就活がつらい、しんどい…理由別・気持ちが楽になる対処法を紹介

就活ではつらい、しんどいと感じる場面があるかもしれません。スケジュール管理が大変、選考が通過しない、周りに比べ自分は遅れていると感じる…など、その理由もさまざまです。

そこで、実際に多くの就活生に伴走してきたリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーが、就活がつらいと感じる理由や、つらいと感じたときにどう対応すればいいのか、気持ちを前向きにする方法などについてアドバイスします。

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就活がつらい、しんどいと感じる理由と、理由別対処法

「就活がつらい、しんどい」と感じる理由は人によってさまざまですが、私たちキャリアアドバイザーに寄せられる声を大きく分けると次の5つの理由が挙げられます。

理由1:何をすればいいのかわからずつらい

就活で何をすればいいのかわからずつらい、という声はよく耳にします。手探りでいろいろやってはいるものの、調べれば調べるほど何が正解かわからずしんどさを感じる人も少なくないようです。

対処法:やったこと、やっていないことを「見える化」する

今の自分の状態を整理して、本当にやるべきことに集中しないと、時間や労力ばかりかかってしまいます。やみくもに行動するのではなく、今何ができていて、何が足りないのかを見える化することが大切です。

われわれのような就職エージェントを活用し、就活の専門家と会話しながら整理し見える化するのがお勧めですが、自分で行う場合には、「就活のチェックリスト」を利用し、できていること・できていないことを整理するといいでしょう。

チェックリストは、学校のキャリアセンターが用意していたり、就活情報サイトなどに載っていたりします。就活準備、ES(エントリーシート)、面接など、就活のステップごとにチェックリストが分かれているケースも多いので、今の自分に合わせて活用するといいでしょう。

理由2:やりたいことがわからず、志望業界・志望企業が定まらなくてつらい

自分がやりたいこと、向いていることがわからず、志望職種がわからない、志望業界・企業が絞り込めない…との悩みを抱える人も少なくありません。

対処法:自己分析をやり直してみる

やりたいことがわからないのは、自身の「就活の軸」が定まっていないということ。あらためて「自己分析」をやり直すことが大切です。

自己分析は、これまでの経験を振り返り棚卸しすることで、自身の価値観や志向などを明らかにして、「就活の軸」を明確にするもの。自己分析は難しい、時間がかかるなど苦手意識を持つ人もいるようですが、就活をスムーズに進めるためにも自己分析は重要です。比較的簡単にできる方法もあるので、自分自身に向き合ってみましょう。

就活で自己分析・就活軸を考える際には、Will(やりたいこと)、Can(できること・得意なこと)、Culture(企業風土や環境面)、Must(譲れないことや条件面)、Career(望むキャリア・ビジョン)の5つの観点で過去の経験や出来事を振り返りながら自分の価値観を明確にすることをお勧めしています。「Will=やりたいこと」がわからない場合は、「Can=できること・得意なこと」に注目してみるのも一つの方法です。

これまでの経験を振り返り、自分らしいなと思うこと、周りの人よりもできたこと、得意だと感じたことを洗い出してみると、自身の強みやスキルが活かせる仕事が見つけられる可能性があります。

同時に、視野を広げていろいろな業界や企業、仕事を見てみることで、思わぬ業界・企業に興味を引かれたり、「向いている」と思えたりする可能性もあります。

理由3:面接がうまくいかなくてつらい

採用選考が始まると、このような悩み、つらさを抱える人が増えます。緊張して頭が真っ白になってしまったり、うまく自分を出せなかったりして、しんどさを感じる人が多いようです。

対処法:模擬面接を繰り返すなど事前準備に注力する

面接で緊張してしまうこと自体は問題ありません。多くの人が面接で緊張することは、企業側も理解しています。冗舌に語る必要はないので、自分のペースで、伝えたいことを話しましょう。

