エジプトのカイロにある日系商社の現地事務所に勤務。現地では、赴任後に始めたゴルフや、駐在員仲間とのソフトボールがオフの楽しみ。ソフトボール仲間との飲み会も大事なリフレッシュの時間に。
異文化の中でマネジメント経験が積めた
こんにちは。牛くんです。今回は、エジプト駐在で得たものについてお話しします。
エジプトは、入社以来、ずっと仕事でかかわってきた国でした。出張で何度も訪れていたこともあり、エジプト駐在は、なるべくしてなった結果だと思っています。
実際にエジプトで暮らしながら仕事をすることで、より深くエジプト人と付き合うことができるようになりました。仕事で付き合いのあるエジプトの富裕層の方々とゴルフ場のクラブハウスで一緒にお酒を飲んだり、仕事上のパートナーと家族ぐるみでお付き合いしたりと、仕事の枠を超えたプライベートな関係を築けたことは、大きな収穫でした。
また、こちらでは、自分よりも年上の、日本人とはまったく異なる文化を持つ現地のスタッフたちを束ねる立場なので、そういう意味でも鍛えられました。こうした駐在員ならではの貴重なマネジメント経験は、私のこれからのキャリアの中で、確実に生かせると思っています。
自分と“違う”人たちとの触れ合いを
海外で働くことに興味がある人は、時間がある今のうちに、できるだけ海外に行っておいた方が良いと思います。そして、いろいろな文化に触れておくことをお勧めします。海外に足を運ぶのが難しければ、“自分と違う人”と積極的に触れ合いましょう。自分と似た仲間とだけつるむのではなく、例えば、自分が体育会系ならスポーツに縁のない人たちや、自分と違う世代の人たちと接する機会を意識的に設けるのです。自分と違うということは、仲良くなりにくいということ。そういう人たちと偏見なく付き合うことで、学ぶことは非常に多いはずです。
私自身、大学時代は、ボランティア活動をしたり、少年野球のコーチをしたり、戦争経験のある90代の親戚を訪ねて、戦争の話を聞くようにしていました。そうして、意識的に自分の考え方の幅を広げたことで、見える世界も広がったという実感があります。社会人になると、なかなかそういった機会も時間も持ちにくくなるので、ぜひ学生でいる今の間に、いろいろチャレンジしてみてください。
カイロ郊外のギザにあるピラミッド。ピラミッドへと続く道端では、土産店の屋台や、ラクダに乗った写真を撮影するカメラマンが観光客を待ち構えている。
カイロの考古学博物館。ツタンカーメン王の墓から出てきた黄金のマスクなどが展示されている。
ベルギーに旅行したときの街並みの写真。カイロからブリュッセルへは直行便で5時間弱ほど。
ギリシャのサントリーニ島。地中海に浮かぶ島々は、イタリアよりもさらに近い距離にある。
構成/日笠由紀