【ドイツ編】学生時代は専攻科目を真剣に勉強しよう

Reported by YK
ドイツのベルリンにあるIT企業のIoT(アイ・オー・ティー)(※)スタートアップ(新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長と利益を得ようとする一時的な集合体)にソフトウェアエンジニアのトレイニー(研修生)として参画中。(※Internet of Thingsの略。PCなどの従来機器以外の「モノ」にインターネットを接続し、相互通信を行う技術)

日本のアニメの吹き替えバージョンが貴重な語学教材に

こんにちは。YKです。今回は、海外で仕事をすることで得られた収穫や、学生時代にしておくべきことについてお話しします。

 

実は、私は海外での勤務を希望したことはありません。たまたまそういう機会が突然巡ってきたため、事前には何も用意ができませんでした。TOEIC(R)テストに至っては、そもそも受けたことがなく、正直言って、赴任前は海外駐在員として平均以下の英語力でしたね。

 

そこで、こちらに赴任してから、現地の語学学校に週2回、通うようにしています。学校がある日は16時に仕事を終わらせて、英会話のコースを1時間半。いわゆる「small talk」(世間話)のみで、ビジネス英会話の類ではありませんが、とにかく楽しく会話することに重点が置かれています。

 

加えて、自宅でも海外ドラマや動画を見るなどして、英語力を鍛えています。海外ドラマは、初めのころは字幕ありで見ていましたが、最近は字幕なしでもわかるようになってきました。また、日本のアニメの英語吹き替えバージョンも、とっつきやすくて良い教材になりましたね。こうした学習の仕方は、今までほとんど経験したことがなく、最初は四苦八苦していましたが、今になってみると、赴任前に比べて自分ではっきりわかるくらい英語力がアップしたと思います。

 

なお、私の場合、赴任期間が短いこともあり、ドイツ語は一切勉強していません。実際、ベルリンでは、レストランでも英語で普通にオーダーができたりして、ドイツ語を使わずに英語だけで暮らすことも可能だからです。ただ、銀行で口座を開設しようとする場合などは、英語ができる行員をリザーブしなければならなかったりして、相応の手間がかかります。ここで一定期間以上暮らすには、やはりドイツ語を学習する必要があるだろうと思います。

 

スタートアップで会社ができ上がるプロセスを体験

スタートアップの中でも、特に私が参画しているプロジェクトでは、かかわっている人数が限られているため、エンジニアは比較的広い領域を1人で担当しなければなりません。もちろん、エンジニアはそれぞれがスペシャリストであるべきであり、1人で広い範囲をカバーすることによって、とても多くのことを学ぶことができるでしょう。同時に、自分に与えられた裁量もとても大きいと感じます。一定の枠はありますが、基本的に自分の仕事量は自分で決めて、上司には申告をするのみ。当然、仕事量も責任も相当なものになります。その上、すべてのコミュニケーションを英語で行わなければなりませんから、何をしたいのか、何ができるのか、を明確に伝えることが常に求められます。

 

スタートアップを経験したことでわかったのは、すでにでき上がっている会社では当然のようにそろっているものが、スタートアップでは、ゼロから積み上げなければならないということ。そういったものをそろえながらでき上がっていくプロセスを目の当たりにすることで、「会社ってこういうふうにできるんだ」という醍醐味(だいごみ)を体感することができました。会社の制度などについては正直あまり新鮮味を感じませんでしたが、その代わり、「一人ひとりに裁量を持たせれば、少人数でもこれだけのパフォーマンスをあげられる」ということを身をもって知ることができました。この経験は、日本に持ち帰ってからも、日本の職場でも実践することができそうです。

 

大学生・大学院生の皆さんにアドバイスするとすれば、学生のうちは、やはり勉強をした方がいいと言いたいですね。つまり、専攻している学問をきちんと深めるべきだと思います。もちろん、就活、アルバイトやボランティア、旅行なども有意義だと思いますが、就活に多大な時間を取られるのは実にもったいないし、個人的には、「学生時代にいろいろやりました」よりも一つのことに打ち込んだ経験のある学生の方が、見どころがある気がします。学生の本分である専門の勉強を決して軽視しないことをお勧めします。

 

 

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典型的なドイツ料理。ベルリンには、ミートボールにホワイトソースがかかった「ケーニヒスブロガー・クロプセ」(王様の山の団子)と呼ばれる名物料理もある。

 

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和食レストランが充実しつつあるベルリンでは、餃子と日本のビールで一杯やることも可能。

 

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ベルリンにあるホロコースト記念碑。正式には「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」と言い、ベルリンのブランデンブルク門の南に設けられている。

 

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ドイツにあるトルコ料理店の料理。左はブルガー小麦、右は豆のスープ、後ろの四角いケーキはライスプリン。ブルガー小麦は、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富でヘルシーな食材だ。

 

構成/日笠由紀

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