緊張を抑えるには、事前準備が大切。聞かれそうな質問の回答を準備したり、模擬面接を繰り返したりしておけば、「これだけ準備したのだから大丈夫!」と自信がつくと思います。もし話すことがまとまらない、すぐに出てこないタイプの人は、よくある質問などに対して「自分なりの回答集」として言語化しておくこともよいでしょう。面接の振り返りにもなりますので、「次はこういう風に答えよう」など振り返っておくことで自信になり、緊張していても頭が真っ白になることは減っていくかと思います。

また、面接前に、自分ならではのリラックス方法を試してみるのもいいでしょう。直前に深呼吸をするでもいいですし、会場に入る前にリラックスできる音楽を聴くとか動画を見るなどでもいいでしょう。「これをすれば気持ちがほぐれる」という方法をつかんでおくと、ここ一番の時に役立ちます。

理由4:スケジュールが詰まり過ぎてしまいつらい

就活がピークになると、会社説明会やES提出、そして面接が1日に何件も重なるケースがあります。スケジュールが詰まり過ぎ、心身共に疲れ果ててしまったという悩みもよく聞きます。

対処法:企業の優先順位をつけ、無理のない行動計画を立てる

まずは応募企業の優先順位をつけることが重要です。スケジュールに追われている学生からは、「決まった順からスケジュールを入れていったら、第1志望の企業の面接準備に充てる時間がなくなってしまった」などという声をよく聞きます。面接日などはコントロールしにくいものですが、第1志望群を優先し、ゆとりのあるスケジューリングを心がけましょう。

そのためには、スケジュールを俯瞰(ふかん)で見ることが大切。スケジュールに追われていると、目先のことしか見えなくなりがちですが、1週間単位、月単位で俯瞰して見てみると、予定が集中している期間、意外と空いている期間が見えてきます。空いている期間にまとめて企業研究や面接準備をする、学業も集中して進めておくなどすれば、無理のないスケジュールが組みやすくなるでしょう。

理由5:不採用が続いてつらい

就活も後半戦になると、不採用が続いてつらい…という悩みに直面します。周りがどんどん内定を得る中、自分だけが取り残されている感覚になり、しんどさを覚える人も少なくないようです。

対処法:「ご縁がなかった」と捉えつつ、不採用理由を振り返り次に生かす

不採用が続くと、自分を否定されたように感じるかもしれませんが、そのように感じる必要はありません。応募した企業と自分との求める部分が合わなかっただけのことです。
不採用を経験したことがない人は、まずいません。つらい気持ちを引きずり過ぎず、「今回は合わなかっただけ」と捉える姿勢も大切です。

そして、次の面接に向けて振り返りを行うことが重要。気持ちを切り替え、なぜ不採用になったのか、何が合わなかったのかを、冷静に振り返ってみましょう。「企業理解が足りなかったのかも」「志望動機が少し甘かったのかも」「自己PRが企業の求めていることとずれていたのかも」などと仮説を立て、次の面接に向けて前に進みましょう。ポイントとしては、自分の就活軸と企業との接点、長所の中から企業が求める人物像に合ったものを選べているか、自己PRを見直したりするといいでしょう。

「就活がつらい、しんどい」を軽減し前向きになる方法

就活がつらいと感じたとき、次のような方法を取ってみると気持ちが楽になったり、前を向く力が湧いたりする可能性があります。自分に合いそうな方法をぜひ試してみてください。

小さな目標を立てる

自分になんらかの課題を与え、それを突破できると、自己効力感を高めることができます。何か小さなことでいいので「達成できそうな目標」をクリアしていくことで、成功体験が得られ、自分に自信がつくでしょう。

例えば、「今日は○○業界について調べる」「明日までにA社のESを完成させる」でもいいですし、「今週中に1回は自炊する」「朝5キロ走ってみる」など就活に関係ないものでもOKです。「目標をクリアできた!」という小さな成功体験を積み上げることで、前向きな気持ちになれるでしょう。

