金融業界の一番の魅力と想定外は?就職先を決める前に知っておきたい、先輩200人の本音集

金融業界イラスト

就活に当たって人気業界への理解を深めるためには、そこで働く先輩たちの声を聞くのが一番の早道。だからこそOB・OG訪問は貴重な機会ですが、実際に足を運べる回数は限られています。そこで当企画では、人気業界の若手先輩たちにアンケートを実施。中の人だからこそわかる業界の魅力や、「本当のところはどうなの?」という実情に迫ってみました。今回は銀行や証券、保険会社などの金融業界にスポットを当て、213人の先輩の生の声をお届けします!

先輩たちが金融業界を選んだ理由は?

アンケートに参加したのは、銀行、信用金庫、証券会社、生損保会社など金融業界で働く入社1年目〜5年目の先輩213人(男性75人、女性138人)。まず、就活時代の先輩たちの金融業界に対する志望度はどのくらいだったのでしょうか。また、業界のどんなところに魅力を感じて志望したのかを聞いてみました。

■現在お勤めの企業は、就活時に志望していた業界ですか? (n=213、単一回答)
「現在お勤めの企業は、就活時に志望していた業界ですか? 」についてのアンケート結果

■現在お勤めの業界のどういう点に魅力を感じて志望(入社)したか教えてください。(n=213、複数回答)

「現在お勤めの業界のどういう点に魅力を感じて志望(入社)したか教えてください。」についてのアンケート結果

就活時から金融業界を「強く」「まあ」志望していたと答えたのは、合わせて約66.9%。金融業界では7割近くの先輩が、学生時代に志望した通りの進路を選ぶことができたようです。そして選んだ理由は、生活の安定につながる「待遇・福利厚生」が最も多く51.6%。次いで「業界の安定感」46.5%、「業界の知名度」36.2%と、金融業界の堅実さや社会的地位の高さに魅力を感じた人が多いとわかりました。半数以上が「待遇・福利厚生」を挙げている点も、金融業界の特徴と言えそうです。

働いて実感。金融業界最大の魅力は「待遇&福利厚生」だった

■実際に働いてみて、この業界で、最も魅力的だと感じた点はどこですか?(n=213、単一回答)

「実際に働いてみて、この業界で、最も魅力的だと感じた点はどこですか?」についてのアンケート結果

では、先輩たちが実際に入社して感じた魅力は何だったのでしょうか。
金融業界で働いてみて最も魅力的に感じた点を聞いてみると、「待遇・福利厚生」が第1位で、全体の27%。次いで「働きやすさ、ワークスタイル」「業界の安定感」「業界の知名度」と続きました。これらの上位に挙がった 項目は、先輩たちが就活の時に感じていた業界の魅力と、おおよそ一致しているようです。就活時の業界研究で思っていた点と合致していたということでしょう。

「業界の魅力」についてのリアルボイス

【待遇・福利厚生】

  • 休暇制度を中心に、非常にしっかりとした福利厚生がある。年収も同年代の平均よりやや高いと感じる(銀行・信託銀行1年目/男性)
  • 産休や育休を取得する人が多く、制度が整っている。有給をきっちり消化できる環境。残業代がきっちり付き、みなし残業などがない(銀行・信託銀行4年目/女性)
  • 職業柄、必ず土日祝日は休みに。また法令順守の業界のため絶対に休暇は取得できる(地方銀行2年目/女性)

【働きやすさ、ワークスタイル】

  • 定時までに必ず終わるため、効率よく時間を決めて働けるワークスタイルが自分に合っていると思います。また、人間関係も付き合いが広がってきたので働きやすくなってきました(銀行・信託銀行4年目/男性)
  • 社員数が多いので働き方も多種多様。制度も充実しているし、部署も多く異動もよくあるので、働きやすいところに配置してくれる(証券会社5年目/女性)
  • 残業や早出勤をなくそうという動きがあり、定時にはだいたい帰れる(その他金融3年目/女性)

