【エジプト編】人情が通じる国エジプト

Reported by 牛くん
エジプトのカイロにある日系商社の現地事務所に勤務。現地では、赴任後に始めたゴルフや、駐在員仲間とのソフトボールがオフの楽しみ。ソフトボール仲間との飲み会も大事なリフレッシュの時間に。

金曜日の朝だけ道路が空いている

こんにちは。牛くんです。今回は、カイロでの私の生活についてお話しします。

エジプトでの住まいは、赴任前の出張時に、複数の物件を不動産会社を介して見学し、赴任直後に決めました。家賃は全額会社負担で、その金額の範囲内で物件を探しました。こちらで言う「フラット」、日本で言えばマンションのような集合住宅ですが、サービスアパートメントのようなサービスはついていません。掃除などは外国人のメイドを雇ってやってもらっています。

会社には、運転手付きの会社の車で通勤しています。車なら20分ほどの距離ですが、朝のラッシュ時は45分、ひどいときは1時間ほどかかってしまうことも。ただし、イスラム教徒が礼拝に出かける金曜日の朝は、道路はとても空いています。彼らは、近所のモスクに歩いて礼拝に行くので、車を使わないからです。

普段の夕食は、自炊しています。ご飯を炊いて、あとはカレーや親子丼などのレトルト食品を温め、付け合わせに生野菜とワカメのサラダを作ったりしています。ただ、平日は会食、週末はだいたい飲み会が入るので、外食も多いですね。

実は、カイロには和食材を扱う店がありません。海外から取り寄せない限り、和食材は手に入らないのです。唯一、外国人が行く食材店に、醤油や海苔、うどん、そばなどが置いてありますが、それだけではあまり役に立ちません。当社には、年4回、商品代は自己負担、輸送費は会社負担で和食材が取り寄せられる「送付制度」があるので、カップラーメンやレトルト食品、ワカメなどの乾物、栄養補助食品などを取り寄せています。日本からの取り寄せなので、価格は日本で買うのと同じ。ずいぶん助かっています。

日本人に対するリスペクトがある

エジプトは旅行天国です。国内には、古代エジプト文明を含む著名な遺跡が多く存在し、歴史や古代遺跡好きにはたまりません。古代遺跡を回るナイルクルーズなども楽しいです。紅海沿いのリゾート地も魅力的で、ヨーロッパのリゾート地のような洗練されたリゾート施設が完備されています。特に有名なのはシャルム・エル・シェイクで、ここはダイビングのメッカとされています。ダイビング免許を持っていないので、私自身は潜ったことはありませんが、家族と一緒に幾度か旅行へ行きました。ヨーロッパから多くの直行便が行き来するほど人気のリゾート地です。

海外に目を転じると、イタリアが地中海を挟んで目と鼻の先にあり、イタリアやスペインには2~3時間のフライトで行けます。ローマなら2時間ちょっとです。日本の国内旅行に近い感覚で、エジプトとは別世界を訪れることができるので、「普段は、物価の安いエジプトで旅費をためて、連休を利用したヨーロッパ旅行でリフレッシュする」というのが、駐在員家族の一番の楽しみになっているようです。私も、イタリア、スペイン、フランス、イギリス、トルコ、ギリシャ、ベルギー、ドイツ等々、多くの国々を訪れました。

エジプトには、駐在になる前からも出張などで訪れてなじみがありましたが、私はそのころから一貫して“エジプト好き”だと自信を持って断言できます。その理由として、エジプトの人々には、日本人の謙虚な人柄に対するリスペクトがあり、エジプトという国にもともと日本人を尊敬してくれる土壌があることが挙げられます。こちらが心を尽くせば、それにしっかりと応えてくれるなど、人情が通じる国なのです。ナイル川という大自然に恵まれていて、自然との調和が国の成り立ちのベースにあり、恵まれた環境に対する感謝が社会全体に根づいているせいかもしれません。加えて、前回にも触れたように、お酒が飲めること、スポーツが楽しめること、ヨーロッパに行きやすいことなども、エジプトが暮らしやすい国である理由の一つですね。

次回は、エジプト駐在で得たものについてお話しします。

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自宅室内の様子。2DKで100平方メートルと、かなりゆとりのある間取りだ。

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毎朝の渋滞。2車線のはずなのに、なぜか横に車が3台並んでいる。

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木曜日の夜は至福の時。エジプトは金曜日と土曜日が休みになるので、翌日を気にせずにゆっくり晩酌ができるため、日本から持参したソーセージと生ハムを肴にしたささやかな一人飲み会を楽しんでいる。

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エジプトのダイビングスポット「シャルム・エル・シェイク」。中東の紛争解決のための国際会議なども開かれている。

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家族旅行で訪れたヴェネツィア。ローマと違って直行便はないが、エジプトとはまったく異なる色彩の風景に癒やされた。

構成/日笠由紀

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