「自分の強み・長所がない」就活生のために、見つけ方とエピソードのポイントを解説【自己PR例文あり】

「自分の強みがない」「長所が思いつかない」「自己PRで話せるようなエピソードがない…」と感じて悩んでいる人のために、強み・長所の見つけ方を紹介!
リクナビ就職エージェントで多くの学生の就活を支援してきたキャリアアドバイザーが、強み・長所の考え方から、見つけるための方法、さらに「エピソードがない!」と思ったときの対処法まで解説します。強み・長所をアピールする自己PRの例文も紹介するので参考にしてみましょう。

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自分の強みがわからない。そもそも強みって?長所との違いは?

就活の採用選考では、強みや長所について聞かれることが多くあります。まずは、それぞれについて把握していきましょう。

そもそも「強み」って何?

「強み」とは、仕事において生かせる力やスキルのことを指します。しかし、学生には社会人としての就労経験がないため、新卒採用では個々が持っているポテンシャルを確認していると言えます。
就活の採用選考で強みを聞かれた場合は、応募企業や応募職種の仕事で生かすことができそうな自分の力や資質について伝えることが大事です。

長所とは?強みとの違いって?

「長所」とは、人柄や資質、素養などにおいて優れているところや美点を指します。そのため、強みと違って、長所は必ずしも仕事に直結するものとは限らないと言えます。
就活の採用選考で長所を聞かれた場合には、自分の人柄などにおける良い点を伝えることを意識しましょう。

自己PRでは強みと長所のどちらを話すべき?

自己PRでは強みをアピールすることが一般的ですが、仕事に生かせるような長所を伝えることもできます。強み・長所のどちらでも問題はないので、自分で自信を持ってアピールできる力を伝えることが大事だと考えましょう。

自分の強みや長所が「ない・わからない」と感じる原因

強みや長所がわからないと感じる場合によくある原因を紹介します。

自己分析が足りていない

自己分析をきちんと行っていないために、自分の強みや長所を把握できていないケースがあります。自己分析を進め、自己理解をしっかりと深めることにより、自分の強みや長所、特性、価値観などを把握しやすくなります。

強みや長所がないと思い込んでいる

「自分には強みがない」「長所と言えるほどのものがない」と思い込み、自分の良いところに気づいていないケースもあります。また、自分に自信を持てず、弱みや短所ばかりに目が行きがちになる人もいるようです。

しかし、弱み・強みと短所・長所は表裏一体であり、誰にでも良い点と足りない点があるもの。そして、自分では強み・長所だと思っていないところが他者から見ると強みであることも少なくはないでしょう。まずは自己分析をきちんと行い、客観的に自分自身について見つめ直してみることが大事です。また、周囲の人々に自分の強みや長所を聞いてみる方法もあります。

他人と自分を比較している

他人と自分を比較し、「特別に優れているとは言えないから、強みとは言えない」「周囲に評価されていないことは、長所とは言えない」と感じ、自分の強みや長所を見逃しているケースもあります。

企業は個々が持つポテンシャルや人柄などを確認した上で、自社が求めている人物像にマッチするかを判断しているものなので、自分らしい強みや長所を伝えることが大事です。

企業が強みや長所を聞く理由を理解していない

企業が強みや長所を聞く主な理由としては、以下の2点が挙げられます。

  1. 入社後の活躍・貢献を期待できるか
  2. 自社の社風や企業文化にマッチしているか

「強みをアピールする場合は、特別な実績がなくてはいけない」「長所を聞かれたら、ほかの人よりも大きく優れていることをアピールしなくてはいけない」と思い込み、強みや長所が見つからないと感じてしまう人もいるかもしれません。

しかし、企業は「入社後に活躍するイメージを持てるか=自社に貢献してくれそうな人材か」「自社の風土に合う人物なのか=長く活躍を続けてくれそうか」という点を確認しているので、特別な実績や大きく優れている点にこだわる必要はないでしょう。
自分がその企業で発揮できそうな強みや、自分の人柄が伝わるような長所をアピールすることが重要だと考えましょう。