【業界の安定感】

  • 数ある業界の中で全業種とかかわりを持つことができ、幅広いつながりにより安定した収益を得ることができる(信用金庫2年目/男性)
  • 業績が安定しているから(その他金融3年目/男性)

【業界の知名度】

  • 誰も知らない人はいない会社だから、他人に会社名を聞かれたときに答えて優越感に浸れることが、モチベーションにもつながっている(生損保会社2年目/女性)
  • 世間に知られている業界の方が信頼度が高いから(証券会社4年目/女性)

【その他】

  • 社会への貢献度。中小企業や個人事業主の経営の助けになれる(信用金庫4年目/女性)
  • 社会への貢献度。自分の生まれ育った地域に恩返しできるのはいいと思いました(地方銀行5年目/男性)
  • 業界への興味関心。仕事で世界の政治経済トレンドのすべてが網羅できるようになるから(証券会社5年目/女性)

金融業界イメージ

入社してからのギャップ度は?ギャップが大きかったのは「仕事内容」「将来性」「働きやすさ」

■実際に働いてみて、現在お勤めの業界は、入社前に想像していたものと比べて全体として、どの程度ギャップがありましたか? (n=213、単一回答)

「実際に働いてみて、現在お勤めの業界は、入社前に想像していたものと比べて全体として、どの程度ギャップがありましたか? 」についてのアンケート結果

一方、金融業界に入った先輩たちは、入社前の想像に対してどのくらいのギャップを感じたのでしょうか。実際に働いて感じたギャップの大きさを聞いてみると、「とても」ギャップがあったという人は20.7%、「やや」あったという人は44.1%。合わせて約65%の人が、良くも悪くも何らかのギャップを感じていたことがわかりました。

■最もギャップが大きく「想定外」だと感じた点を1つ、教えてください。(n=213、単一回答)

「最もギャップが大きく「想定外」だと感じた点を1つ、教えてください。」についてのアンケート結果

特に大きなギャップを感じたのはどんな点でしょうか。アンケートの結果「仕事の内容」と答えた先輩が最も多く、次点が「業界の将来性」。金融業界を取り巻く状況の厳しさを入社後に実感した先輩が少なくないようです。また、働いて感じた金融業界の魅力で2位にランクインした「働きやすさ、ワークスタイル」が、ギャップの大きさでも上位に挙げられています。これは、制度や職場環境が、企業等によって大きく違うことが影響しているのかもしれません。

「入社後に感じたギャップ」についてのリアルボイス

【仕事の内容】

  • 各担当部署の人数が想定以上に少なく、1人の責任や仕事量が多かった(銀行・信託銀行3年目/男性)
  • お客さまのためというより、実際は自分たちの収益のために偏った商品販売をすること。説明会では窓口での事務処理をうたっていたが、実際は投信などリスク商品の販売が主な仕事だった(銀行・信託銀行2年目/女性)
  • 思ったより仕事の自由度が高かった(生損保会社5年目/女性)

【業界の将来性】

  • さまざまな会社で資金需要が昔ほどはなく、金融機関による借り手探しが意外と大変だということを知った(地方銀行2年目/男性)
  • 人口減少にAI、キャッシュレスの進行がどれだけ痛手なのか(入社前には)わかっていなかった(銀行・信託銀行1年目/男性)
  • 金融業界を取りまく環境は大きく変わっており、生き残りをかけた銀行同士の戦いが浮き彫りになっているから(銀行・信託銀行4年目/女性)
  • 会社がどんどん大きくなり、ほかの事業もやるなど業務内容が広がり、将来性を感じた(生損保会社4年目/女性)

【働きやすさ、ワークスタイル】

  • 金融関係のため、連続で5日間の連続休暇を取得しなければならないというところにびっくり(生損保会社3年目/女性)
  • 就活当初はワークライフバランスを重視していると聞いていたが、実際は支店ごとにまったく色が異なり、私が赴任した支店は残業も休日勤務も当たり前だった(その他金融5年目/男性)
  • 想像以上に残業があった(銀行・信託銀行1年目/女性)

金融業界を目指す就活生へ送る、先輩からのアドバイスは?

