明日はいよいよ面接…!本番に備えて心身を落ち着けつつも、就活の面接準備は滞りなく行う必要があります。応募業界・企業についてのおさらい、志望動機や自己PRの確認など、チェックリストと面接前日にやっておきたいワークをリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーが紹介します。「前日にはやらない方がいいこと」も解説しています。
プロフィール松浦李夏(まつうら・りか)リクナビ就職エージェントのキャリアドバイザー。印刷会社の営業、大手カフェチェーンの店員を経て、2018年、株式会社リクルートキャリア(現・株式会社リクルート)に入社。ITなど情報系の学生、数学、生物、農学など理系学生と文系学生を年間400~500人サポート。面談では、学生が自分の「強み」や「らしさ」を見つけられるようアドバイスすることを心がけている。
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これを見ておけば安心!面接準備チェックリスト
まずは、面接前日に、最低限これだけはチェックしておきたいことをまとめました。
- 応募企業についておさらいしたか
- 企業・業界ニュースはチェックしたか
- 想定される質問(志望動機、自己紹介、学生時代に頑張ったこと)や逆質問などを声に出しておさらいしたか
- 応募企業へのエントリーシート(ES)を確認したか
- スーツやシャツ、靴など身につけるものを準備したか
- 身だしなみは大丈夫か(爪やひげが伸びていないか)
- 面接の開始時間、面接にかかる時間は確認したか
対面面接の場合
- 明日の天気は確認したか(必要に応じて折り畳み傘などを用意)
- 会場までの道のりを確認したか(会場の最寄り駅、移動にかかる時間など)
- 持ち物は準備したか(提出書類、筆記用具など)
オンライン面接の場合
- Webの接続状況は確認したか
- Webカメラで映る背景や、自身の映り方は確認したか
- 企業から送付されているオンライン面接のURLは確認したか
続いて、具体的にどんな準備が必要なのかを紹介していきます。
面接前日にやっておきたい3つのワーク
前日は次のような準備を整えて、早めに就寝するようにしましょう。
(1)応募企業についてのおさらい
面接を受ける企業の事業内容、応募職種の業務内容について、おさらいしておきましょう。「企業研究は応募前にすでに行っている」と思われるかもしれませんが、複数社の面接が立て込んでくると、うっかり混同してしまう恐れがあります。特に、同業他社の選考が同時進行している場合は要注意です。
応募企業のおさらいは、「事業内容」「業務内容」「社風」の観点を押さえておくことをお勧めします。以下のポイントを最低限押さえておきましょう。「事業内容」「業務内容」については関連記事も参考にしてみてください。
- 事業内容「どんな業界でどんな事業をしているのか」
- 業務内容「応募した職種は具体的にどんな業務を行っているのか」
「自分の強みをその職種でどう生かせるのか」 - 社風「どんな企業文化なのか」
関連記事:事業内容とは?「業務内容」と「職務内容」の意味の違いと、企業研究のポイントを解説
(2)応募企業および業界についてのニュースをチェック
世の中は絶えず変化しています。そうした変化に応募企業や業界はどう対応しているのか、最新ニュースなどをチェックして把握しておきましょう。面接ではこうした業界動向が話題になることも考えられます。
(3)想定される質問の回答おさらい
志望動機、自己PR、学生時代に打ち込んだことなど、定番の質問に対する回答をおさらいしておきましょう。志望動機は応募企業ならではの内容になっているか、自己PRや学生時代に打ち込んだことは簡潔にまとまっているかも最終確認しておきましょう。応募企業に提出したエントリーシート(ES)も見返して、聞かれそうなことを確認しておくと安心です。面接の最後によく聞かれる「何か質問はありますか?」という逆質問については、応募企業に関して気になることを3つぐらい用意しておくといいでしょう。
回答のおさらいをするときのポイントは、声に出して答えてみること。文章でいくら上手にまとまっていても、本番では緊張したり忘れてしまったりして、その通りに話せないことが多いからです。本番を想定して、メモなどを見ずに相手を見ながら話せているかどうか、鏡の前でおさらいしましょう。緊張で早口になる人も多いので、自分の声を録音してチェックするのも有効です。この練習は、できれば1週間ぐらい前から始めておくとなおいいでしょう。
関連記事:【質問例あり】最終面接での逆質問は、どんな質問をすればいい?
オンライン面接(Web面接)の場合の前日チェック
オンライン面接の場合には、前項の「面接前日にやっておきたい3つのワーク」に加えて、以下の3つもチェックしておきましょう。
(1)自宅のインターネット接続環境を確認
自宅のインターネット接続環境を確認しておきましょう。できれば友人とつないで、途中で通信が途切れるなどの不具合がおきないか確かめておくと安心です。どうしても自宅の接続環境が不安な場合は、スマホや携帯でも許可してもらえるかどうかを事前に問い合わせておきましょう。
(2)企業からの面接案内URLを確認
企業から送られているオンライン面接用のURLは、前日に必ず確認しておくこと。「当日でいいや」と確認を後回しにしていると、たくさんのメールに紛れて見つからないなんていうことも…。当日は指定時間の10分前にはアクセスしておくように心がけ、面接開始間際に焦ることのないよう、準備しておきましょう。
(3)Webカメラで表情や目線を確認
パソコン画面に映る自分の大きさや背景など、映り具合をチェックしておきましょう。対面面接とは違い、オンライン面接は相手に表情や雰囲気が伝わりにくいので、大きい声で歯切れよく話す、オーバー気味にうなずいたり笑顔を作るよう意識しましょう。オンライン面接はどうしても音声のタイムラグが生じがちなので、微妙な間があっても慌てないようにしましょう。
カメラ目線も確認を。ほとんどのノートパソコンはカメラが画面上部についているため、画面に映る面接担当者の顔を見ながら話をすると、どうしても伏し目がちに映ってしまいます。準備としてお勧めなのが、カメラ位置の横に付箋やシールを貼っておくこと。それが目印となって、自然とカメラ位置に目が向くようになります。
関連記事:【オンライン面接(Web面接)とは?】対面との違い、面接にあたっての準備、練習方法を解説!
面接前日にやらない方がいいことは?心を落ちつけ、明日に備えよう
面接の前日は、誰もが焦ったり不安になったりするもの。練習不足や準備不足で不安が募る場合は、企業のおさらいや面接準備などに力を入れて心を落ち着かせつつ、明日に備えてください。企業研究も面接準備も万全なのに、「落ちたくない」という思いが強すぎて焦ってしまう場合は、平常心になることが何より大切。面接のことはいったん忘れて、前日は好きな音楽を聴くなどリラックスして過ごしましょう。
なお、前日にインターネットで口コミ情報などを検索するのは避けた方がいいでしょう。応募企業の公式ホームページを見ておさらいするのは構いませんが、真偽のわからない口コミ情報に惑わされてしまっては翌日の面接に影響を及ぼしかねません。自分がリラックスできることをして、早めに就寝しましょう。
関連記事:【体験談紹介】直前や前日にできる面接で緊張を抑える方法は?
取材・文/笠井貞子
編集/伊藤理子
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