【ニューヨーク編】ニューヨークでの共働き事情

Reported by 音速の貴公子
アメリカ・ニューヨークにある日系金融機関の支店に勤務。週末は、妻と共通の趣味であるサイクリングのイベントに参加したり、地元のおいしいレストラン巡りを楽しんでいる。

海外の方が自然体で共働きできる

こんにちは。音速の貴公子です。今回は、ニューヨークの共働き事情についてお話しします。

私と妻は、共に日系の企業からアメリカに派遣されている駐在員なのですが、そのようなケースはまだまだ珍しいことを肌で感じています。例えば、私たちのような夫婦の場合、「どちらの勤務先がいくらまで家賃補助を出すか」といったルールが、まったくと言っていいほど整備されていません。今後、お互いが勤務先の人事部と話し合っていく予定です。

アメリカ人の共働き夫婦を見ていると、家事や育児を平等に分担していることを感じます。そもそも、「共働きの夫婦」像自体が、日本と比べて実にバリエーションに富んでいるからかもしれません。妻が管理職というケースも多く、夫が妻と同等に家事をするような夫婦でなければ成り立たないことも多いのでしょう。女性の活用を謳(うた)う安倍政権下の日本では、女性の働きやすさも徐々に変わりつつあるのかもしれませんが、妻は「日本よりも海外の方が、自然体で働きながら家事・育児ができると思う」と、よく言っています。

夫婦で業務上の悩みなどを相談することもあります。会社が違えば対応方法や文化も違うので、情報交換をする中で参考になることは多々あるからです。もちろん、守秘義務に抵触しない範囲での相談になりますが…。

「サイクリング」という共通の趣味を一緒に楽しめることで、ニューヨークでの暮らしはいっそう充実しています。4~10月の「サイクリング・シーズン」の間は定期的にイベントが開催されるため、都合さえ合えば毎回レースに参加できるからです。2013年は、75マイル(120キロメートル)のレースに1回、100マイル(160キロメートル)のレースに2回参加しました。40マイル(64キロメートル)や20マイル(32キロメートル)程度のレースにも出たことがあります。「レース」といっても、スピードを競い合うというよりは、「ロングライド(自転車で長距離走ること)」がメインとなっており、決められた距離を1日で走りきるだけで、十分な達成感が得られます。コースはイベントによって異なりますが、マンハッタンをスタートしてブルックリン、クイーンズの街中を回るコースもあれば、ニュージャージー方面で田園風景を眺めながら走るルートもあります。

クチコミグルメサイトを参考にレストラン巡り

平日の昼食は、お弁当です。日系のお弁当屋さんにインターネットでオーダーしておくと、会社まで届けてくれてとても便利。夫婦共に帰宅時間が遅いので、夕食は外で食べて帰ることが多いですね。休日は、妻が作ってくれますが、カレーとシチューは私の担当です。加えて、ニューヨークには世界中からおいしいレストランが集まっているので、休日のレストラン巡りも楽しんでいます。「Yelp」というクチコミのグルメサイトがとても参考になりますね。お店や料理の写真だけでなく、利用客のレビューが信頼できるので、行くかどうかはレビューで判断しています。

次回は、アメリカの社会についてお話しします。

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アメリカらしいボリュームのステーキ。アメリカ人の1人当たり牛肉消費量は、日本人の約4倍だ。

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休日のランチとして作ったパンケーキ。休日の午前中は、自転車で遠出をしたり、ジムで汗を流すことが多いので、運動直後に手軽に作れて、かつ二人が好きなフルーツも食べられるという理由から、パンケーキを作ることが多い。

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自宅周辺の街並み。ニューヨークは、東西に走る“ストリート”と、南北に走る“アヴェニュー”とが直角に交差する碁盤の目状になっているため、基本的に「○○ストリートと××アヴェニューの交差点」という具合に目的地に到達することができる。

構成/日笠由紀

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