンシップに参加していれば、もっと企業のリアルな部分について知ることができたと悔やんでいます。(経営学部)

就活解禁以降、すぐにエントリーシートや履歴書が必要だったのに、何も準備をしておらず、その時点でパニックになってしまった。(文学部)

OB・OG訪問をもっと早く始めて、就活の効率的な方法や迷ったときの対処法を聞いておけばよかったと思うことがあります。(大学院情報工学府)

エントリーシートの自己PRを書くのに非常に時間がかかってしまい、あらかじめ自己分析をして自分についてまとめておけばよかったと思ったから。(大学院農学研究科)

もっと早く、どんな業界や職種があるか調べればよかった。そうすれば、合同企業説明会に参加したときに、どの企業の話を聞きに行けばいいか迷わずに、会場で時間を無駄にすることもなかったと思う。(教育学部)

もっと早くOB・OG訪問をして、企業が一般には公表しないような生々しい情報も仕入れていれば、より自分に合うかどうかの判断ができたかもしれないから。(経済学部)

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なんと、約3人に2人の先輩は、就活準備が十分ではなかったと感じているんだね。2016年卒業予定の先輩たちは、就活スケジュールがその前の年よりも3カ月繰り下げになったこともあって、スケジュールを立てるのが難しかったんじゃないかな。今後も、就活のスケジュールに変更があるかもしれないから、今から無理なくできることがあれば始めてみるのもいいかも。自分が得意なことや好きなことを分析してみたり、世の中には、どんな業種や企業、仕事があるのかといったことを意識するだけなら、今から身構えずにスタートできそうだよ。

文/日笠由紀 イラスト/中根ゆたか

記事作成日:2015年9月3日 記事更新日:2024年2月27日

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