【スロバキア編】夏は自転車、冬はスキーのブラチスラバ・ライフ

Reported by MARU
スロバキアにある日系メーカーの現地法人に勤務。現地での楽しみは、地の利を生かしたヨーロッパ内の旅行や、日本から持ってきた自転車でのサイクリング、スキーなど。

週末はウィーンまで買い物に

こんにちは。MARUです。今回は、私のブラチスラバでの暮らしについてお話しします。

ブラチスラバでの住まいは、60平方メートルほどの1LDKのマンション。20畳くらいのリビング・ダイニングキッチンに8畳くらいのベッドルームがついています。会社が候補物件を数件探しておいてくれたので、赴任後に実際に部屋を見て決めました。家賃のうち数割が自己負担となり、そのほかの部分は光熱費も含めて会社負担です。

駐在生活は、一緒に赴任する家族がいるかどうかでだいぶ趣きが変わってくると思います。というのも、現地の人たちは、何よりも家族が一番大切。一人で赴任してきている私が休みの日に誘っても、やはり頻繁には付き合ってくれません。そのため、プライベートは基本的に一人で過ごしています。

一人での海外生活は、行動力が試されます。例えば旅行先の見知らぬ土地で、夜レストランに夕食を食べに行くときなど。誰かと一緒なら、会話をしながら料理を待てばいいのですが、一人だとそうした時間に何をすればいいかわからなくなります。しかし、そんなことを言っていると、普段の生活も引きこもりがちになってしまいそうなので、そうならないように、土日のいずれかは買い物でもいいので外出するようにしています。

というのも、ブラチスラバから車で1時間も走れば、オーストリアのウィーンまで行けるので、ブラチスラバでは手に入らない新鮮な野菜や日本食材が欲しいときは、ドライブ感覚で買いに行けるのです。ただし、ブラチスラバと違って日曜日はお店がすべて休みになってしまうので、買い物をするなら土曜日に行かなければなりません。

ウィーンの空港はもっと近くて、車でだいたい45分。ヨーロッパのハブ空港(地域の中核となる空港)であることもあり、ドイツのフランクフルトやハンブルクに行ったときは、家を出て4時間後には現地に着いていました。こうした地の利を生かして、今後はイタリアやスペイン、フランスなどを訪れてみたいと思っています。

平日も終業後はドナウ川沿いにサイクリング

日本から持ってきた自転車でのサイクリングも、プライベートでの楽しみのひとつ。夏は日が長く、22時くらいまで明るいので、夕方に仕事が終わってからも、家から5分で行けるドナウ川沿いのサイクリングコースを走ったりしています。スロバキアに限らず、ヨーロッパの国々は自転車大国なので、自転車用の道路が整備されていて、とても走りやすいのです。若い世代から、お年寄りの方々まで、まさに老若男女がサイクリングを楽しみ、合間にカフェでビールや冷たいものを片手におしゃべりしています。

冬はスキーも楽しめます。スロバキアにはタトラ山脈にスキー場があるのですが、ブラチスラバからは車で3時間ほどかかってしまうことから、国境を越えてオーストリアのスキー場に行く方が近いですね。鉄道で有名なゼメリングのスキー場には車で2時間弱しかかかりません。この間は、もう少し足を延ばして同じくオーストリアのザルツブルク近郊のスキー場で氷河スキーも楽しんできました。

普段の食事については、平日の昼食なら職場近くのレストランで日替わりランチを食べています。地元の料理なので、たいていは鶏肉や豚肉といった肉類のソテーや煮込みと、付け合わせのポテトという組み合わせ。スロバキアの人々は海産物を食べる習慣がないので、魚はほとんど出てきませんし、出てきても、鯉やニジマス、サーモンなどに限られます。ポテトの代わりにライスが付け合わせとして出てくることもありますね。米は思った以上にこちらの人々の食生活にも溶け込んでいるようで、日本人の私にはとてもありがたいですね。レストランの店主や店員は英語を話さないので、会話はできませんが、行けば「やあ」とあいさつする顔なじみになりました。

平日の夕食は、自炊です。日本のように薄切り肉が売られていないため、かたまりで買った肉をそのまま焼いてステーキにしたり、ごくごく簡単にしたいときはスーパーで買った冷凍ピザを温めたり、お湯を入れるだけのリゾットで済ませたり。スーパーで売られている野菜は、新鮮なものばかりとは限らないので、自分で状態のよさそうなものを選んで買うか、前述したようにウィーンで買ってくるなどしています。

次回は、海外駐在で得たものや、英語の大切さについてお話しします。

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自転車大国ヨーロッパだけあって、どこに行っても自転車用の車線がしっかり用意されている。

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隣国オーストリアのハインブルグ。ドナウ川沿いは特にサイクリングルートが充実している。

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春になると、サイクリングコースがにぎわってくる。カフェで一服する人々も多い

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冒頭の写真にも登場したオーストリア・カプルンの山キッツシュタインホルンの頂上。標高3029メートルの表示がある。

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同じくカプルンのゲレンデから眺め。あちこちのスキー場を訪れてゲレンデの構成やコースの比較をするのも楽しい。

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ある日のランチ。ライスが付け合わせとなっている。

構成/日笠由紀

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