自分の強み・長所の見つけ方【強み・長所の一覧、短所の言い換え一覧あり】

強み・長所の見つけ方を紹介します。また、強み・長所の一覧や、短所の言い換え一覧も参考にしてみましょう。

自己分析をきちんと行う

先にも述べた通り、自己分析を行い、自己理解を深めることが重要です。幼少期から学生時代まで過去を振り返り、他者から褒められたこと、感謝されたこと、喜ばれたことなどを思い出してみると、そこから強みや長所を見つけることができるでしょう。
また、得意なことや長く続けられたことなどを探し、その理由を考えてみることでも強みや長所を発見できるかもしれません。

自己分析のやり方がわからない人は、以下の記事を参考にしてみましょう。

どうしても思いつかない場合は日常生活を振り返る

「褒められたことも、得意と言えることもない」「特に長く続けてきたことが思いつかない」という場合には、日常生活を振り返ってみましょう。

「朝起きてから学校に行き、アルバイトに行く」など、一日の行動をすべてアウトプットし、そこから「人とは違う取り組みをしていること」を探してみることがポイントです。
例えば、「学校の授業でノートの取り方を工夫している」「わからない点を先生に質問している」「テスト勉強を計画的・効率的に進めている」「授業を欠席しがちな友人に頼られている」など、少しでも人と違う点を探してみましょう。
それぞれに対し、「なぜそれをしているのか」「なぜ苦にならずに続けることができているのか」を考えてみれば、意外な強みを発見できるかもしれません。

他己分析を行う

他者から自分の性格や特性について客観的に分析してもらう「他己分析」を行うことで、自分の強みや長所が見つかりやすくなります。周囲の人に、自分の強みや長所などについて聞いてみれば、自分では気づけなかった強み・長所の発見や、自分自身の納得感を高めることに役立つでしょう。

強み・長所の一覧を参考にしてみる

強みと長所の例を一覧にしたものを参考に、自分に重なるものを探してみましょう。

【強みの例の一覧】

「強み」の一覧

【長所の例の一覧】

長所の一覧

短所の一覧から長所に言い換えしてみる

短所は長所と表裏一体のものと言えます。「強みや長所が思いつかない」という場合には、短所を長所・強みに言い換える方法もあります。言い換えの一覧を参考にしてみましょう。

【短所を長所に言い換えた例の一覧】

短所・長所に言い換えした例

無料の診断テストや就職エージェントを活用するのもおすすめ

自分の強みや長所を発見したい場合は、無料の診断テストや適性検査などに取り組んでみる方法もあります。
「リクナビ診断」では、簡単な質問に答えることで自分の特徴・特性や向いている仕事を洗い出すことができます。診断結果を踏まえて、過去の経験を振り返ってみましょう。それぞれの経験に対し、「どのようなことを考え、どういった行動をしたのか」「どのような結果につながったのか」などを考えてみることで、自分の強みや長所が見えてくるでしょう。

また、就職エージェントでは、強み・長所の発見に役立つ自己分析セミナーの開催や個別のキャリア相談なども行っているので、活用してみるのもおすすめです。
就活支援のプロから客観的なアドバイスを受けられるので、自分の強み・長所の発見や、よりアピールできる自己PRの作成などにも役立つはず。

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「自己PRで伝えるべきエピソードがわからない」「エピソードがない」と感じたら?

「自己PRで伝えるべきエピソードがわからない」「エピソードとして話せることがない」と感じたときの見つけ方や対処法を紹介します。

華々しい経験より、自分らしさが伝わることを探す

自己PRのエピソードは、部活動やアルバイト、サークル活動、ゼミなど、学生時代に注力した活動から探してみましょう。
「華々しい成果を上げた経験や、特別なポジションを任された実績がないとアピールにつながらないのでは?」と悩む人もいますが、それよりも自分らしさを伝えることが重要です。例えば、部活動でレギュラーになれなかった場合でも、自分なりにチームを支える努力を続けてきた経験があれば、説得力のあるエピソードとなります。自分がその活動において、どのような課題感や目的意識を持ち、どういった役割を果たしたのかを伝えることがポイントです。