自分と人とを比べない

就活がうまくいっている友達と自分とを比べ、落ち込んでしまう人は大勢います。ただ、人と比べてしまうと、自分に自信を失ったり、自分の「就活の軸」を見失ったり、焦って納得していない内定を承諾してしまったりするなど、デメリットが多いのでお勧めできません。

就活は人それぞれ。スムーズに決まる人もいれば、紆余(うよ)曲折を経て心から納得できる1社に出会える人もいます。それに、うまくいっているように見える人でも、もしかしたら「本当にこの会社でいいのだろうか」と悩んでいるかもしれません。周りを気にし過ぎることなく、「人は人、自分は自分」と割り切る姿勢も大切です。

少し就活から離れてみる

就活で頭がいっぱいいっぱいになったら、少しだけ就活から離れてみるのも一つの選択です。

真面目な人ほど、就活ばかりに気持ちが行ってしまい、ストレスをため込んでしまうケースが多いようです。例えば「今日は丸1日リフレッシュに充てる」などと決め、就活のことを考えない日をつくると、気分転換になり気持ちも少し軽くなるでしょう。

ストレス度合いが高い場合は、数日~1週間ぐらいのお休み期間を設けるのもいいと思います。その間は就活から離れ、しっかり睡眠を取るなど規則正しい生活を送ることをお勧めします。

就活がつらくてもやらない方がいいこととは?

就活がつらく、しんどさを感じていても、やらない方がいいことがあります。以下の2点については、つらくても避けた方がいいでしょう。

就活を完全にやめてしまう

就活から少し離れて休憩を取るのはいいですが、完全にやめてしまうのはあまりお勧めできません。

後からやっぱり就活しようと思っても、時期によっては応募を受け付けている企業が減り、希望に合う求人が見つからない可能性があります。休むのは数日~1週間ぐらいにとどめ、後はゆっくりとでも就活を続けることをお勧めします。

中には、在学中は就活せず、いったん卒業してから既卒として就活を続ける人もいますが、既卒可の求人はある程度限られていきます。また、面接時に「なぜ新卒で就職しなかったのか」「卒業後は何をしていたのか」などの質問を受けることがあり、企業が納得できる具体的な答えを用意する必要があるので、難易度がぐんと上がります。

もちろん就活がすべてではありませんが、新卒として就活に取り組めるのは在学中の一度きり。さまざまな業界や企業を見ることができる貴重な機会であり、これから出ていく社会に触れられる場にもなるので、ぜひ気持ちを切り替え、自分のペースで就活を続けてみましょう。

やみくもに応募する

就活後半になると、「どこでもいいから内定が欲しい」とやみくもにいろいろな企業に応募する人がいますが、就活は「数を打てば当たる」ものではありません。やみくもに応募しても、企業研究が追い付かず選考を通過できなかったり、ESや面接に追われて疲れ果ててしまったりして、かえって就活が長引く可能性もあります。

焦る気持ちはわかりますが、そんなときこそあらためて自分の「就活の軸」に立ち返り、それに沿った企業を選択して応募しましょう。

それでもつらさやしんどさが拭えない場合はプロに相談してみよう

それでもつらい、しんどい気持ちが解消できないという場合は、就職エージェントを活用しましょう。つらい、しんどいと感じる理由を把握した上での一人ひとりに合ったアドバイスを得られます。

リクナビ就職エージェントでは、専任のアドバイザーがつらさ、しんどさに寄り添い、就活全般をサポートします。応募企業からお見送り理由のフィードバックが得られることもあるので、次の選考に生かすことも可能。就活につらさを感じたら、ぜひリクナビ就職エージェントに相談してみてください。


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プロフィール 後藤佑子(ごとう・ゆうこ)リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。自身の就活経験で感じた後悔「もっと早く動き出して、もっと早く相談できていれば…」という思いから、一人でも多くの学生の道しるべをつくるべく新卒で大学のキャリアセンターに入職。約8年間の大学職員生活、人材派遣コーディネーターを経て現職のリクルートへ入社。学生さんが自分の「らしさ」に気づき納得感のある就活終了ができるよう、全力で向き合っている。

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