■これからも、今の業界で働いていきたいと考えていますか? (n=213、単一回答)

「これからも、今の業界で働いていきたいと考えていますか? 」についてのアンケート結果

■後輩に、同じ業界をおすすめしますか?(n=213、単一回答)

「後輩に、同じ業界をおすすめしますか?」についてのアンケート結果

先輩たちにこれからも金融業界で仕事を続けたいかを尋ねてみると、程度は違えど、「働き続けたい」人と「働き続けたくない」人の差が4%ほどで、意見が二分する結果となりました(働き続けたい方が4%高い結果となりました)。さらに後輩に同じ業界をおすすめしたいか聞くと、「すすめたい」人が2割ほどだったのに対して5割の先輩が「すすめたくない」と回答。これも、金融の仕事の難しさや思い描いた理想とのギャップを実感してきたゆえでしょう。

「すすめたい」先輩のリアルボイス

  • プライベートも仕事も、ほどほどに大事にできる(銀行・信託銀行3年目/女性)
  • 目標を常に持てるから(銀行・信託銀行5年目/男性)
  • 安定して福利厚生もいいので、働きやすいと思う(生損保会社1年目/女性)

「すすめたくない」先輩のリアルボイス

  • 銀行はノルマがすごいし縦社会だし、古くさい伝統も残っている。さらに中小企業が少なくなっているのが現状で貸し渋り貸し倒れなどもあり、今後安定感がある企業とは言えないから(地方銀行2年目/女性)
  • 会社に振り回されて疲弊している社員を日々見ているため、そういう思いをしてほしくない(その他金融3年目/男性)
  • プレッシャーの大きすぎる仕事だから(信用金庫1年目/女性)

最後に金融業界を目指す就活生へ、先輩たちから応援エールを頂きました。金融業界を志望する方は、ぜひ先輩たちの言葉を励みに、就活に取り組んでください!

  • 生命保険は資産や家族を守るためのもの。お客さまの大切なものを守るという保険業界は意義のある仕事です。ぜひ挑戦してください(生損保会社5年目/女性)
  • 金融人は芸能人と同じく形のないモノを提供するので、自分が商品。人とのつながりが大事なこの仕事は、人一倍の努力が必要です。しかし普段かかわることのできないたくさんの業界人と接することで、人生においても勉強になることが多いです(銀行・信託銀行3年目/女性)
  • 銀行・信託は覚えることがとても多いが、知識が増えることによる成長は非常に大きいと感じる。業務内容は多岐にわたるが、その分自分のやりたいことは比較的希望通りできる。金融業界を考えている中でとにかく「いろんなことをしたい」ならばおすすめ(銀行・信託銀行1年目/男性)
  • 入社して数年はキツイ仕事になりますが、それに見合った以上の給与水準であるのでオススメします!(証券会社4年目/男性)
  • OB・OGに話を聞き、実際に後輩にすすめたいかどうかを聞くこと。リスク商品を売るのが主な仕事なので、「収益、収益」と言われる環境に自分は耐えられるのか深く考えた方が良い(銀行・信託銀行2年目/女性)
  • 地元で働くことは今後のライフスタイルにもかかわってくると思います。地域密着で働きたい方は向いていると思います(信用金庫5年目/女性)

銀行・証券・保険・金融業界の業界研究をしたい人はこちら

【調査概要】
調査期間:2018年12月6日~12月10日
調査サンプル:金融業界で働く入社1年目〜5年目の社員213人(男性75人、女性138人)
調査協力:株式会社マクロミル

文/鈴木恵美子


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