「エピソードがない」という場合の対処法

「学生時代に何もしていないから、話せるエピソードがない」という場合は、趣味や交友関係などのエピソードを伝えることもできます。長く続けてきた趣味を通じて身につけたことや、身近な相手のために行動した経験などをアピールしましょう。
どうしても思いつかない場合は、高校時代の部活動や大学受験のエピソードなどを伝えることもできます。しかし、人は年月を重ねる中で成長していくものなので、なるべく直近の経験を伝えた方が、今の自分が持っている良い点をアピールできるでしょう。
ただ、高校時代も今の自分と変わらないと感じる人がいるかもしれません。ですが直近の経験を通してアピールした方が、それが現在の強みであると誰が見てもわかりやすいため、できるだけ直近のエピソードを使ったアピールをおすすめします。

自己PRとガクチカのエピソードがかぶってもいい?

自己PRとガクチカ(※)で、同じ活動のエピソードを伝えることに問題はありません。しかし、企業は学生のさまざまな側面を知りたいと考えています。それぞれの質問に対し、違う活動でのエピソードを伝えることで、自分の良い点をより深く知ってもらえる可能性があります。「アルバイトだけ頑張ってきた」「部活動しかしていない」などで、同じ活動のエピソードを伝える場合は、角度を変えて自分の強みや長所をアピールすることが大事だと考えましょう。

※ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称。就活では、ES(エントリーシート)や面接で聞かれる代表的な質問の一つ

自己PRで強み・長所をアピールする例文3選【エピソード別】

自己PRで強み・長所をアピールする例文を紹介するので、参考にしてみましょう。

【部活動】「継続力」をアピールする例文

私の強みは「継続力」です。
大学のサッカー部に所属しましたが、チームのレベルが高く、1年生のころは試合に出場できませんでした。自分に何が足りないのか周囲に聞き、毎日、克服のための練習を続け、くじけそうになるたび、試合に出られない悔しさを思い出して頑張りました。ほぼ毎日練習を続けた結果、2年生になってから試合に出場でき、ゴールのアシストなどでチームへの貢献もできるようになりました。
目標達成のためにコツコツ継続する力を生かし、社会人になったらより高い目標に向かって頑張りたいと思います。

【アルバイト】「やり遂げる力」をアピールする例文

私は「やり遂げる力」を強みとしています。
塾講師のアルバイトをする中で、勉強に集中できない生徒がいて「どうすればやる気になってくれるのか」と悩みました。指導をあきらめそうにもなりましたが、生徒に向き合うためにやり切ろうと決意しました。雑談で心を開いてもらい、チャレンジしやすいことから取り組んでもらうようにした結果、やる気になって前向きに勉強してくれるようになりました。
自分で「こうする」と決めてやり遂げる力を仕事に生かし、どんな困難があっても乗り越えていこうと思います。

【交友関係】「思いやりの強さ」をアピールする例文

周囲の人に対する「思いやりの強さ」が私の強みです。
学校でグループワークに取り組んだ時、同じグループのメンバーで発言せずに孤立している人がいました。「発言しなくても、きっとその人なりの意見があるはず」と感じ、積極的に質問を投げかけるうちに少しずつ意見を出してくれるようになり、最終的には、みんなと一緒に楽しそうに議論を交わすようになってくれました。
御社(貴社)に入社後は、周囲の人に配慮できる思いやりの強さを生かし、チームワークを円滑に進められるように貢献していきたいと思います。

※面接では「御社」、履歴書・ESなどの書面上では「貴社」を使用するのが適切


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プロフィール 二木 舞(ふたつぎ・まい)リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。前職では営業事務を担当しており、データ作成だけではなく、営業担当に対し様々な面からサポートすることにやりがいを感じたことから、誰かのサポートをメインとする仕事に就きたいと株式会社リクルートへ中途入社。転職のキャリアアドバイザーを4年程経験した後、経験を活かし就業後のキャリアまで見据えた就職支援を行っている。

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