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掲載日:2012年8月23日

内定者インタビュー
商社編

総合商社内定
学生時代の活動を通じ、商社を第1志望に。
先輩訪問での助言で志望動機を精査できた
立命館大学 国際関係学部 国際関係学科 4年
深田美咲さん
就活データ
志望業界:
専門商社、メーカー
説明会参加:
30社
先輩訪問:
15人
エントリーシート提出:
30社
面接:
11社
内定:
1社(総合商社)
活動費用:
約14万円(交通費6万5000円、書籍費1万円、スーツ8000円、コート2万5000円、靴4000円、シャツ4枚8000円、証明写真1万円、ストッキング、郵送費など雑費1万円)。費用を抑えるため、スーツは量販店で安いものを選んだ。東京への往復には、夜行バスを活用。宿泊費も、兄や親戚の家に泊まらせてもらうことで、出費を抑えた。

ボランティアや学生団体での活動を通じ、やりたい仕事が明確に

もともと貧困などの国際問題に興味があり、国際関係学部を選択。大学に入学してから、学外のボランティア団体に参加しました。1年の夏休みには、マレーシアの貧しい農村で住居を建築するというワークキャンプへ。その時に、「滞在費や渡航費用などを自ら負担し、長期間の奉仕を行うボランティアは、社会人になれば続けられない」と思ったんです。さらに、「貧しい国だから、援助しに行く」という視点でしかその国を見ていなかったことにも気づき、東南アジアの国々の実態をきちんと知りたいという気持ちが強くなりました。

そこで、2年の春休みに約1カ月間、東南アジアへ。最後に訪れたカンボジアで、地雷の被害者に義足を提供しているNGO団体に出合いました。「地雷被害に対する世界中からの支援や募金には波があり、支援がない時にはまったくないこともある。自分たちのNGOも、深刻な資金難」と聞き、「日本で何ができるかを考え、必ず協力する」と伝えて帰国。自分にできることを考えた結果、チャリティのフットサル大会を開催し、収益金を援助に当てるという学生団体を立ち上げることにしました。2年の9月に第1回大会を開催。200人もの方が参加し、収益金約20万円を集めることができました。

その収益金をカンボジアへ届けに行った時に、NGOの方から「地雷事故の被害者に義足の提供や支援をしても、彼らが就職できることは、ほとんどない。本当の意味で、社会復帰できないことが多い」とも聞きました。しかし、日本の企業が現地に工場を作れば雇用が増え、彼らが仕事を得る可能性も出てきます。また、発電所や道路などインフラを整備することで、生活が少しずつ向上している現実も実感。そこで、途上国の発展につながるインフラ整備、雇用創出に携わる仕事がしたいと思ったんです。

そんなとき、商社に勤める知人から、日本の商社が途上国での水処理プラントの建設や交通インフラの整備事業に携わっていることを聞きました。まさに、希望する途上国のインフラ整備の仕事だったので、商社の仕事にとても興味を持ったんです。NGOやJICA(国際協力機構)、外務省など直接的に社会貢献できる仕事も考えましたが、東日本大震災の後、「途上国だけではなく、日本の復興にも役立つ仕事をしたい」という思いが強くなったので、日本の企業を志望。商社で大型プラントやインフラ整備などの仕事に携わることで、途上国の発展にも寄与できる総合商社を第1志望と決めました。

ただ、商社で仕事をするには、語学力が必須。そこで、3年後期から1年休学して、語学研修へ。最初の半年はアメリカへ行き、語学学校でみっちりと英語を勉強し、TOEIC(R)Testのスコアは870点を獲得。後半は、ほかの語学を勉強しようと、メキシコとグアテマラでスペイン語を学びました。

8月中旬に帰国し、3年後期から大学に復学。11月に行われるゼミの研究発表会に向け、プレゼン準備で忙しく、就活を始めたかったのですが、時間的に難しく、出遅れてしまいました。周りにはすでに、就活を始めている人もいたので、あせりを感じましたね。

先輩訪問での指摘やアドバイスを、就活に生かすことができた

就活を始めたのは、3年12月から。まずは、Webエントリーで第1志望の総合商社に応募。また、大学で開催された就職説明会にも参加し、総合商社2社の説明を聞きました。

そんなとき、兄から「総合商社は数が限られているのに、落ちたらどうするんだ」と指摘され、インフラ事業を扱う電機メーカーや重工メーカーなどにも視野を広げました。さらに、「先輩訪問をして、業界のことを学んだ方がいい」ともアドバイスされ、先輩社員の訪問に力を入れることに。商社に勤めている知人に紹介してもらい、1月下旬に5日間、東京で総合商社や専門商社、建設機械メーカーに勤める8人の方に会いました。

先輩訪問で聞いたのは、主に仕事の内容。ホームページではわからない、実際の仕事を知りたくて、いろいろと質問をしました。ただ、その際に「今ごろ、そんなことを聞いていては遅い」と叱られたり、「君の良さは、1時間じっくり話したら伝わるけれど、5分の面接では伝わりにくい。もっとアピールの仕方を工夫しないと」と注意されたことも。また、「関東では、もっと動きが早いよ」「3月にはエントリーシートの提出だから内容をチェックしてほしいと言って、すでに持参している人もいるよ」など、現状も教えてもらいました。厳しい言葉も多かったのですが、真剣に私を応援してくれていると感じ、頑張ろうと決意を新たにしました。

