【内定したのにモヤモヤする…】モヤモヤの理由と対処法・予防法を紹介

内定が決まり就活を終えたのに、なんだかモヤモヤする…こんな悩みを抱える学生は、実は少なくないようです。

なぜ就職先が決まったのにモヤモヤしてしまうのか、そしてモヤモヤを軽減するにはどうすればいいのか、企業の採用動向などに詳しい曽和利光さんと、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーに聞きました。これから就活をする学生向けに、「内定後モヤモヤ」の予防法も紹介しています。

プロフィール株式会社人材研究所 曽和利光さん写真曽和利光(そわ・としみつ)株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?人事のプロによる逆説のマネジメント』(星海社新書)など著書多数。最新刊『組織論と行動科学から見た 人と組織のマネジメントバイアス』(ソシム)も好評。
プロフィール 勝田翔一朗(かつた・しょういちろう)リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。2018年4月に株式会社リクルートキャリア(現・株式会社リクル―ト)に入社。現在は、機械、数学、生物、農学系の理系学生と、文系学生を担当し、年間500人以上の学生をサポート。面談では、目先ではなく長い目で見ても納得感のある就活をしてもらえるよう、親身かつ的確なアドバイスをすることを心がけている。
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就活を終えたのにモヤモヤしてしまう理由とは?

納得の上1社に決めて内定承諾し、就活を終えたはずなのに、なんだかモヤモヤ…。なぜこのようなモヤモヤに悩まされてしまうのでしょうか?数多くの就活生の相談に乗っているキャリアアドバイザーの勝田翔一朗さんはこう説明します。

「内定後の学生から相談を受けることもあるのですが、友人と自分を比較して自分の選択に不安を覚え、モヤモヤしている人がとても多いと感じます。自分なりに納得して1社に決めたものの、第1志望から内定をもらった友人がうらやましくてモヤモヤしたり、『やっぱり大手がいいよね』『ネームバリューがある企業に決まって良かった』など周りの価値観に惑わされ悩んでしまったりするケースが多いようです」

一方、採用・人事のプロである曽和利光さんは「内定承諾により『無限の可能性』を切り捨てたことが、モヤモヤの根本的な要因」と分析します。

「就活では、どの業界・企業に応募しようが、どの職種を目指そうが自由。つまり無限の可能性があったわけです。しかし、最終的に1社を選んだ瞬間に、一時的ではあれ、ほかの可能性をすべて切り捨てたことになった。その事実が、そこはかとない不安として心に重くのしかかっているのです。これは、志望企業に落ちた人だけでなく、第1志望の企業に決まった人も同じ。たとえ恋い焦がれた企業から見事内定を得たとしても、“1社”対“無限”ですから、無限を捨てた喪失感は多かれ少なかれ意識下に必ずあります。つまり、『もっと自分にとっていい会社があるのではないか』『もっと向いているところがあるのではないか』と悩みモヤモヤするのは至極当然なのです」

モヤモヤを軽減するにはどうすればいい?

このモヤモヤを少しでも軽くしたい…という場合、「自身が決めた“就活の軸”に立ち返って考えてみるといい」と勝田さんはアドバイスします。

「就活を始める際、自分の就活の軸を決め、それに沿って活動してきたことと思います。応募企業を決める際、志望動機を考える際、内定先を選ぶ際など、すべてその軸を基に判断を下してきたことでしょう。その軸に立ち返ってみれば、『自分は〇〇を大事にして就活して、それを基に就職先を決めたのだから、この会社で大丈夫!』と確信が得られるはずです。それでもモヤモヤが消えない場合は、内定先に相談して先輩社員を紹介してもらい、話を聞くのも一つの方法。イキイキと働く先輩たちに触れ、会社や仕事に関する理解を深めることで、モヤモヤをワクワクに変えられる可能性があります」

曽和さんは「同じ企業に入社を決めた内定者と会話する」ことを勧めます。

「同期入社となる内定者は、同じ企業に意思決定した仲間。みんなでこの企業の魅力や、この会社に決めた理由などを言い合うことで、モヤモヤが晴れる可能性があります。いろいろな意見を聞く中で、共感する意見に出会い勇気づけられたり、新たな魅力が発見できたりするはず。『やっぱりこの会社で良かったんだ』と確信が得られ、心が楽になるでしょう」

それでもモヤモヤがぬぐえない場合、「いったん忘れるのも一つの手」と曽和さん。

「モヤモヤが続くのは就活モードから脱していないから。ですから、いったん就活のことを頭から消し去ってみましょう。つまり、就活前に注力していたこと…例えばサークル活動に戻ったり、勉強に没頭したり、もしくは友達と遊んでみたりして、別のことに意識を向けるのです。前述しましたが、モヤモヤは誰にも起こり得るのですから、くよくよ考えても仕方のないこと。目の前のことに視点を切り替え、卒業まではそれに没頭する!と決めれば、余計なモヤモヤに惑わされずに済むでしょう」

内定後にモヤモヤしないための「予防策」

これから本格的に就活を始める学生に向けたアドバイスとして、「内定後のモヤモヤを防ぐには、初めに就活の軸を決めておくこと。これに尽きる」と勝田さんは言います。

「就活の軸とは、簡単に言えば『自分なりの会社選びや仕事選びの判断基準』のこと。仕事やキャリアで何を大事にしたいのか、どんな環境でどんなことを成し遂げたいのかを考え、就活準備の段階でこの軸を決めておきましょう。初めは仮置きでも構いません。就活の過程でアップデートしていけば、確固とした軸となり、就活をスムーズに進められるようになります」

曽和さんによると、「自分の意思決定スタイルを知っておくことも大事」とのこと。

「高校や大学の進学先を決めるとき、部活やアルバイト先を決めるとき、服や靴を選ぶとき…人生は選択の連続です。そんなとき、どのように意思決定してきたのか、これまでを振り返ってみましょう。例えば、たくさんの選択対象を見ていろいろな人の意見を聞き、熟慮の末に決める人もいれば、ビビっときたものを直感で選ぶ人もいますが、この意思決定スタイルと、就職先の決め方にズレがあると、モヤモヤが募りやすい傾向にあります。本当は熟慮型なのに、周りの雰囲気に流されてなんとなく大手企業ばかり応募してしまったとか、本当は直感型なのに、いろいろな業界や企業をじっくりリサーチしたことで自分の気持ちがわからなくなってしまった…となっている可能性が高いのです。自身の意思決定スタイルをつかみ、それに沿って就活を進めると、納得感が得やすくなると思います」

「就活の軸」の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:「就活の軸とは?就活準備は何から始めればよいのでしょうか?」【就活なんでも相談室】Vol.19

「内定が決まり就活を終えたのに、なんだかモヤモヤする…」という状態は「内定ブルー」とも呼ばれますが、その内定ブルーを先輩たちはどのように解消しているのか、具体的な事例を以下の記事で紹介しています。先輩たちのアンケート結果のほか、内定ブルーの原因と対処法も紹介しています。
関連記事:【キャリアアドバイザーに聞く】この不安は内定ブルー? 内定ブルーの原因と対処法

取材・文・編集/伊藤理子


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