【ハンガリー編】署名は青色インキが基本。興味深いハンガリーの文化

Reported by YOU
日系企業から、ハンガリーの首都ブダペストにある現地事務所に出向中。現地での楽しみは、連休の際、ヨーロッパ各国へ旅行に行くこと。

1日1リットルの水の摂取が推奨されている

こんにちは。YOUです。今回は、ハンガリーの文化についてお話しします。

 

ハンガリーで暮らして、まず最初に驚いたのが、皆さんが非常にたくさんの水を飲むこと。ハンガリーでは、毎日、多くの水分を摂取することが推奨されているからです。風邪をひいて病院に行った場合も、必ず「1日に水を1リットル以上飲むように」と言われます。水でなくて、ジュースでも良いらしいのですが、いずれにしても、代謝を促進するためのようですね。スーパーのレジ担当者や、店舗の販売員なども、持ち場の近くに1.5リットルのペットボトルを置いて、仕事中いつでも水が飲めるようにしています。

 

加えて、こちらでは、これでもかというぐらいレディーファーストが徹底されています。ビルの入り口、エレベーター、食事がサーブされる順番をはじめ、すべて女性が先。男性たちも、そうなるように動くのです。例えば、エレベーターを待っているとき、入り口近くに立っていた男性は、エレベーターが来ても、すぐには乗り込まず、まずドアを押さえて、女性を先に入れてあげるのです。女性の側も、それが当然という顔でエレベータに乗り込みます。それなのに、ハンガリーで暮らし始めて数年たつはずの私は、いまだに日本にいた時の癖が抜けずに自分が先に乗り込んでしまい、怪訝(けげん)な顔をされることがしばしば。出張で訪れることのあるアメリカなどと比べても、ハンガリーの方がより徹底しているようで、これほどまでのレディーファーストにはなかなか慣れることはできません。ただし、ヨーロッパのほかの国も同じくらい徹底している印象です。なお、レディーファーストなのは、共働きが当たり前で、女性の社会的地位が高いことも関係しているのかもしれません。私の職場も、4割は女性社員が占めていて、女性がそれなりの存在感を示していることを感じます。

 

また、ほかのヨーロッパの国々と比べると、電車やバスなどで子どもや高齢者が席を譲られることが多い印象です。実際、妻が子どもをだっこしてバスに乗ると、座席に座っている人がすぐに席を譲ってくれるそうです。譲らない人がいると、周りの人が「譲れ」と促すこともあるから驚きます。派手な格好をした若者も、気持ち良く席を譲ってくれる光景を見ると、こうした文化が社会に根付いていることがよくわかります。しかも優先席には、対象となる高齢者や妊婦、子連れの人以外は座りません。日本では、優先席の前にお年寄りが立っても譲らない若者がいたりするので、だいぶ違う印象を受けます。

 

ハンガリーの温泉はぬるくて微妙

公式の書類に署名をする際に、青色のペンでサインすることにも驚きました。日本で一般的な黒色のサインだと、プリント印字と見分けがつかないので、公式の書類には青色をということのようです。油性ボールペンが一般的ですが、サインペンでもOK。「青インクでなければならない」という決まりがあるわけではないそうなので、とにかくそういう“慣習”なのでしょう。そもそも、こちらでは何をするにも直筆のサインが必要になり、私が滞在許可の延長手続きで入国管理局へ行く際にも、常に10枚以上の書類にサインを求められます。日本なら印鑑で済むところですが、ヨーロッパではこのようにサインが必要になるので、皆、ユニークな自分だけのサインを決めています。海外で暮らす予定のある人は、簡単なものから複雑なものまで、自分のサインを考えて練習しておくことをおすすめします。私も、自分の名前の欧文表記を崩したサインを考え、少し練習しました。

 

ヨーロッパの人々は、シャワーだけで済ませることが多く、ゆっくり湯船につかるような習慣はあまりありませんが、ハンガリーは例外かもしれません。なぜなら、ハンガリーには温泉があるからです。ブダペストでも、休日になると高齢者が街中の温泉につかりに行きます。日本との違いは、水着を着用しなければならないこと。そして、見た目は日本の温泉と似ているものの、入ってみると、水温は平均で35度前後とかなりぬるいのです。また、皆が体を洗って入るわけではないため、よく見るとお湯の上にうっすら垢(あか)が浮いていたりして、気持ち良くつかれるかというとちょっと微妙。そんな事情もあって、私が温泉に行くのは、日本から来た出張者を連れて行くときぐらいですね。

 

パーティー好きなのも、ハンガリーの人々の特徴と言えるでしょう。年に1~2回、クリスマスなどのタイミングで会社が企画するイベントでは、いつも大はしゃぎです。イベントの内容は、その都度変わりますが、パーティーが開かれる場合、参加者は皆、正装。男性の中には、タキシードを着ている人もいるし、女性もドレスアップして食事します。次第に、お酒が回ってくると、ダンスが始まり、それが延々と朝まで続くのです。私は必ず途中で眠くなってしまうので、大体23時ぐらいには帰宅してしまいますが、翌日、同僚に聞くと、「朝の4時まで踊ってたよ」と言われることも。パーティー会場は、貸切にしたレストランなどです。結婚式などのイベントでも、やはりダンスで盛り上がるようで、若い人はディスコダンス、年配の方は社交ダンスを踊ったりするのだそうです。

 

次回は、私のブダペストでの生活についてお話しします。

 

 

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水の摂取が推奨されているだけあって、種類が豊富なハンガリーのミネラルウオーター。

 

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ブダペストのトラム(路面電車)。ブダペストでは、トラムと地下鉄がほぼ全域を網羅している。

 

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ブダペスト市内にあるセーチェーニ温泉の正面。ヨーロッパ最大級の温泉と言われている。

 

構成/日笠由紀

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