2月になると、商社やメーカー約30社の個社説明会がスタート。2月下旬には、再び、先輩訪問のために東京へ。前回、お会いした方に別の社員の方を紹介していただき、総合商社や機械メーカーに勤める7人の方にお会いしました。今回も、「志望動機がわかりにくい」という指摘を受けたんです。それまでは、ボランティアやチャリティ活動を行ったことやその時の思いをただ羅列しただけ。それでは、商社で働きたいというアピールにはつながらないと反省し、筋道を立てまとめ直すことにしました。具体的には、ボランティアやチャリティ活動を通じ、東南アジアのインフラ整備や雇用創出の必要性を痛感。そんな意義のある仕事ができると思い、商社を志望したという、説得力のある志望動機へと変えました。

志望動機をじっくり考え直したことで、エントリーシートは自信を持って書くことができました。商社、メーカーの30社に提出。書き方としては、論理的に書くこと、一貫性を持たせること、結論を最初に書くことの3つに注意しました。さらに、第1志望の総合商社のエントリーシートは、友人と兄に見てもらい、さらに先輩訪問でお会いした商社の方にもチェックしてもらい仕上げ。1社書き上げるのに、3〜5日をかけました。

ところが、面接に進めたのは11社だけ。というのも、商社は数学や英語、国語などの筆記試験を行う場合が多いんです。私は数学が苦手で、対策として問題集9冊も勉強したのですが、最後まで苦手意識が消えませんでした。エントリーシートと筆記試験の総合判断をする企業が多かったようで、結果、面接に進んだのは総合商社3社、専門商社2社、メーカー6社でした。

面接では、自分の思いや時事問題についての意見を聞かれることが多々ありました。「なぜ、休学したのか」「なぜ、カンボジアへ行ったのか」「東大の秋入学についてどう思うか」などの質問に対し、自分の言葉で、ストレートに話すよう心がけました。結果、総合商社1社だけ1次面接で落ちましたが、ほかはすべて順調。そして、4月中旬に、海外でのインフラ整備事業を扱っている総合商社で内々定をもらい、ここで働こうと決めました。

就活を振り返って思うのは、先輩訪問はとても重要だということ。自分では気づかない弱点をたくさんアドバイスしてもらえます。また、他人に負けない経験や強みを作っておくことも大切だと思いました。すべての企業で聞かれたのは「学生時代に頑張ったこと」。たとえ特別なことをしていなくても、自己分析を行って「自分が頑張ったことはこれだ」と言えるよう、準備しておくべきだと思います。

低学年のときに注力していたことは?

2年生の時、カンボジアの地雷被害へのチャリティを目的とした学生団体を立ち上げました。そして2年9月にチャリティフットサル大会を開催。地雷被害の写真を展示し、ジャーナリストを呼んで講演会を開くなど、参加者にも地雷被害について知ってもらうよう工夫。その後この大会は、約200人参加の大規模なものを含めて6回開催。エントリーシートや面接では、このような社会貢献への情熱や企画を形にする行動力を、自己アピールとして伝えました。また、1年間の休学から復学した3年後期には、学部内ゼミナール大会に参加。7人のチームで資料作成やプレゼン準備を行い、パレスチナの国連加盟問題を題材にニュースの見方を解説、40チーム中1位を獲得。この時の努力についても、面接でアピールしました。

■就活スケジュール

大学3年9月〜
語学留学のために1年休学

商社など、海外で活躍できる仕事を希望。そこで、語学習得のために3年後期から1年間休学。半年間、アメリカへ留学し英語を勉強。その後、メキシコとグアテマラでスペイン語を学ぶ。

大学3年12月
Webからエントリー
大学での就職説明会にも参加

1年間の語学留学を経て、大学3年9月から復学。11月に行われるゼミ発表会の準備が忙しく、就活を始められず、12月にようやく商社にエントリー。また、学内で行われた企業説明会に参加。

大学3年1月
先輩訪問も行う

第1志望を商社に、第2志望を総合機械・重工メーカーに、個社説明会に参加。並行して、東京で商社に勤めている知人から、商社の同僚やメーカーで働く方を紹介してもらい、先輩訪問を行う。

大学3年2月
個社説明会がピーク。
再び東京で先輩訪問

商社とメーカーの個社説明会に、ほぼ毎日参加。下旬には、先輩訪問のために4日間、東京に滞在。

大学3年3月
エントリーシート提出と
筆記試験が重なるハードな日々

エントリーシート提出と商社の筆記試験が重なり、多忙な日々。エントリーシートは30社に提出したが、総合商社3社、専門商社2社、メーカー6社の11社しか面接に進めなかった。

大学4年4月
面接が一気にスタート
志望企業で内々定をもらう

総合商社、専門商社、メーカーで面接がスタート。4月中旬に、第1志望の総合商社で内々定をもらい、就活を終了する。

■就活ファッション

就活ファッション

就活スーツは、黒を着た時に顔色が悪く見えたので、表情が明るく見える紺のストライプを選択。靴は、姿勢がきれいに見える4pヒールを選んだ。カバンは、1年前に就活をしていた友人からもらった、A4サイズの黒のレザーのものを使用した。

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取材・文/森下裕美子 撮影/村田一豊 デザイン/大島希美

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