【スロバキア編】なぜ英語が必要なのかを理解してから学ぼう

Reported by MARU
スロバキアにある日系メーカーの現地法人に勤務。現地での楽しみは、地の利を生かしたヨーロッパ内の旅行や、日本から持ってきた自転車でのサイクリング、スキーなど。

「あいつなら大丈夫」でスロバキア赴任が決定!?

こんにちは。MARUです。今回は、海外駐在で得たものや、英語の大切さについてお話しします。

私の場合、海外駐在は特に希望していなかったため、そのための努力などはしていませんでした。英語のスキルも、特段人より優れているということはなかったですね。ただ、常に新しいことにチャレンジしようとする姿勢はアピールするようにしていたので、まさに“新しいチャレンジ”の連続である海外駐在については、私が適任だと考えてくれたようです。駐在先の候補国はほかにもいくつかあったのですが、一番在留邦人数が少なくて、ハードシップ(生活する上での苦労)が高いスロバキアの駐在員として私に白羽の矢が立ったのは、「あいつならどこでもやっていけるだろう」という評価があったからだろうと思っています。私は、基本的に一人でやりたいことを何でもやってしまうタイプなのと、友達ができるのも早いので、順応性があると思われたみたいです。

実際、スロバキアは、言葉のハードルが高くて、最初は大変でした。なにしろ、スロバキア語は今までまったくなじみがなく、スーパーで買い物をしようにも、パッケージにあるのはスロバキア語、ドイツ語、チェコ語、ハンガリー語といった言葉ばかり。シャンプーひとつ自力では見つけられない状況でしたから。冷凍食品を買っても、作り方がわからず途方に暮れたこともありました。確かにハードシップは高いなと納得してしまいましたね。

また、駐在生活をある程度送ってみて、海外駐在は、24時間会社に拘束されているようなものだなあとつくづく思うようになりました。それは、日本で休日に仲間と楽しんでいたような趣味の活動ができなくなってしまったことや、日本の本社のスタッフに急いで依頼したいことがあるときなどは、時差の関係で夜中の0時に日本に電話を入れてから床に就くことになってしまったからです。0時まで起きていること自体はさほど苦ではありませんが、その時間まで仕事から解放されずにいるという点では負担に感じます。

英語については、赴任前はTOEIC(R)テストでは500点前後をうろうろしていました。日本でも英語の資料や図面の作成、英文メールでの海外とのやりとりは行っていたので、読み書きはある程度できたのですが、話すとなるとまったくダメでしたね。赴任後も、「駐在生活を通じて、いやでも上達するさ」と楽観していたのですが、自分でイメージしていたほどは上達していません。というのも、現地で耳に入ってくるのは皆スロバキア語であり、オフィスでも現地スタッフ同士の会話はスロバキア語なのです。普通に英語を耳にする環境ではないことに危機感をおぼえ、今は週2回、自宅でのプライベートレッスンを受けながら、日本から送ってもらった「ヒアリングマラソン」などの英語教材で勉強しています。

海外だからこそ日本のすごさを実感

海外で仕事をすることで、日本という国の特徴が以前よりもはっきりと見えてきました。特に、仕事に対する取り組み姿勢、ものづくりのスタンスのようなものが、日本は際立っていますね。例えば、日本の電車のドアの閉まり方。閉まり始めは速いスピードでも、閉まる直前は少しゆっくりになり、実に上品な閉まり方をしますが、ヨーロッパでは容赦なくバーンと乱暴に閉まります。日本のメーカーが大事にするこだわりを、ヨーロッパではさほど重視しないように思えるのです。そんなふうに、日本では当たり前のサービスが、いかに丁寧で気配りに満ちたありがたいものだったのかということも、こちらに来てからの発見でした。当社の製品についても、同じ製品を売っているはずなのに、顧客の要求はまったく違っていたりして、日本とヨーロッパとの差異を実感します。

将来、海外で働きたいと考えている皆さんには、言わずもがなかもしれませんが「英語は身につけておいた方がいい」と申し上げておきたいですね。日本のものを世界に売っていくのにあたって、英語はもはや欠かせないものになっています。私自身、学生時代に「英語ができた方がいい」ということはわかっていても、「なぜ英語が必要なのか」がわかっていなかったために、今一つ勉強に身が入らなかったという反省があります。

スロバキアで、英語ができる人が非常に多いことに気づいたことも、英語の重要性を実感するきっかけとなりました。その背景として考えられるのは、車で30分も走ればオーストリア領になってドイツ語が聞こえてくるなど、近隣国までの距離が近いこと。そのため、オーストリアの大学に進学する学生や、ハンガリーやポーランドなどの企業に就職する人も多いという理由も加わり、必然的に共通言語である英語を話す機会に恵まれているのです。飛行機に乗って外に出ないと英語の環境に浸かることができない日本とは、こうした点でも異なるのですね。

世界を相手にビジネスをするようになったら、こうした人たちと渡り合わなければならないということをしっかりと認識してからなら、皆さんの本気度も増すのではないでしょうか。ぜひ真剣に取り組んでみてほしいと思います。

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ブラチスラバ中心から少し離れると、旧共産圏時代のアパート群が。色を塗り替えて雰囲気を変えてはいるものの、旧共産圏時代の雰囲気が感じられる光景だ。

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スロバキアで人気のスポーツと言えばアイスホッケー。ショッピングセンターの一角にスケートリンクがあったりして、現地の人たちはスケートを手軽に楽しんでいる。

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アイスホッケーのリーグ戦を観戦したときのアイスリンクの光景。毎年、どのチームが優勝するかと国をあげて盛り上がる。

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ハンガリー・ブダペストのクリスマスマーケット。毎年12月には、ブラチスラバだけでなく、各地でクリスマスマーケットが開かれている。

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内陸国スロバキアには海がないため、ウォータースポーツはドナウ川で。サーフィンを楽しむ姿は実にたくましい。

構成/日笠由紀

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