【エジプト編】9割がイスラム教徒でもアルコールには寛容

Reported by 牛くん
エジプトのカイロにある日系商社の現地事務所に勤務。現地では、赴任後に始めたゴルフや、駐在員仲間とのソフトボールがオフの楽しみ。ソフトボール仲間との飲み会も大事なリフレッシュの時間に。

エジプトで道を渡るのはナイル川を渡るぐらい難しい

こんにちは。牛くんです。今回は、エジプトの文化や社会についてお話しします。

こちらに来てまず驚いたのが、車の運転マナーがひどいことでした。なぜなら、3車線の道路は、車線と車線の間を自由にすり抜ける車が多いことから5車線と化し、車線を守るドライバーなど一人もいないからです。どの車も、常にクラクションを鳴らし続けながら「そこ除(の)け、そこ除け!」と突進してくるような運転の仕方をしています。

接触事故を起こしている現場も頻繁に目にしますが、そんなときは、道の真ん中で当事者同士が口論を繰り広げ、その周りを野次馬が取り囲んで、その後ろは大渋滞というのが日常の風景です。赴任するずっと前にエジプトに出張したことがあるのですが、当時の駐在員に「エジプトの道を渡るのはナイル川を渡るようなもので、水(車)の流れを予測して前進しないとダメ。後退したり、躊躇(ちゅうちょ)したりした瞬間に流される(当てられる)よ」と言われたのを今でも覚えています。

そして、どの車も非常に車間距離を詰めてきます。歩行者に対してもそれは同じで、私も一度、道を歩いているときに、デリバリーのバイクに追い越しざまにミラーを当てられたことがあります。腕に青あざが残るほどの衝撃でしたが、バイクの運転手は、ひと言の謝罪もなく、そのまま走り去ってしまいました。

そんなわけなので、私はここでは一切、車の運転をしないようにしています。この環境で運転するのは、私の運転技術では無理だと思うからです。こちらでの運転は、「あうんの呼吸」で、車の流れを体得している現地の運転手に任せています。

外国人が利用する施設では飲酒もOK

一方、こちらで恵まれていると思うのは、お酒を飲める場所が比較的多いことです。国民の9割がイスラム教徒という国なので、お酒はNGと思われる方もいるかもしれませんが、そこは観光立国。4つ星、5つ星ホテルのレストランやバーといった観光客用の施設や、ゴルフのクラブハウスなど基本的に外国人が利用する施設では、飲酒が可能なのです。カイロでの暮らしは、日本と違って楽しみが少ない分、日本人コミュニティー内で飲み会を実施する回数が多く、加えて社内外からの出張者がエジプトに来た時は会食でも飲むので、日本にいた時よりも飲む回数は多くなりました。次回の健康診断が心配です。

なお、エジプトはワインやビールの発祥の地とも言われており、いずれもピラミッド建設時代からあったとされています。特にエジプトのビールは、飲みやすくておいしいですよ。国産ワインは、1000円くらいのものから5000円くらいのものまでありますが、ヨーロッパのワインと比べると、クオリティーとしてはやや残念な気がします。ヨーロッパ産ワインの方が、その分高いのですが…。

カイロの外国人居住区には酒店があり、デリバリーもしてくれますが、酒店で手に入るお酒はすべてエジプト産です。輸入品を扱えるのは免税店のみで、あとは海外で調達するしかありません。

お酒を飲む人は限られているので、日本のように酔っ払いがあたりを歩いていることはありませんが、前述のように、日本人同士の飲み会が多いので、外国人居住区内の誰かの家で夜中の2~3時まで飲むことも少なくありません。同じ外国人居住区内であれば歩いて帰り、居住区外に住んでいる人はタクシーなどで帰ります。日本人同士での飲み会は、ホテルの中の和食レストランで開かれることも多く、送別会などもそうした店で催しています。

なお、タクシーは、強盗に遭うリスクがあり、使わない方がいいとも言われています。私自身は、ごく最近「Uber」というタクシー配車サービスを利用するようになりました。車種や運転手の名前などが事前に確認できるため、リスクが軽減できると考えたからです。今のところ、特にトラブルもなく使えています。駐在員同士、こうした情報を交換することもよくありますね。

次回は、カイロでの私の生活についてお話しします。

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酒店の冷蔵ケースに所狭しと並ぶアルコール飲料。とりわけ国産ビールの割合が多い。

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自宅の近所にあるスーパーマーケット。店内は、11月初旬からすっかりクリスマス仕様に。

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エジプト東部、紅海に面する街エルゴナは、エジプト有数のリゾート地として有名。多くのリゾートホテルやゴルフ場がある。

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エジプト料理のレストラン。降雨量の少ないエジプトでも、ナイル川の水を利用するなどして、意外と野菜や果物のバリエーションは豊富だ。

構成/日笠由紀

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